Hondaは、「ACCORD（アコード）」を7年ぶりにフルモデルチェンジして2024年3月8日に発売した。価格は544万9400円（税込）。1976年に初代が登場してから、11代目となる新型アコードは、「Driven by My ACCORD ～相棒アコードとより高みへ～」をグランドコンセプトに、初代から一貫して持ち続けている「人と時代に調和したクルマ」という思想を継承しながら、最新の安全技術や先進装備を搭載したモデルとなっている。
本モデルは先代モデルのホイールベースと全高を継承しつつ、全長を75mm、リアトレッドを10mmそれぞれ延長することで、ロー＆ワイドなフォルムを実現。エクステリアは、力強いノーズとフロントからリアにかけて伸びやかで流れるようなフォルムが特徴となっている。さらに、フロントマスクには、フルLEDフロントヘッドライトとリアコンビネーションランプを採用することで、よりワイドな印象を強調させている。
インテリアはブラックを基調としており、ソフト素材の採用やマルチカラーLEDアンビエントランプを装備するなど、上質な車内空間を演出している。
パワートレインには、2.0L直噴アトキンソンサイクルエンジンと、新開発の高出力モーターを組み合わせた2モーター内蔵電気式CVTを採用。効率を追求しながら力強い走行感と高い静粛性の両立を実現、e：HEVの走りをより向上させている。
走行面では、ドライブシーンやドライバーの気分に応じて走りのテイストが選べるドライブモードスイッチを搭載。「ECONモード」「COMFORTモード」「NORMALモード」「SPORTモード」のほか、「INDIVIDUALモード」では、サスペンションやステアリングのモードなどを好みにあわせて設定することができる。また、減速セレクターは、先代モデルの4段から6段へと多段化したことにより、最大減速度を大幅に高めるとともに、より自在な減速度コントロールを実現。さらに、減速段を最高段の6段に固定することで、加減速のほとんどをアクセルペダルだけで行うことも可能となっている。
そして、新開発の「モーションマネジメントシステム」を国内向けモデルとして初搭載し、コーナリング時にスムーズな車両挙動を支援する電子制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」に、新たに「前荷重制御」を追加することで、あらゆる走行シーンでドライバーの意思に応じた運転支援をしてくれる。
同社の国内向けモデルとしては初めてGoogleを搭載。これにより Googleアシスタント、 Googleマップ、Google Playを車内で簡単に利用できるようになり、スマートフォンで使用しているアプリを、ドライブ中でもシームレスに使うことができるなど、それぞれのユーザーに合った快適なドライブをサポートしてくれる。
安全面では、最新の全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360（ホンダ センシング サンロクマル）」を国内向けモデルとして初搭載。計5台のミリ波レーダーをフロントと各コーナーにそれぞれ装備することで360度センシングが可能となっている。さらに、これまでのHonda SENSINGに加え、前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能を追加することにより、よ安心で安全な運転の支援を実現している。
車両サイズは、全長4975mm、全幅1860mm、全高1450mm、車両重量は、1580Kg。乗車定員は、5名。搭載するエンジンは、水冷直列4気筒エンジンで、総排気量は、1993cc、最高出力は、108kw（147馬力）、最大トルクは、182N・m（18.6㎏f・m）。燃費は、WLTCモードでリッター23.8kmとなっている。
発売記念イベントを実施
同社は本モデルの発売記念イベントを実施。イベントでは、同社 「ACCORD」開発責任者の横山尚希氏と、クルマに好きで知られている、俳優の唐沢寿明氏とのトークセッションが催された。
「ACCORD」開発責任者の横山氏は、開発目標として「相棒アコードがユーザーに寄り添うカーライフを目指した」と述べた上で、「低く、薄く、長く、ワイドでセダンらしい個性とフォーマルさを両立させて、アコードの風格を表現した」と語った。また、e:HEVシステムについては「先代モデルからのフィードバックを反映し、爽快感のあるフィーリングとエンジンサウンドにこだわって開発している」と説明した。
そして、安全技術や走行支援については「リスク低減には、リラックスできる運転環境と安全装備は重要な要素」と語った上で「ひとつひとつの技術を積み上げて進化させ、安全面と走行支援をサポートしていきたい」と述べている。
一方、唐沢氏は、「シンプルで大人のデザイン」と実車を見た感想を述べ、本モデルに搭載されたGoogleを使用した感想として「音声で操作できるのは、便利で使いやすそう」と語った。
さらに、自身での体験として「これからのクルマは安全装備は大事で必要になる」と伝えた。また、本モデルには「いろいろな機能がついていている夢のクルマ。是非、ロングドライブに行ってみたい」とクルマ好きな一面をのぞかせた。
シンプルなエクステリアで、環境と走りにこだわる、良質なセダン
上質でありながら、環境への配慮と走行性能にもこだわる「ホンダらしさ」は健在。グローバルカーとして開発された本モデルは、走行性能だけでなく、安全・走行支援にも磨きをかけ、快適性や利便性にも配慮され進化している。「11代目アコード」は、時代と共にクルマも進化していることを改めて感じさせてくれるクルマに仕上がっている。
●車両本体価格（税込）：544万9400円
●本田技研工業：ACCORD製品サイト
※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。
