「ルポ」東京モーターサイクルショー2024に行ってみた!パート1「注目の国産バイク編」

国内最大規模のバイク、用品、パーツの見本市である「第51回東京モーターサイクルショー」が東京ビッグサイトで、3月22日~24日の3日間開催された。会場には国内外のバイクメーカーのほか、ヘルメットやウエアなどバイク用のギア、パーツなどが展示され、3日間合計で11万3905人が来場した。今回、現地に赴きいろいろと取材してきたので、その模様をお伝えしたいと思う。まずは、「注目の国産バイク編」と題して、注目しておきたいバイクをさらりと紹介していこう。

東京モーターサイクルショーについて

まずは、東京モーターサイクルショーについて簡単に説明しておこう。「東京モーターサイクルショー」は、1971年に開催が始まり、年に1回春時期に3日間にわたって催されている日本国内で最大規模となるオートバイ、部品、用品の見本市である。国内外オートバイメーカーの最新モデルが展示される、ふだん目にする機会が少ない車両が展示されるなど、オートバイに特化したモーターショーともいえるビッグイベントだ。

目次

ヤマハ「XSR900GP」

往年のカラーを再現するモダンレーサーレプリカ

昨年の東京モビリティショー(以前の東京モーターショー)で発表され、ハーフカウル仕様が注目されたヤマハの「XSR900GP」。同社の「XSR900」にハーフカウルを装着し、ハンドルをセパレートタイプとしたモデルで、車体価格は143万円(税込)、2024年5月20日発売予定とアナウンスされている。

今回のショーで注目されていたのは、市販予定のアクセサリーである外装キットの一部(フルカウルで商品化予定)を装着したモデル。レーシーな仕上がりでこのまま販売できるのでは?という完成度だ。カラーリングは、今なおファンが多い、80年代の名車「RZV500R」と「FZ400R」をイメージさせるストロボカラーが再現されている。また、YZR500Rをオマージュしたグランプリ仕様のカラーリングモデルも展示されていた。「XSR900GP」推しがひしひしと伝わってくる、「FASTERS SONS」のイメージコピーどおりの仕上がり。今後に向けて、当時のヤマハらしいカラーリングをまとって、さらなる展開も期待したいところ。

WGPで時代を築いた「YZR-500R」の黄金時代を彷彿とさせるカラーリング
80年代を駆け抜けた「FZ400R」を彷彿とさせるストロボライン
伝説の2ストローク500cc「RZV500R」に外装には、後付けのように装着されたナックルカウルがよく似合う

ホンダ「CB650R」「CBR650R」

バイクを運転する楽しさを支援してくれる「Honda E-Clutch」搭載する2台

ホンダは、国内での初公開となる「CBR650R」を展示。外観デザインはライトまわりがコンパクトに、カウリングの形状も見直され、より魅力がアップ。「CB650R」は、ヘッドライトの形状とシュラウドのデザインが変更されている。スタンダードモデルは4月25日発売、「Honda E-Clutch(ホンダ イークラッチ)」モデルは6月13日から発売予定となっている。

共通して注目するべきポイントは、新たに「Honda E-Clutch」が市販車に初搭載されたことだろう。これは、ライダーによる発進・停止・変速操作をクラッチレバー操作なしで実現する技術で、クラッチコントロールを電子制御し、ライダーの手動クラッチレバー操作をライダー自身が必要に応じて選択できるようにしている。あくまでもクラッチレバーの操作なしでも変速できる技術なので、ギアチェンジ自体はライダー側で行うMT(マニュアルトランスミッション)システムとなっており、二輪車特有の、いわゆる「操る楽しさ」を残した電子制御技術になる。
構造はシンプルで、従来のMT車をベースに装置を付け加えられているようなので、これから同社の市販車にも採用されていくことが想像できる。

ヘッドライトの形状変更と外装カウルのデザインが見直された新型「CBR650R」
違和感なくクランクケースの上へコンパクトに搭載された「Honda E-Clutch」はカウル幅にキレイに収まっている
各シリンダーから伸びる、4本のエキゾーストパイプが見えるのはネイキッドモデルならではの演出
「CBR650R」同様、ゴールドのクランクケースにコンパクトに収まる「Honda E-Clutch」

カワサキ「メグロ S1 」

メグロ・ブランドのセカンドモデルは250ccの復活

「メグロ」はかつて日本に存在していたオートバイのメーカーの通称で、正式には目黒製作所になる。創業は1924年、その後1964年に川崎航空機工業に吸収されるが、2020年にカワサキモーターズのブランドとして復活している。そんな「メグロ」は、大排気量、高性能、高品質を魅力とし、当時のライダーたちにとっては憧れのブランド。その「メグロ」の創業100周年にあたる、2024年秋にカワサキが発売を予定しているのが「メグロS1」だ。KLX230系の空冷SOHCシングルエンジンをベースに、クランクケースは丸みを帯びた形状に変更。車体は、往年のエストレヤのような構成、外装はブラックを基調とし、メッキパーツをあしらうことで「メグロ」のイメージを演出している。全体に250ccらしく、コンパクトにまとめられている印象。次に紹介する「W230」の兄弟車となっている。

ブラックでまとめられた外装がクラシカルで上品な雰囲気を演出
ブラック塗装とメッキの組み合わせ。
メグロバッジはアルミ製

カワサキ「W230」

クラシックなスタイルで魅力の多いモデル、カスタムのベース車両に最適!?

空冷シングルエンジンを搭載したWシリーズで、新たにカワサキのクラシックスタイルにW230が加わった。本モデルは、同時に発表された「メグロ S1」の兄弟車で、エンジンはKLX230系の空冷SOHCシングルエンジンをスリムな車体に搭載する。また、各部のパーツ構成もメグロS1と同タイプになっており、こちらは「W」エンブレムが付けられたタンクを採用する。メーターやシートなどの仕様も異なっており、「メグロ S1 」との差別化はしっかりなされているように感じた。クラシックスタイルモデルファンには、待望の1台!こちらは、2024年秋に発売が予定されている。

ホワイトにブラックラインのグラフィックが採用されたタンクは「W」マークのバッジが輝く
シートも2色で仕上げられるなど、クラシックな世界観を醸し出す

気になる国産モデルがたくさん展示されていたが、パート1:モノコト的「注目の国産バイク編」では、お伝えしておきたいモデルをピックアップしてご紹介。ヤマハ「XSR900GP」は、往年のヤマハ車のグラフィックの採用で新しさと懐かしさをミックスした仕上がり。ホンダ「CB650R」「CBR650R」は「Honda E-Clutch」を採用することで、新しい技術に挑戦していていく意気込みを感じさせてくれた。一方で、カワサキ独特のクラシックな世界観もバイク好きにはうれしい提案だったに違いない。バイクにも多様性に溢れる時代が訪れていることを思わずにいられない。クラシックスタイルもありながら、進化するバイクもある、だからこそバイクは楽しいのかもしれない。今後予定している、輸入バイク編でも気になるモデルをお伝えしたいと思う。乞うご期待。

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