[レビュー]今年の冬は、寒いっ!しかし暖房機をバンバン使うと電気代がっ… 気になるあの製品を使ってみたらっ、かなり使えるヤツだった

今回レビューする製品は、昨年の11月30日に発売された、シロカの「リフレクトヒーター ぽかエコー」(以下"ぽかエコー")という製品。今年度の冬はとにかく寒い。年末の12月に入ったあたりから、急激に寒くなり、例年を下回る気温の日々が続くなど、寒いのが苦手な筆者にとっては、この季節は苦痛でしかない。おまけに、電気代は高くなるし、原油価格の高騰により、石油ヒーターも高くつく。バンバンエアコンを付けて、家の中だけでも常夏状態にしたいのに、そんなことは贅沢の極みとなってしまったのか。そんな時に突如れたのが、シロカの「ぽかエコー」だった。そのキャッチフレーズは、「あたたかさ2倍で省エネ」。えっ?暖かさ2倍で省エネって?と二度見してしまったが、つまり600Wの消費電力でありながらで1200W相当の暖かさを得ることができる、というのだ。もぉこれは、居てもたってもいられず、試したくなり、今回ようやくレビューにこぎつけた。まだまだ2月、3月も寒い日が続くと思われるので、使用頻度は高いはず!ということで、今回は、シロカの「ぽかエコー」について、実際に使用してみた感想をお伝えできればと思います。それでは、本編をどうぞ!
シロカについて
シロカは、2000年に創業した日本の小型家電メーカーで、炊飯器、ホームベーカリー、トースター、電気圧力鍋などの調理家電から、クリーナーや扇風機、スポットクーラー、ヒーターなどの生活家電や季節家電を製造販売している企業になる。人感センサー付きのセラミックファンヒーターや扇風機、音声操作が可能な扇風機など、アイデア満載の製品は、ユーザー目線に立って開発された製品が多く、ユーザーからの声を反映させた製品も多数存在する。
今回試しに使ってみた製品について
今回試してみたのは、昨年11月30日発売したシロカの新製品で「リフレクトヒーターぽかエコー」(以下、ぽかエコー)だ。本製品は、ヒーターの背面に反射板を設けて熱を前方に集中的に送り出す構造を採り入れているのが最大の特徴で、これにより、省エネ性能に優れた製品となっている。
反射板とファンを搭載した独自の構造を採用したことにより、600Wの消費電力でありながら、1200W相当の暖かさを実現している。さらに、75度の範囲で首を左右に振る機能も搭載しているので、例えば、1人で暖をとる時、2人以上で暖をとる時など、シーンに合わせて使い分けができるのもうれしいポイントとなっている。脚の着脱が可能となっており、2段階ではあるが、高さを調整することができるのもこれまでにないパターンの製品だろう。


発売直後に、モノコトサイトでも取り上げている製品で、今回試す機会を得ることができたことから、このレビュー記事に至っている。さて、次の章からは、実際に使ってみた感想をお伝えしたいと思う。

写真と実物は、大きさのイメージがだいぶ違う?
さてここからは、レビューすべく製品が筆者宅に到着したところから始めていこう。製品の入った箱を宅配便の方から受け取った時の印象は、写真で想像してい製品の大きさをはるかに下回る大きさだったことに、少なからず驚かされた。えっ、こんなにコンパクトなの?と。箱から出してみると、やはり、いい意味で期待を裏切られた。それまで資料や写真でしか見ていなかったこともあり、数値は示されていながら、その大きさがイメージできていなかったため、これは誤算ながらとても好印象。そして、3.6㎏という重さは、コンパクトなサイズであるとはいえ、この大きさにしてはとても軽いと感じた。


付属の脚をセットをしてみる
本体と付属品一式を箱から出したので、まずは脚を取り付けてみる。本体を上下ひっくり返すと、底面に足を取り付ける穴が4つ用意されていた。ネジ切り式の穴になっており、脚にもネジ切りがされていることから、クルクルと回すことで取り付けが完了する。工具などを一切使わずに脚付けができるので、とても便利だ。本体のみの高さは、435mmだが、脚付の場合は、630mmとなることから、約195mmの差が生じる。使用状況に合わせて、高さを変えられることにより、効率的に暖を取ることができることから、非常に使い勝手がよさそうな印象を受けた。



早速、電源をオンにしてみる
準備が整ったので、早速電源をオンにしてみる。操作パネルは、本体の天面に設置されており、静電タッチ式なので、上面パネルはとてもスッキリとしている。静電タッチ式ということもアリ、凹凸が無い分、ホコリなどで汚れてしまっても、サッと拭き取れるのがとてもありがたい。冬の時期に使用することもあり、ホコリがすぐに溜まってしまい、操作ボタンが物理タイプだと、溝などにホコリが溜まってしまい、少々面倒を感じるところなのだが、本製品に置いては、そういう心配はなさそうだ。

電源をオンにすると、3段階ある出力切替表示部分に現在の使用状況をポジションライトで示してくれる。今、ライトが示しているのは200Wのところだ。タッチをすれば切り替わり、200W、400W、600Wと用意されている出力を順番に切り替えられるようになっている。遠赤外線ヒーターなので、とにかく無音の中、すぐに暖をとることができるのは、とてもありがたく感じる。今年の冬は、例年の冬に比べて寒さが厳しいということもあり、なおさらだ。電源を入れてからの動作音は、200W、400Wにおける作動音はほぼ無音、600Wをセレクトすることでほんの少し"ジィー"、という電気が流れているような音がする程度なので、静かに仕事をしたい時、読書をしたい時など、とにかく静かに過ごしたい時には重宝するのは間違いなさそうだ。
400Wでも十分に温かい
出力切替は、200W、400W、600Wの3つの出力からセレクトすることができるが、200Wだと、さすがに物足りなさを感じるものの、400Wは、さすがに倍になるので、必要にして十分温まることができる。ここのところ、今シーズン最強の寒波が到来していることもあり、使い方としては、まず600Wで暖を取り、しばらくした後に400Wに切り替えて使用してみたが、400Wでも十分に暖かさを感じることができた。400Wをセレクトして使用すれば、電気代をあまり気にする必要がないかもしれない。筆者宅には、他にも遠赤外線ヒーターが存在するが、400Wに近しい出力(500W)で運転をさせてみて比較してみたが、「ぽかエコー」のほうが、400Wにもかかわらず、暖かく感じた。製品名に「リフレクトヒーター」とあることから、反射板が効率よく配置されているのだと感じた。ちなみに、暖かさを視覚的に感じられるように、熱線が赤くなるかと思いきや、200Wではほとんど赤くならず、400Wで少々、600Wの最大出力になると、濃いオレンジ色にフンワリと染まり始める。もう少し演出のある作りをしてもよいと思うほど、その辺りはシロカらしい実直な製品づくりが垣間見れる部分だと感じた。



ファンの搭載で、少し離れて置いても暖かい
そもそも遠赤外線ヒーターは、部屋全体を暖めるための製品ではなく、限られた場所を暖める製品で、即暖性に優れるのが特徴の製品だ。なので、使用用途も限られてしまう。みんなで暖をとるといった使い方ではなく、パーソナルユースが主な使い方になる。そんな中、「ぽかエコー」には、ファン機能を搭載していることもあり、一般的な遠赤外線ヒーターではないことがうかがえる。75度の範囲で首を左右に振る機能も搭載されているので、効率よく暖を取ることができる、それも複数人数であってもだ。さすがに、エアコンやガスファンヒーターのように、部屋全体を暖めてくれるという訳にはいかないが、テーブルの脇において使用する程度であれば、十分暖房機器として成立する。「ぽかエコー」を使えば、冬の日差しが窓から入って、部屋がほんのり暖かく感じるより、もう少し部屋を暖かしてくれるので、寒すぎず、暑くなりすぎず、ちょうどいい塩梅で使用することができる。ちなみに、ファンの機能をオンにしても、作動音は、ほとんど気にならないレベルで、パソコンのファンが回る音よりも静かに感じる。ただし、あくまでも筆者の使用するパソコンのファンの作動音と比較してということになるので、あまり参考にならないと思うが、その点は悪しからず。
安全面も、しっかりと配慮
安全面にもしっかりと配慮した作りになっており、例えば、本体に約30cm近づき、なおかつ本体前面の遠赤外線センサーを遮ると自動的に原電が切れる仕組みになっている。本体上面の操作パネルの「首振り」のボタンの下に「安全センサー(3秒長押し)」とあるので、「首振り」ボタンを3秒間長押しするとセンサーが稼働する仕組みになっている。実際、センサーを稼働させてみると、確かに30cmに近づき、センサーを遮ることで電源が即座に落とされた。仮に洗濯物などが覆いかぶさってしまった場合でも、「安全センサー」をオンにしておけば、自動的に電源を切ってくれるので、安心感がとても高まる。また、安全センサーを起動させていなくても、6時間が経過すると、自動的に電源が落ちるようになっているので、切り忘れの心配がないのも安心感につながる。さらには、転倒した場合でもしっかりと電源が切れるように、「転倒・振動検知機能」も搭載されているから、安心だ。この「転倒・振動検知機能」は、例えば、電源を入れたまま、少し移動させようと下だけでも、電源がオフになってしまった。そぉーっと移動させる程度であれば、大丈夫だが、基本的には、移動時は電源を落としてから移動した方がよさそうだ。


気をつけなければならないのは、「安全センサー」をオンにしたまま電源をOFFにして、再び電源をONにした際、寒いからといって、30cm以内に立ちはだかっていると、ビープ音と共にONにしたはずの電源がOFFになってしまうが、決して故障ではないので、気をつけたいところだ。
清掃もとても簡単
清掃は、背面のフィルター、前面のガードそして、内側の反射板のホコリを取り除くこと。波面のフィルターは、指が引っかかるようにくぼみがあるので、そこに指を引っかけけれb、簡単に取り外しができる取り外したら、掃除機で溜まったほこりを取り除けば終了する。前面ガードは、マイナスドライバー、もしくはコインでもいいが、ガード下部にあるマイナスのネジをクルクルと回し、ネジを取り除けば後は簡単に取り外すことができる。ガード表面のホコリを取り除き、反射板も同様にホコリを取り除いてあげれば、全ての清掃が終了する。効率的に使用するためにも、この辺りの掃除は、1週間に一度程度は行っておくことをオススメする。冬の季節は、身に着ける衣類が多いこともあり、とにかくホコリが舞う。乾燥しているからなおさら多く舞うのだろう。そこらじゅうがホコリだらけで、1週間も掃除機をかけないでいると、いつの間にか薄っすら白っぽくなっているから、マメに掃除を行うことをオススメする。




ホコリを取り除く

ホコリを取り除く
実際に使用してみて感じたこと
今回、2週間という短い期間ではあったが、毎日使用して感じたことは、やはり、遠赤ヒーターは、便利だと感じた。今回レビューした「ぽかエコー」のほかにも、遠赤ヒーターを所有する筆者にとって、冬の時期、特に起床したての自分の部屋は、とにかく冷えきっている。エアコンを稼働させても、すぐには暖まることができないことから、遠赤外線ヒーターを多用しているのだが、電気代が気にはなっていた。そんな時に「ぽかエコー」と出会い、実際に試す機会を得たのだが、同じ電気代で、2倍も暖かさが得られるという触れ込みに興味があり、実際に試してみると、確かに、暖かいのだ。それも高出力モデルに引けを取らないほど、十分に暖かさを得ることができる。おまけに、これまでのモデルより電気代が安くなるとすれば、選ばない理由がないと思うほど、魅力あるれる製品だと感じた。
ただ、気になる点があるとすれば、高さが変えられる脚についてだろう。脚を取り付けて使用する分には何の問題もなく快適に使用することができるのだが、脚を取り外して、背丈を低くして使用する場合は、少々安定性に欠ける部分があると感じた。決し得て使用中に倒れたとかではないのだが、人がちょっと移動した際に「ぽかエコー」に当たってしまうだけで、倒れてしまいそうだったの気になった。可能であれば、床にベタ置きして使用する場合用として、台座を用意してくれれば、解決するので、付属品として、脚のほかに、台座も付属してほしいところだ。
そのほかは、まったく気になる要素はなかった。むしろ、スタイルがキュートで、筆者の好みにピッタリだったこともあり、今後導入を検討したいと思っている。ちなみに、「首振り」機能をオンにしたまま、電源をOFFにすると、自動的にセンターに戻ってくるのが、また可愛らしく、密かに電源をOFFにした時の楽しみの一つになっている。
まとめ
大寒を過ぎて2月に入ったというのに、今シーズン最強の寒波が到来するなど、例年よりも寒い日が続いている。2024年の12月あたりから寒さが厳しくなっていたので、暖房機器を慌てて購入する人も多かったのではないだろうか。筆者は、エアコンを使用する頻度が少なく、暖房機器というと、遠赤外線ヒーターもしくは、ガスファンヒーターを主に使用する。ただ、ガスファンヒーターは、1時間も使っていると、部屋の空気がよどんでくることから、あまり頻繁に使用することはできない。そこで、登場するのが、遠赤外線ヒーターだ。遠赤外線ヒーターを使用する主な理由は、すぐに暖まることができること、にもかかわらず、部屋の空気はよどまない、暖まりすぎない、ということが挙げられる。部屋全体が温まってしまうと、心地よ過ぎて、眠くなってしまうことから、在宅での仕事中は、足元だったりが暖かくなってくれればよいので、選択肢としては、遠赤外線ヒーター一択になってしまう。
かねてから気になっていたのは、電気代だ。流石に1000Wの最高出力で使い続けるのはまずいと思っているので、使用中にマメに電源を落としたり、出力を変えたりしてきたが、今回レビュー用で使用したシロカの「ぽかエコー」は、半分の出力なのに、暖かさが同等レベルだというのだから、情報を知った時は目を疑った。独自の反射構造を採用しているからとしているが、確かに反射構造によって、効率よく暖めることができるとすれば、今後、反射板の構造自体が見直されてくるのかもしれない。電気代の高くなった今、日本の企業に、今一度奮起してもらい、技術大国である日本の技術力で、消費者に響くモノづくりをしてほしいと心から思った次第だ。
今回のレビュー記事はいかがだっがでしょうか。YouTubeのようにグッドボタンがあれば、"押して下さい”とお願いしたいところですが、X、インスタ、Googleニュースに掲載されるので、よかったらフォローしてください。
