[ヤマハ]「MT-07」の2025年モデル登場! クラッチ操作不要でギアチェンジができる"Y-AMT"搭載車も追加

ヤマハ発動機は、ロードスポーツモデル「MT-07 ABS」をモデルチェンジし、2025年モデルとして2月26日に発売する。また、クラッチレバーやシフトペダル操作が不要の自動変速トランスミッション「Y-AMT」搭載モデルも新たに追加する。価格は96万8000円〜105万6000円(税込)となる。

"クラッチレバーのある"MT-07 ABS/カラー:マットライトグレーメタリック4(マットライトグレー)

本モデルは"The Advocator of Riding Delight"をコンセプトに掲げ、排気量は688cc、水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジンが搭載されている。最高出力73PS/8750rpm、最大トルク6.9kgf・m/6500rpmとなっており、トルクフルなエンジン特性や扱いやすいボディ、コストパフォーマンスの高さなど従来の特徴を踏襲しつつ、大型スポーツバイクのエントリーモデルとして、質感、先進性、軽快感などの充実が図られたモデルになっている。

"クラッチレバーがない"MT-07 Y-AMT/カラー:ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)

2025年モデルでは、新たにCP2(クロスプレーンコンセプトの2気筒)エンジンにおいて同社初となる電子制御スロットル"YCC-T(Yamaha Chip Controlled Throttle)"を採用。吸入空気の取り込みの最適化と合わせて、全回転域での滑らかなトルク特性を実現。CP2エンジンが備える扱いやすいトルクをよりリニアなものとしている。また、好みや路面状況にあわせてエンジンの出力特性や各種電子デバイスの介入度合を選択できる機能"YRC(Yamaha Ride Control)"の搭載やシフトダウン側にも対応する"クイックシフター"の装備が可能となり(スタンダードモデルにオプション設定)より幅広い走行シーンに対応する。また、エンジン音もアップデートされ、新たに"アコースティック・アンプリファイア・テクノロジー"を採用したことにより、CP2エンジン特有の不等間隔爆発音をより楽しめるよう吸気系のチューニングを最適化している。ゴロゴロと唸るような"ランブル感"を引き出すことで、MTシリーズのキャラクターをよりいっそう際立たせている。

メーターは、5インチのTFTカラーディスプレイを採用。速度やデジタルバーによるタコメーターのほか、燃料計、平均燃費、水温計、気温計、シフトインジケーターなどの表示が可能となっており、表示パターンも選ぶことができる。また、専用アプリ"Y-Connect(Yamaha Motorcycle Connect)"をインストールしたスマートフォンとの連携機能も搭載しており、"Garmin StreetCross"アプリを車両と接続することで、メーター画面上でナビゲーション機能も使用できる仕様となっている。

燃料タンクカバーの4箇所の開口部からもエンジン音が響く
5インチTFTカラーディスプレイは情報量も豊富に表示

本モデルでは、剛性バランスも大幅に見直されており、バックボーン型高張力鋼管フレームは設計自体が変更され、強度剛性をアップさせている。フレーム重量は、従来モデルと同等(約14.8kg)としながら、倒立フォークの採用と合わせ、スタビリティ向上と軽快なハンドリングを実現するための最適化が図られ、フレーム変更にあわせてライディングポジションも見直されるなど、車体との一体感をさらに向上させている。よりスポーティな走行を実現するため、ハンドル位置を手前かつ下方へ変更し、グリップ幅を拡大。あわせてフットポイントを下げることで、余裕のあるポジションを実現している。燃料タンクカバーはスリムなデザインを採用することで、ニーグリップ時のホールド感も高められている。

フロントサスペンションには、新たにΦ41mmインナーチューブの倒立式サスペンションを採用。リアにはプリロードと伸側減衰力の調整機構を備えたリンク式モノクロスサスペンションを搭載。また、フロントブレーキキャリパーはラジアルマウント式に変更され安定した制動力と優れたコントロール性を実現している。ホイールは新たに専用設計されたスピンフォージドホイールを採用し、俊敏なハンドリングに貢献している。

今回追加される「MT-07 Y-AMT」モデルには、クラッチレバーやシフトペダル操作が不要の自動変速トランスミッション"Y-AMT(Yamaha Automated Transmission)"が採用されており、MTモードでは、左手によるクラッチ操作と左足によるシフト操作をアクチュエーターが担うことで変速の自動化を実現。ストレスなくダイレクトなフィーリングを楽しむこともできる。また、ATモードでは、MT-07のエンジンに合わせた専用セッティングが施されており、街中やワインディングロードなどオールラウンドな走行に対応するモードのほか、スポーティな走行が楽しめるモードも用意され、迅速な加速を実現するためのキックダウン機能が搭載されている。

クラッチレバーがない!「MT-07 Y-AMT」モデル
さらに磨き上げたスリムでコンパクトデザイン

デザインコンセプトに"Natural Simplicity for everyone"を掲げ、従来モデルが築きあげてきた俊敏さに寄与する軽量スリムなボディ、トルクフルな走りを想起させるスタイリングを継承しつつ、よりナチュラルかつシンプルに洗練されたデザインになっており、タンク周りからシートにかけてニーグリップがしやすく、マシンとの一体感を感じられるようになっている。また、小径LEDヘッドライトと薄型のポジションライトによるフロントマスク、テールライトも新デザインが採用されている。ボディカラーはスタンダードモデル・Y-AMT搭載車ともに"マットライトグレーメタリック4 (マットライトグレー)""ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー)""マットダークグレーメタリックD(マットダークグレー)"の3色の設定となる。

マットライトグレーメタリック4
 (マットライトグレー)
ディープパープリッシュブルーメタリックC
 (ブルー)
マットダークグレーメタリックD
(マットダークグレー) 
https://www.youtube.com/watch?v=SyZ7-pzltiI
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ミドルスポーツネイキッド代表する「MT-07」に、さらなる魅力が加わった!

CP2(クロスプレーンコンセプトの2気筒)エンジンを搭載した「MT-07」は、2014年の初代から扱いやすいミドルスポーツネイキッドとして人気のあるモデルだ。2025年モデルでは、装備を充実させながら車体まわりを大幅に刷新、車重も183kgと軽量でジャストなサイズ感も引き続き継承、最大の魅力である軽量でスリムな車体と走りに磨きをかけている。今回のモデルチェンジでは、スタンダードモデルに加えて、次世代トランスミッションを採用した「Y-AMTモデル」も導入されるなど話題性にあふれる!スポーツバイクでありながら街乗りからツーリングまでこなせる魅力的なモデルとなっている。

●発売日:2月26日
●車両本体価格(税込):「MT-07 ABS」96万8000円、「MT-07 Y-AMT」105万6000円
●ヤマハ発動機株式会社:「MT-07 ABS」製品サイト「MT-07 Y-AMT」製品サイト

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります

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