[富士フイルム]ハーフサイズカメラをモチーフにしたコンパクトデジタルカメラ発売!フィルムカメラライクな写真表現をデジタルで再現

富士フイルムは、デジタルカメラの「Xシリーズ」にフィルムカメラをモチーフにしたコンパクトデジタルカメラ「FUJIFILM X-half」を6月下旬に発売する。

シルバー
チャコールシルバー
ブラック

本製品は、ハーフサイズカメラ(35mm判フィルムの半分のサイズで撮影可能なフィルムカメラ)をモチーフにしたカメラで、フィルムカメラライクな写真表現をデジタルで再現・進化させたカメラ。多くのデジタルカメラで用いられる画像のアスペクト比(縦横比)として3:2、4:3、16:9とは異なる横3,縦4というアスペクト比を採用するなど、縦構図で撮影できるカメラになっているのが最大の特徴。

縦構図の撮影に適した3:4のアスペクト比の背面液晶と縦型の光学ファインダーを搭載、縦構図の静止画や動画の撮影が可能となっている。撮影中に軍艦部に設けられたフレーム切り替えレバーを引くと、2枚の縦構図の写真を組み合わせた組写真を簡単に作れる「2in1」機能を搭載。動画と動画、静止画と動画というような組写真も簡単に作成可能だ。また、専用アプリ「X half」を使用して組写真を制作することもできる、さらに、アプリ上では、分割線の色・サイズの変更や左右写真の入れ替えなどの編集作業もおこなえるようになっている。

本体の背面
2枚の縦構図の写真を組み合わせたイメージ(作例)

また、さまざまな色調表現を楽しめる「フィルムシミュレーション」に、忠実な色再現性とメリハリのある階調表現を併せ持つ「REALA ACE」など、13種類のモードを搭載。被写体やシーンにあわせて写真フィルムを選ぶ感覚で多彩な色表現を可能にしている。

搭載するイメージセンサーは、裏面照射型1インチセンサーを搭載。有効画素は、約1774万画素で、記録メディアは、SD/SDHC/SFXCのメモリカード。ISO感度は、静止画、動画ともに200~12800、レンズは35mm判換算32mmF2.8の単焦点レンズを搭載するなど、クリアな画質と小型軽量性を両立している。焦点距離はレンズ付フィルム「写ルンです」と同じ焦点距離となっている。

今回、本モデル向けに新たに「フィルムカメラモード」を開発し搭載している。これは、あらかじ撮影枚数を設定したのち、設定した枚数を撮り切った後に撮影した画像を確認することができる撮影モードで、フレーム切り替えレバーを引くことで、次のシャッターを切ることができるようになっている。デジタルカメラなのに、まるでフィルムカメラのような使い方ができるなど、遊び心あふれる仕様になっている。

描写表現においても、新たに開発したフィルターをを3種搭載。その3種のフィルムは「ライトリーク/ハレーション/期限切れフィルム」で、フィルムカメラ独特の描写表現をデジタルでも楽しめるようになっている点も見逃せない。

本体サイズは、幅105.8mm、奥行45.8mm、高さ64.3mm、重さは、約240g(バッテリー、SDカード含む)。ファインダーの視野率は、約90%、ファインダー倍率は、約0.83倍。液晶モニターは、約2.4型、タッチパネル付きTFカラー液晶モニターを搭載する。カラーは、チャコールシルバー、シルバー、ブラックの3色を用意している。

編集部員のひとり言

今回紹介した「X half」は、フィルムカメラのような写真表現が楽しめるカメラでありながら、1インチのイメージセンサーを搭載し、有効画素約1774万画素のデジタル画像を撮ることができる、本格的なカメラとなっている。1台で、デジタルや、フィルム(フィルムライク)の良いところを楽しみながら撮影できるというのは、何とも欲張りなモデルだと感じる。デジタルでありながら、フィルムライクな撮影体験が楽しめるモードも搭載しており、例えば、液晶モニターを見ながらの撮影を、光学ファインダーのみで撮影をするモードや、設定した撮影枚数に到達するまでは、撮影した画像を確認することができなくするなど、とてもユニークな機能が搭載されている。フィルムカメラを知らない世代にとっては、とても新鮮に感じられるカメラかもしれない。興味のある人は、是非、手に取って試してみて欲しい。きっと、虜になってしまうかもしれない。

  • 発売日:6月下旬
  • 予想実売価格(税込):11万円程度
  • 富士フイルム(公式サイト):X falf
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