[Garmin]ハンディGPSの最新2モデル登場!3.5インチディスプレイとボタン・タッチで見やすさ・操作性アップ

ガーミンジャパンは、ハンディGPSのハイエンドシリーズ"GPSMAP"より、新モデルとなる「GPSMAP H1」と「GPSMAP H1i Plus」の2モデルを 9 月 18 日に発売する。
ハンディGPSとは、携帯電話の電波が届かないところでも、衛星からの電波を使って現在地を特定し、ナビゲーションが可能な携帯型のデバイスのこと。登山時の安全対策だけでなく、山岳救助や山林調査、林業従事者などプロも愛用し、道なき山林エリアから秘境まで携帯電波が届かない場所での挑戦と仕事を支えるシリーズ最上位モデルが「GPSMAP H1」と「GPSMAP H1i Plus」だ。


GPS は、GNSSマルチバンドテクノロジーにより、2つの周波数帯(L1 信号・L5 信号)を受信することが可能としている。これにより誤信号を効果的に識別排除して山間部や複雑な地形でも高精度な位置情報を取得してくれる。さらに、3 軸電子コンパスと高度気圧計からなるABCセンサーと内蔵マップが、正確な位置情報を提供してくれるという。
内蔵マップは世界中をカバーしており、国内は「日本詳細地形図2500/25000」を標準で搭載。国土地理院の1/2500と1/25000のデジタルデータを採用しており、等高線や登山道など登山者になじみの深い「1/25000地形図」に近い地図を表示してくれる。これにより、現在地の把握や目的地までのナビゲーションをしてくれるほか、 海外大陸地図であるTopoActiveが無料でダウンロード可能で、ルート検索可能な道路やトレイルなどを表示してくれるから、海外登山時にも活用することができる。 また、高解像度の衛星画像がダウンロード・閲覧が可能だから、視覚的に地形図を確認することができたり、 ルート登録機能によるナビゲーションや、地点間のオートルート機能、軌跡ログ機能の搭載によって先の高低差を分かりやすく表示、登山中のサポートや事前の行程計画にも活用できる。 同じルートでスタート地点に戻れるようにナビゲートする「トラックバック機能」も搭載している。

新機能やアップデートしたものは、ボタン&タッチスクリーンで操作性が向上したことが挙げられる。新モデルでは、両サイドおよび画面下部に配置された物理ボタンに加え、タッチスクリーンによるダブルインターフェイスにしたことで、ボタンによる確実な操作とタッチによる快適な操作を可能にしている。ディスプレイサイズは、3.5インチと大きく見やすく進化しており、地図操作時は、タッチパネルでのピンチアップにも対応。直射日光下から林間の暗い場所まで、どんな環境でも見やすい半透過カラーTFTディスプレイを採用している。バッテリー性能も、長時間の使用でも安心して使える、ロングバッテリーによって、通常モード(GNSSマルチバンド)で約145時間の稼働を実現、キャンプ地を経由する長期登頂チャレンジも残量を気にすることなく使える。また、超低電力モードの"エクスペディションモードを使えば、約840時間も持続させることが可能となっている。
米国のミリタリースペックに準拠したタフネスボディも特徴のひとつで、ボディは米国防総省のMIL規格(MIL-STD-810)に準拠。「衝撃落下」「高温/冷凍」「防水」「腐食」のテ ストを全てクリアしており、過酷な環境でも機能性をキープできるので安心して使える。
LEDフラッシュライトを内蔵し、背面のフラッシュライトにより、夜間や洞窟など暗い場所で役立つだけでなく、明るさや点滅間隔を変更できるほか、SOSライトとしても使用可能だ。

ここからは上位機種の「GPSMAP H1i Plus」のみの機能を紹介する。
まずは、携帯電波が届かない場所をカバーするイリジウム衛星を使用した通信機能が挙げられる。 約70機の衛星で全地球エリアを100%カバーする衛星通信、イリジウムネットワークを経由した双方向通信が可能となる。地球上のどこででも、コミュニケーションデバイスとして使うことができる。
また、新たにマイクとスピーカーを搭載することで、音声でのメッセージ送受信が可能になった。音声送信は最大30 秒まで送信可能で、返信された音声をスピーカーで聴くことができる。
in/Outカメラも新搭載され、その場の状況を撮影して保存するだけでなく、送信することもでき、よりリアルな情報共有が可能になっている。実務データの共有だけでなく、Outカメラは800万画素の解像度を有するため絶景写真など感動を共有することもできる(ちなみにインカメラの画質は500万画素)。 さらに、テキストメッセージも1,600文字までの長文に対応する。

世界中どこからでもSOS要請が可能で、緊急時にはボタンを押すだけでSOSを発信。SOS信号はGarmin応答センターに素早く届けられ、要救助者の位置情報や現在の状況などを、救助組織へ救助要請に関する情報を提供する。
衛星通信サブスクリプションも用意されており、手頃な価格と柔軟性を備えたプランが特徴。月単位からの契約が可能で、目的に合わせて利用できる4プラン(個人プラン/企業プラン)を提供する。
- 個人プラン:https://www.garmin.co.jp/minisite/inreach/personal/
- 企業プラン:https://www.garmin.co.jp/minisite/inreach/professional/
自分の位置情報の共有も可能で、 LiveTrack機能は、10分間隔(デフォルト)でデバイス位置情報を発信し、家族や友人に自分の居場所や安全を伝えられる。リアルタイムに共有するため、グループ登山やフィールド調査時にはぐれた際の位置情報確認にも役立つことを最後に付け加えておきたい。
本体サイズは幅6.7cm、高さ17.9cm、奥行3.3cm。重さは「GPSMAP H1」が276g、「GPSMAP H1i Plus」が290gとなっている。
編集部員のひとり言
- 発売日:9月18日
- 価格(税j込):GPSMAP H1=10万3800円、GPSMAP H1i Plus=15万1800円
- Garmin(公式サイト):GPSMAP H1i Plus、GPSMAP H1
※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。