「スズキ」6年ぶりにフルモデルチェンジ!新開発のエンジンとCVTの採用で優れた燃費性能を実現した新しい〈スイフト〉登場

スズキは、小型乗用車「スイフト」の新モデルとして6年ぶりにフルモデルチェンジして販売を開始した。価格は、172万7000~233万2000円。

新型「スイフト」は、エネルギッシュ×軽やか「日常の移動を遊びに変える」をコンセプトに開発された、スズキブランドを牽引するグローバルコンパクトカー。前モデルから好評を得ているデザイン、走りをブラッシュアップさせ「日常を愉しむクルマ」に仕上げられている。

目次

5ナンバーサイズをキープ。マイルドハイブリッドシステムが走りに応える

新型スイフトのボディサイズは3860×1695×1500mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2450mm(いずれも2WD車)で、先代モデルと同じく5ナンバーサイズで、取りまわしに便利なサイズを引き継いでいる。
パワートレーンには新開発の直列3気筒1.2リッター「Z12E」型エンジンを搭載。先代の「K12C」型エンジンと比べて燃焼改善と各種ロスの削減により、燃費性能も向上させている。また、トルクは、低速から滑らかに上昇する特性を持っており、市街地での軽快な走行性能と燃費性能を両立している。エンジンスペックは、最高出力が60kW(82PS)/5700rpm、最大トルクが108Nm(11kgfm)/4500rpmとなっている。また、駆動系には、1.2リッターエンジン用の高効率CVTを新採用。トルクコンバーターに低剛性化したダンパーを使用し、エンジンからの回転変動を効果的に吸収することで高い静粛性農と燃費性能を実現。

直列3気筒1.2リッター「Z12E」型エンジン
1.2リッターエンジン用の高効率CVT

さらに、先代スイフト同様にモーター機能付き発電機「ISG」と専用リチウムイオンバッテリを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを搭載。先代スイフトに対して高い発電効率を実現し、減速時の回生エネルギー量も向上している。なお、スズキの国内ラインアップとして初めて5速MT車にもマイルドハイブリッドシステムが搭載されている。

マイルドハイブリッドシステム

先進的で走りをイメージさせる「スイフト」らしいスタイリング

「一目見たら印象に残るデザイン」をコンセプトに仕上げられたデザインは、歴代スイフトが築いてきたスイフトらしいデザインを踏襲しつつ、新しい個性と走りのよさを思わせるスタイルになっている。
ボディー全体のラウンドした動きを表現したスタイリングと外側へ張り出したフェンダーの組み合わせにより、スポーツイメージを想起させる。リアデザインも、安定感を強調する台形フォルムでスポーティさをイメージさせる。さらに、フローティングルーフを採用することで軽快感をアピールしている。LEDヘッドライト、LEDフォグランプ、リアコンビネーションランプ(LEDストップランプ)は、車幅を広く見せるためボディの外側に配置され、ワイド感をいっそう強調している。

モノトーン:ピュアホワイトパール
2トーン:ピュアホワイトパール+ガンメタリック2トーンルーフ

ドライバーとクルマの一体感を表現するインテリアデザイン

インテリアデザインは、人とクルマの一体感をモチーフに、乗った瞬間に気持ちが高揚するようなデザインになっている。インパネとドアトリムをつなげて乗員を包み込むようなデザインは、クルマとの一体感が表現されており、新型スイフトの見どころとなっている。また、インパネ中央のブラック部分を浮遊感のある形状とすることで、軽快さと先進性も演出されている。さらに、フロントドアトリムクロスやインパネの一部に 3Dテクスチャーが施され、角度や光の強弱で立体感が変化する 仕様を取り入れる拘りようだ。カラー液晶付きメーターは、アシンメトリーでデザインされ、高い質感と個性を両立している。インフォテイメントシステムには、9インチのディスプレイオーディオを採用。9インチの全方位モニター付きメモリーナビゲーションもメーカーオプション設定することで、幅広い選択肢が提供される。メーカーオプション設定のオーディオは全てスズキコネクトに対応している。

ダッシュボードが乗員を包み込むインテリアデザイン
内装は、ブラックをベースにしたシンプルデザイン

ボディカラーも豊富で、クルマの個性を引き出せる

「フロンティアブルーパールメタリック」「クールイエローメタリック」の2色が新色で追加され、モノトーン9色、2トーン4色で、あわせて13パターンをラインアップ。

その中でも、フロンティアブルーパールメタリックは、3層コートの塗膜構成とし、明るめの青からやや緑がかった青まで変化する、深みのある緻密で鮮やかな色となっている。

豊富なカラーラインナップがそろっている
フロンティアブルーパールパルメタリックは、3層コートで鮮やかで深みのある色味を引き出す

剛性の高いボディで、走行性能と乗り心地も進化。電動パーキングブレーキも初採用

ボディ結合部に減衰接着剤を塗布するとともに、バッフル材の追加やダッシュパネルの板を厚くするなどし、エンジン音やロードノイズを低減。また、軽量で強度の高い高張力鋼板の使用範囲を拡大し、構造用接着剤を採用することで軽くて剛性の高いボディを実現させている。

高張力鋼板の範囲を拡大し、ボディ剛性を高めるている

走行性能は、フロントスタビライザーの仕様を変更したことにより、ねじれにくくしておりコーナリング時の傾きを抑えて高い操縦安定性を実現。乗り心地もリアサスペンションのストローク量を増加させたことで、路面の凹凸などによる大きな衝撃も緩和させ、高い乗り心地を可能にしている。

フロントスタビライザーの仕様変更で操縦安定性を高めた

ブレーキ特性は歴代スイフトの特徴でもあるスポーティさを踏襲しつつ、ブレーキのきき始めを緩和したことで、ストップ&ゴーを繰り返す街中でも扱いやすくなっている。
そのほかにも、電動パーキングブレーキを初採用し、指先の操作でパーキングブレーキの作動と解除を行なえるようにするとともに、車両が停止した際にブレーキペダルから足を離しても停車状態を維持するブレーキホールド機能も搭載されている。

スズキ初のドライバーモニタリングシステムなど安全装備も充実する

先進安全技術は最新の「スズキ セーフティ サポート」を搭載。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたデュアルセンサーブレーキサポートIIをスズキのコンパクトカーとして初めて採用。従来モデルに搭載されていたデュアルセンサーブレーキサポートよりも画角・検知エリアを拡大しており、検知対象に自転車や自動二輪車を追加するとともに、交差点での検知にも対応。
また、車両前方の状況を認識してハイビームの照射範囲を制御するアダプティブハイビームシステムを採用。車線中央付近の走行維持をサポートする車線維持支援機能のほか、車線をはみ出さないサポートをする車線逸脱抑制機能、運転操作をサポートするアダプティブクルーズコントロールとの組み合わせにより、運転操作の負担を軽減する。
フロントバンパーとリアバンパーには超音波センサーを内蔵。前方や後方の壁などを検知して衝突の可能性があると判断した場合には、被害軽減・衝突回避を試みる低速時ブレーキサポート(前進・後退)を採用した(5速MT車を除く)。
さらに、ナビゲーション横に取り付けたカメラがドライバーの顔情報を認識し、取得した顔情報から居眠り、眠気、わき見を検知して注意を促し、安全運転をサポートするドライバーモニタリングシステムをスズキで初めて採用している。

スズキ セーフティ サポートをはじめ、安全装備も充実している

新型スイフトは、歴代スイフトの魅力を進化させたグローバルコンパクトカー

今回のモデルチェンジでは、歴代スイフトの魅力である5ナンバーサイズをキープしながら、マイルドハイブリッドの採用によって、軽快な走行性能に磨きをかけている。また、エクステリアやインテリアデザインも、トレンドをおさえながら新しいスイフトの世界観を提案している。加えて、「スズキ セーフティ サポート」をはじめ、安全装備を充実させたことで安全面への配慮と運転操作の負担を低減させている。新型「スイフト」は、スズキブランドのグローバルコンパクトカーとしてふさわしい仕上りとなっている。

●車両本体価格(税込):172万7000円~233万2000円
●スズキ株式会社:スイフト製品サイト
※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

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