「ペンタックス」大口径タイプのスポッティングスコープ 新設計の光学系によってコンパクトサイズを実現

リコーイメージングは、スポッティングスコープ(地上望遠鏡)の新モデルとして「PENTAX PD-85EDA」を発売した。本製品は、レンズに85mmの大口径対物レンズを採用したモデルで、ダハプリズム式を採用しながら新設計の光学系によって小型化を実現している。コンパクトなサイズになったことで持ち運びがしやすく携帯性に優れるから、バードウォッチングをはじめとする自然観察から天体観察、アーチェリーなど射撃競技の得点確認など、さまざまな用途で気軽に使える。

アイピースキット(smc PENTAX ズームアイピース8-24㎜付)
ボディ単体

レンズには、色収差補正に優れた効果を発揮するED(特殊低分散)ガラスを採用しており、従来モデルよりも反射率を低減する最新にマルチコーティングを施している。また全てのレンズにマルチコーティングを施したフルマルチコーティングやダハプリズムに施したフェーズコーティングによって、高コントラストでクリアな視界で観察することができる。

接眼部には、互換性の高い直径31.7㎜のスリーブを採用することでさまざまな接眼レンズを使用できる。同社のスポッティングスコープ専用の「XF」シリーズをはじめ、天体望遠鏡用の「XW」シリーズなど、用途に応じてセレクト可能となっている。

また、接眼部を45°傾けたアングルタイプにすることで、わざわざスコープに合わせて不自然な姿勢で観察する必要もなく、ラクな姿勢で長時間の観察を行える。

オプションのフードを取り付けている状態

接眼レンズの取り付け部分には防塵ガラスを組み入れることで機密構造とし、JIS保護等級7級相当の防水性能を備えることで雨や霧の中でも安心して観察することを可能とした。また、本体内部に、窒素ガスを封入することで、温度差による内部の曇りを防止させ、クリアな視界を確保している。

通常時
ズーム使用時

本体サイズは、(約)幅102mm、長さ347mm、高さ117mm、重さは、約1.6㎏。レンズ構成は、有効径85㎜、4群5枚。焦点調整範囲は、約5m~∞となっている。外装色は、ブラックのみ。

バードウォッチングをしたことはないが、今回紹介した製品は、バードウォッチングのほか、天体観測にも使えるという。とても興味をそそられる。冬の時期は、空気が澄んでいる分、星がとてもキレイに観れることもあり、幼少の頃に買い与えられた天体望遠鏡でも引っ張り出して星を観察してみたいという衝動に駆られている。しかし、この望遠鏡ならもっとキレイにハッキリと観れるきがする、いやきっと観れるはず…。

●価格(税込):ボディ単体=22万円、アイピースキット(smc PENTAX ズームアイピース8-24㎜付)=27万5000円  ●リコーイメージング:「PENTAX PD-85EDA

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

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