[シャープ]食品ロスの軽減にもなる冷蔵庫発売!奥行き63cmの薄型設計だから奥に置いた食材も見逃さない
シャープは、プラズマクラスター冷蔵庫の新シリーズとして「Fit63シリーズ」5機種を発売した。本シリーズは、発売された全機種(5機種)すべてにおいて奥行き63cmの薄型設計を採用しているのが特徴で、従来の400Lモデルに加えて、奥行きが70cm前後のモデルが多い500Lモデルにおいても実現させている。
同社のWeb調査によると、冷蔵庫の上段やその奥を有効活用できていないという回答が多くあったことがわかった。そこで今回の新シリーズでは、奥行きを63cmの薄型設計にしたことで、奥まで見やすくなり手が届きやすくすることで、庫内の有効活用ができるうえ、食品の使い忘れなど、食品ロスの削減にもつながるとしている。
また、最大約30%もの節電を実現する「つないでもっと節電」を新たに搭載。製氷コントロールセンサーや湿度センサー、庫内温度安定制御など25項目にも及ぶ省エネ技術による細やかな省エネ制御をする「節電25」と「無線LAN接続」を組み合わせることで、通常運転時に比べて最大で約30%の節電を実現。「無線LAN接続」においては、同社のアプリ「COCOLO HOME」を使用することで、冷蔵庫の開閉時間など使う人の使用状況をクラウド上のAIが学習し、それぞれのライフスタイルに対応した省エネ運転を行ってくれる。庫内に設置されている「節電25」のボタンをONに設定し、無線LANに接続するだけで、簡単に使うことができる。
なお、「つないでもっと節電」は、生活パターンに合わせて、冷蔵庫の開閉をしない時間帯などに食品に影響のない範囲で、庫内の温度を自動で上げて省エネ運転を行う「おまかせ設定」と使用者が指定した時間帯に省エネ運転を行う「こだわり設定」の2つから選択することができるようになっている。節電の効果は、「COCORO HOME」アプリの「省エネレポート」から確認することが可能で、CO₂削減の達成率に応じてアプリの画面上で、木が緑色に色づくことで、節電への貢献度を実感することができる。
業界初となる太陽光発電システムと連携する「Life Eee コネクト」サービスにも対応しており、同社のクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」と連携させることで、余剰電力量に応じた冷蔵庫の運転制御を実現させている。「COCORO ENERGY」が使う人の生活パターンや気象情報などから余剰電力量があるタイミングを予測し、そのタイミングで消費電力量の多い除霜運転を行うことで、電気代の抑制を図っている、
さらに、蓄電池との連携により、自然災害などで停電した場合には、太陽光発電と蓄電池システムの電力で冷蔵庫を動かす「省電力モード」に切り替えて運転してくれる。これにより、消費電力を抑えて、冷蔵庫の運転時間を延ばすことができるとしている。
冷蔵庫内の特徴としては、冷凍室の収納性を向上させている。これは、異なるサイズの冷凍食品や使いかけの冷凍食品も効率よく縦置きして収納できる「タテ置き名人」(500Lモデル)を新たに搭載。400Lモデルにおいては、可動式の仕切りによってケースを4つに仕切ることができる「4切り名人」を搭載。食品のサイズ・形状に合わせてキレイに収納することが可能となっている。
また、下段の冷凍室には、冷却スピードをアップする「快速冷凍」と冷凍室の温度上昇を抑える「新鮮冷凍」を搭載。2つの冷凍機能を組み合わせて使用することで、保存を目的とした冷凍食品でもよりおいしく保存することができるようになっている。
そのほか、庫内を清潔に保つため「プラズマクラスター」を搭載しており、冷蔵室には、SIAAマークを取得した抗菌加工を施したハンドルを採用するなど、衛生面にもしっかりと配慮したりシーズになっている。
今回発売するモデルは、内容積が545Lモデルの「SJ-MF55M」、505Lモデルの「SJ-MF51M」、457Lモデルの「SJ-MF46M」、同じく457Lモデルの「SJ-MW46M」、429Lモデルの「SJ-MF43M」の5製品となっている。それぞれサイズは、「SJ-MF55M」が幅730mm、奥行き630mm、高さ1838mm、重さは、102㎏、「SJ-MF51M」が幅685mm、奥行き630mm、高さ1838mm、重さは、93㎏、「SJ-MF46M」「SJ-MW46M」が幅650mm、奥行き630mm、高さ1838mm、重さは、90㎏、「SJ-MF43M」が幅650mm、奥行き630mm、高さ1750mm、重さは、88㎏。ドアタイプは「SJ-MW46M」のみどっちもドアを採用しており、そのほかの4機種は、ピラーレスフレンチドアを採用したモデルとなっている。
冷蔵庫の上段奥には、気になりながらも触れずに放置している食材が存在する。身長の高い人であれば届く食材も、身長が低い人には届かなかったりする。わずか数センチの差なのだが、その差が大きな壁となってしまうことも。それが結果的に食品ロスになってしまう。食べようと思って買ったはずの食材でもすぐに使わないからと、奥に追いやられてしまう保存期間の長い食材。改めて冷蔵庫自体の作りに左右されているような気がする。奥行きが浅ければ、奥に追いやられた食材にも目が届くわけで、目が届くような仕様になっていれば、もしかしたら使い忘れを防ぐことができるのかもしれない。しかしどんなに冷蔵庫が進化したところで、最後は、ユーザー次第なので、食材に対する意識をもっと高める必要があるように思うのだが…。
●実売価格(税込):「SJ-MF55M」=41万円程度(予想/4月11日発売のため)、「SJ-MF51M」=39万円程度、「SJ-MF46M」=35万円程度、「SJ-MF43M」=43万円程度、「SJ-MW46M」=35万円程度 ●シャープ公式サイト:Fit63シリーズ
※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。