［日立］京の米老舗が認めた甘みと粒立ちを実現した炊飯器発売！ 目指したのは、お米一粒のうまさ
日立グローバルライフソリューションズは、IHジャー炊飯器の新モデルとして、京都の銘店である京の米老舗 八代目儀兵衛監修のモデル「ふっくら御膳 RZ-V100HM」を6月上旬に発売する。
本製品は、従来モデル（RZ-W100GM）にも搭載していた、炊飯中に蒸気がほとんど出ない｢蒸気カット｣を採用しており、使いやすさやお手入れのしやすさはそのままに、新たに搭載した｢快速｣コースにより、少量設定ができるようになっているのが特徴のモデル。2合なら約26分で炊き上げが可能なので、忙しくて時間がないときなどにとても便利に使える。少量炊きでもご飯の輪郭と甘みが際立つような炊き上げができるのもうれしいポイントだ。
従来モデルより引き続き採用している技術の一つに、「圧騰甘み炊き」が挙げられる。「圧騰甘み炊き」は、八代目儀兵衛の土鍋釜の炊き技を取り入れることで、じわっと広がるような甘みと土鍋釜で炊き上げたかのような粒立ちのいいごはんを炊くことができる技術。同社独自の技術で、お米本来の甘みを引き出すために、じっくりと水に浸し、米の芯までしっかり吸水させたら、最高1.3気圧まで圧力を上げて炊くことで、大火力の加熱と高温での蒸らしを実現させ、甘みを引き出しながら粒立ちよく炊き上げることを可能にしている。
「圧騰甘み炊き」で炊いたごはんの甘みは、従来モデル（RZ-V100FM）と比較して約12％もアップさせることに成功しており、その甘さを引き出すポイントは、２つあるとしている。1つ目は、約40℃に抑えた水にじっくりと浸すことで、米の芯までしっかり吸水させ、浸す時間を調整することで、米の含水率を増やすというもの。2つ目として、含水率をあげることは、ごはんそのものが柔らかくなるので、粒立の食感が変わってしまう。そのため、含水率を上げながら粒立食感を維持するため蒸らしの工程を調整するというもの。この2つのポイントを抑えることで、まるで土鍋釜で炊き上げたかのような粒立ちで、ごはんの甘みをさらに引き出すことができるとしている。
おいしいごはんを炊くには、高い発熱性と電熱性、そして蓄熱性が重要になる。そこで、同社の内釜は、カーボンフッ素コーティング、アルミ高伝熱層、鉄高発熱層、ゴールド塗装の4層構造にしており、発熱性の高い鉄層を含む底面を「凸底形状」にすることで、発熱面積を広げている。また、伝熱性に優れる高いアルミ層が大火力熱を素早く伝達し、さらに本体側に蓄熱性を持たせるため、蓋とボディに伝熱性の低い素材を採用し、空気断熱層などで熱を閉じ込めている。
そのほか、好みや用途に合わせて選べる「極上」コースの設定も用意されている。コースは全部で4つ。加熱せずに短時間でお米を浸し一気に加熱して「高温蒸らし」の時間を短くすることで、しゃきっとした炊き上げを可能にした「極上しゃっきり」や、お米にストレスがかからないように、じっくりと浸してから一気に加熱し、圧力をかけながら、スチームでしっかり蒸らして、甘みと粒立ちを際立てる「極上ふつう」、さらには、加熱せずに長時間水に浸してしっかりとお米に吸水させてから一気に加熱、しっかり蒸らして、もちもちに炊き上げ、冷めてもおいしいごはんが炊ける「極上もちもち」、理想のすしめし用の炊き上がりを実現するため、八代目儀兵衛が開発協力したすしめし専用のコースの「極上すし飯」となっている。お米本来の特徴を生かしながら、好みに合わせて炊き上げができるなど、お米をそれぞれ最高な状態で食すことができる。
炊飯後は、「スチーム保温」機能によって、最大で24時間、「給水レスオートスチーマー」に溜めた水分をスチームにして釜に送り込むことで、ごはんをしっとりとした状態のまま保つことを可能にしている。
本体カラーは、フロストブラックとフロストホワイトのマット塗装を基調にした2色を用意。装飾を極力減らし、無駄な部分を削ぎ落したスクエア形状と凹凸を少なくした天面を採用にするなど、コンパクトでシンプルなデザインに仕上げられている。
本体サイズは、幅248mm、奥行き302mm、高さ234mm、重さは、6㎏。炊飯時の消費電力は、1400W。炊飯容量は、5.5合（0.09～1.0L）。炊飯できるお米は、白米、無洗米、雑穀米、玄米、発芽玄米、麦ごはんとなっている。
おいしいごはんの炊き方には、3つの重要なポイントがあるらしい。それは、「浸し」「加熱」「蒸らし」で、甘みと粒立ちが際立ったごはんに炊き上げることができるとのこと。そのポイントをきっちり踏まえることで、おいしいごはんを食べることができるのだが、それらを全て自動でおこなってくれるのが本製品だ。これまで通りに炊飯のセットをすれば、これまで以上においしいごはんに炊き上げてくれるのだから、使わないのはもったいない。それも、ハイエンドモデルではなく、ミドルレンジのモデルにもかかわらずこれだけの機能が搭載されているということに驚きだ。次、炊飯器を購入するのことがあれば、米をうまく炊いてくれる本製品のようなモデルも、ぜひとも候補に入れたいところだ。
●発売日：6月上旬 ●予想実売価格（税込み）：6万280円程度 ●日立グローバルライフソリューションズ：ふっくら御膳 RZ-V100HM
※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。