[富士フイルム]新開発の1億200万画素ラージフォーマットセンサーを採用したミラーレスデジタルカメラ「GFX100SⅡ」登場!

富士フイルムは、ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」の最新モデルとして「FUJIFILM GFX100SⅡ」を6月28日に発売する。本製品は、2021年に発売した「FUJIFILM GFX100S」の後継モデルとして発売するモデルで、対角55mmの新開発となる1億200万画素の高速イメージセンサー「GFX 102MP CMOS Ⅱ」と最新の高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載したモデル。

GF32-64mmF4 R LM WRレンズ装着イメージ

35mm判の約1.7倍となるラージフォーマットセンサーを採用した「GFXシリーズ」において最軽量となる、約883g(ボディ、バッテリー、メモリカード含む)を実現。高画質撮影をこれまで以上に手軽に楽しめる仕様になっている。

新開発の1億200万画素ラージフォーマットセンサーの搭載でこれまでにない高画質を実現させた本製品。画素構造の改良により、新センサーの飽和電子数を向上させたことで、ISO80を常用感度として使用することを可能とした。これにより従来モデルよりもさらに広いダイナミックレンジ・低ノイズで撮影することができるようになっている(16bitRAW記録時)。また、新センサーのマイクロレンズを改良することで、センサー縁部の光の利用効率を向上させ、レンズ周辺部の画質やAF精度を高めている。

1億200万画素のラージフォーマットセンサーをより快適に使いこなすため、シリーズ最高の5軸8.0段の手ブレ補正機能を搭載している

多彩な色調を表現できる「フィルムシミュレーション」には、忠実な色再現性とメリハリのある階調表現を併せ持つ「REALA ACE」を含めた20種類を搭載。被写体や撮影シーンに合わせた色での表現が可能となっている。

コンパクトなボディながら緻密に設計された強力なボディ内手ブレ補正機構を搭載したことで、5軸・最大8.0段の防振性能を達成、これまで以上に高品質な撮影を実現させている。手ブレ補正機構には、ジャイロセンサーと加速度センサーの組み合わせたものを使用することで、わずかな動きでも正確にとらえて、画像情報を使用してブレを検知。補正の精度を向上させたことで、暗いシーンにおいても手持ちで快適に撮影を行うことができる。本体のラバーには、フラッグシップモデルである「FUJIFILM GFX100 Ⅱ」と同様の「BISHAMON-TEX」を採用することで、ホールド性の高いグリップ形状と相まって、手持ちでの撮影をしっかりとサポートしてくれる。

被写体検出AFは、アルゴリズムの改良により、進化した顔・瞳AFに加えて、ディープラーニング技術を用い開発したというAIによる被写体検出AFを搭載。動きの早い動物や飛行機、鳥、クルマ、昆虫などを検出すると、ピントを合わせたまま狙った被写体を自動で追尾してくれるため、シャッターチャンスや構図に集中しながら撮影することが可能となっている。進化したAF予測アルゴリズムの搭載で、高い動体追従性が必要な場面にも対応する。「GFX 102MP CMOS Ⅱ」による読み出し速度の向上と、新開発のシャッター駆動によって、最速7.0コマ/秒の連写(メカシャッター使用時)を実現、決定的な瞬間も正確にとらえた撮影を可能にしている。

動画撮影においては、毎秒30フレームの滑らかな4K画質での撮影を実現。ISO100を常用感度として設定することが可能なので、従来モデルよりもさらに広いダイナミックレンジと低ノイズで撮影できるなど、高品位な映像制作にも対応する。また、動画撮影中のトラッキングAF機能を搭載。AF-C+ワイド/トラッキングAF使用時に、追従する被写体を画面にタッチして指定することで、複数の被写体が入ってしまう状況においても、狙った被写体を簡単にとらえることが可能となっている。

天面
右側面
左側面

撮影した映像は、カメラ内SDカードに4K/30P 4:2:2 10bitで記録することができるほか、USB Type-C経由で外付けSSDを繋げば、Apple ProResの記録も可能だ。さらにクラウドサービスの「Frame.io Camera to Cloud」に対応しているので、撮影した静止画や動画ファイルを直接アップロードすることもできる。これにより撮影から編集までの一連の作業が飛躍的にスピードアップさせられる。

本体サイズは、幅150mm、奥行き87.2mm、高さ104.2mm、重さは、約883g(バッテリー、メモリーカード含む)。撮像素子は、43.8mm×32.9mm GFX102MP CMOSⅡセンサー、有効画素数は、約1億200万画素。画像処理エンジンは、X-Processor5。記録メディアは、SD・SDHC・SDXCメモリカード、SSD。ISO感度は、静止画標準出力が80~12800、拡張モードで40~10万2400、動画標準出力が100~12800、拡張モードで2万5600。測光方式は、TTL256分割測光、マルチ、スポット、アベレージ、中央重点となってる。ファインダーは、モニターサイズが0.5型で有機EL約576万ドット、視野率約100%、ファインダー倍率は、0.84倍、アイセンサー付き。背面の液晶モニターは、3.2型3方向チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶、約236万ドット。

2021年2月に発売された「GFX100S」の後継モデルとなる今回の新モデル。有効画素数こそ約1億200万画素と変更はないものの、新開発の対角55mmのラージフォーマットCMOSセンサー「GFX 102MP CMOSⅡ」を搭載し、画像処理エンジンを「X-Processor5」を採用、5軸・最大8.0段の手振れ補正機能を搭載、手持ちの撮影も快適に行えるとしている。劇的な進化ではないものの正常進化しているという意味において、熟成の域に達したモデルと言えそうだ。

●発売日:6月28日                                              ●予想実売価格(税込):ボディ単体=84万7000円程度                              ●富士フイルム公式サイト:GFX 100SⅡ

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

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