[nwm]"耳スピ"の新作イヤホン発売!新設計のドライバーを搭載した完全ワイヤレスと有線モデルをラインアップ
NTTソノリティは、同社が展開する音響ブランド「nwm(ヌーム)」より、オープンイヤー型イヤホンとして、完全ワイヤレスモデル "耳スピーカー"「nwm DOTS(ヌームドッツ)」と、有線モデル「nwm WIRED(ヌームワイヤード)」を発売した。価格は、公式オンラインストアで、「nwm DOTS」が2万4200円、「nwm WIRED」は4950円(いずれも税込)となっている。
「nwm」は、NTTグループ初のコンシューマー向け音響ブランドで、2022年のローンチ以来、既存のイヤホンのように外部音を遮断し没入して音を楽しむのではなく、同社独自の音を操る2つのコア技術駆使し、イヤホンからの出音と外部音との共存を目指すオープンイヤー型イヤホンを展開している。"音漏れを抑える"「PSZ(パーソナライズド・サウンド・ゾーン)技術」が搭載されている「耳スピ」シリーズや、"音を仕分ける" 技術である「Magic Focus Voice(マジックフォーカスボイス)」が用いられている「Voice Buds(ボイスバッズ)」などをラインアップし、2024年7月には音を操るコア技術を"W"で搭載した同社初のオーバーヘッド型 "耳スピーカー"「nwm ONE(ヌーム ワン)」を発売している。
同社の製品は、耳をふさがないのに耳元に"音を閉じ込める"独自技術の「PSZ(パーソナライズドサウンドゾーン)」が搭載され、オープンイヤーなのに音漏れが気にならないのが特徴。この技術は、ある音波に対して180度位相を回転させた逆位相の波形を重ねると音が消える原理を応用し、耳をふさがないタイプのイヤホンやヘッドホンでも、音漏れを気にすることなく音楽が聴ける "ながら聴き"スタイル を実現している。また、一部のモデルには、周囲の騒音を除去して通話時の音声をクリアにするNTTの特許技術「Magic Focus Voice」を搭載。この技術は、音が2つのマイクに到達する時間差から音響空間を認識して話者を特定する「ビームフォーミング」と、雑音を除去して音声だけを抽出する「スペクトルフィルター」の2つをハイブリッド処理する"音を仕分ける" 技術。長年電話に取り組んできたNTTならではといえる技術で、ノウハウを凝縮させ、音質を損なうことなく人の耳に合わせるチューニングを実現させた技術だ。
■"聴く、話す"を自由自在に操ることを目指した「nwm DOTS」
「nwm DOTS」は、従来モデル"nwm MBE001"の後継となるモデルで音を耳元に閉じ込める「PSZ技術」を踏襲しつつ、周囲の音をカットして自分の声だけを相手に届ける「Magic Focus Voice」を新たに搭載。2つのコア技術を"W"搭載することにより、音楽を楽しむだけでなく通話にも使えるマルチユースモデルとして仕上げられている。
12mm径のドライバーは完全に新しく設計されたものを搭載し、從來モデルと同径でありながら本モデルに合わせた音響特性のチューニングを実施。これにより、音圧・音質ともに大幅な向上を実現し、サウンドに厚みをもたらしている。さらに、音漏れ抑制レベルも向上させており、音漏れを少なくさせることで、よりパワフルなオーディオ体験を可能にしている。なお、本モデルの再生周波数帯域は80Hz〜20kHz、出力音圧レベルは87dB、最大入力は40mWとなる。
質量は、片耳で約8gと、従来モデルと比べて12%の軽量化を実現。円をモチーフにデザインされた筐体は、2つに重ねあう円をイメージしてデザインされている。製品名の「nwm DOTS」というネーミングには、「点と点が繋がり共存していく」というメッセージが込められているていると、同社クリエイティブディレクターの竹内慎太郎氏はコメントしていた。
本体の装着には、シリコンフックを耳にかけて可動式のテールチップを用いてはさむスタイルを採用し、軽やかで安定感のある着け心地を追求している。連続再生時間は単体で最大8時間となり、従来モデル(最大6時間)からスペックアップ。ケースにはバッテリーを搭載し、ケースを用いて充電を行えば最大32時間の連続再生が可能だ。ケースの充電にはUSB Type-Cケーブルを用いるほか、ワイヤレス充電にも対応する。また、BluetoothはVer.5.3に準拠。対応するコーデックはSBC/AAC/LC3/CVSD/mSBCをサポートし、本体にはIP54相当の防塵・防水性能を備える。付属品としてSサイズ/Lサイズのテールチップが1ペアずつ同梱される。
用意されるカラーは、チャコールブラック/ストーンホワイト/マスタードイエロー/バーガンディレッド/モスグリーンの5色をラインアップする。
■オープンイヤーイヤホンを手軽に体験できる「nwm WIRED」
一方「nwm WIRED」は、コストパフォーマンスの高いエントリーモデルとして位置づけられており、従来モデル(2023年4月)"nwm MWE001"の後継となることから、「PSZ技術」を搭載する有線型耳スピーカーモデルになる。有線タイプのため充電や遅延を気にする必要がなく、オンライン学習や会議、ゲーム、動画視聴など幅広いシーンに対応する。
本モデルも従来モデルと同様の12mm径のドライバーを採用。ドライバーは完全に新しく設計されており、従来モデル以上の出力、音漏れ抑制を実現している。再生周波数帯域は100Hz〜20kHz、出力音圧レベルは87dB、最大入力は40mW、インピーダンスは16Ωとなっている。コード長は1.2mで、本体にはIPX4相当の防水性能を備える。なお、本機に搭載するドライバーは、サイズは同じではあるものの「nwm DOTS」に使用しているものとは異なっているとのこと。
質量は両耳で約7.2g(コード含まず)と、従来モデルと比べて20%軽量化をしている。ケーブルも絡みにくいものへと改良するなどのいろいろなアップデートが行われておりながら、販売価格は、従来モデルよりも低価格化を実現。「オープンイヤーが気になる」「試しに使ってみたい」というようなエントリーユーザーにアピールしたいとしている。
本モデルも「nwm DOTS」と同様、円をモチーフにデザインされた筐体が採用され、老若男女を問わず好みに合うカラーが選べるよう、ダークブラウン/ホワイトベージュ/ネイビーブルー/ミントグリーン/コーラルピンクの親しみやすいパステルカラー5種類をラインアップする。パッケージもクラフト仕様で、ガジェットらしさを感じさせないデザインをあえて採用するなど、ギフトとして贈りたくなるような雰囲気に仕上げられている。
■右肩上がりで成長するオープンイヤー市場で、間口を広げるべくラインアップを拡充
11月20日、製品発表会が開催され、同社代表取締役社長の坂井 博 氏が登壇し、「コロナ禍を経て室内でもイヤホンを使うことがスタンダードとなってきた今、コミュニケーションなどの場面では、新しい音の課題が生まれてきている」と説明を行った。
同社が10月、ヘッドフォンを利用する500人を対象に実施したイヤフォン/ヘッドフォンの課題に関する調査を行った結果によると、イヤホン・ヘッドホンの使用中、呼びかけに気づかなかったと回答した人の割合が60.6%、呼びかけたのに無視されたと回答した人の割合が50.4%、車両の接近などで危険を感じたと回答した人の割合が30.8%あったと説明した上で、これらはオープンイヤー型イヤホンの浸透によって解決できるのではないかと述べた。
また、オープンイヤー型イヤホンへの関心は高まっており、ヤフー・データソリューション「DS.INSIGHT」によると「オープンイヤー」の検索数は2023年ごろから急激に上昇。2019年と2024年の6か月平均で比較すると、実に約7倍も増加したというのだ。同時に国内市場規模も右肩上がりに伸びており、本年は前年比で+50%の成長が予想されていると語った。
■2025年春発売予定の「nwm GO」もお披露目
同社は11月8日、世界最大のイヤホン市場である中国でブランドローンチを実施。こういった背景を踏まえたうえで、オープンイヤーの間口を広げるべく、耳スピシリーズの拡充とさらなる投資を行うと述べ、その上で新製品である「nwm DOTS」、「nwm WIRED」を発表したと述べた。さらに2025年春には、ブランド初のアクティビティ向けネックバンド耳スピーカー「nwm GO」をリリースすることも明かされるなど、勢いが止まらないといった感じだ。
同社は11月8日、世界最大のイヤホン市場である中国でブランドローンチを実施。こういった背景を踏まえたうえで、オープンイヤーの間口を広げるべく、耳スピシリーズの拡充とさらなる投資を行うと述べ、その上で新製品である「nwm DOTS」、「nwm WIRED」を発表したと述べた。さらに2025年春には、ブランド初のアクティビティ向けネックバンド耳スピーカー「nwm GO」をリリースすることも明かされるなど、勢いが止まらないといった感じだ。
同社は、これまでビジネスユースを想定した製品展開を行ってきたが、オープンイヤーとアクティビティの相性の良さに着目したことにより、ワークアウトやアウトドアなどの趣味、アクティビティにも最適な製品の開発に至ったという。「nwm GO」については、現在開発中のため詳細は明かされなかったが、搭載されるドライバーは、完全新規開発の12mmドライバーを搭載し、アクティブシーンでも聴きやすい広がりのあるサウンド体験ができる製品になると説明。PSZ技術の搭載や防水性能も備えるほか、アクティブな活動でもずれない安定性と快適性を実現するとしている。ネックバンド"耳スピーカー"「nwm Go」の今後に大いに期待したいところだ。
【気になる音漏れも最小限、音質も良好!「nwm」オープンイヤーの進化を体感】
「nwm」は、耳をふさがないオープンイヤータイプの製品開発を得意にしているメーカーで同社ではこれを「耳スピーカー」(耳スピ)として展開している。「耳スピ」シリーズの特徴としてはオープンイヤーの快適さを保ちつつ、周囲への音漏れなどにも配慮している点があげられる。2024年夏には初のオーバーヘッドタイプ・オープンイヤーヘッドホン「nwm ONE」を発売するなど、「耳スピ」シリーズを充実させている。今回発表された「nwm DOTS」「nwm WIRED」はフルモデルチェンジモデルとして、機能性やデザインが刷新されており、その仕上がりからも同社の力の入れようが感じとれる。
いまやイヤホン・ヘッドホンは生活に浸透し、日常生活にかかせないアイテムになっている。周囲の音をモニターしながら自然なコミュニケーションが可能なオープンイヤータイプは買い足しの選択肢としても魅力的な製品だといえる。"没入ではなく共存"と謳う同社オープンイヤータイプイヤホンは日常生活にフィットする製品といえるだろう。
●発売日:11月20日
●実売価格(税込):「nwm DOTS」=2万4200円 「nwm WIRED」=4950円
●nwm公式サイト・オンラインストア:「nwm DOTS」「nwm WIRED」製品紹介ページ
※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。