[オーディオテクニカ]アクリルを採用したレコードプレーヤー発売!優れた安定性と振動減衰を実現、透き通ったサウンドを再生するっ

筐体にアクリルを採用した透明なレコードプレーヤー
オーディオテクニカは、ドイツ・ミュンヘンで開催されている「High End Munich 2025」において、筐体にアクリルを採用した透明なレコードプレーヤー「AT-LP2」を発表した。発売は、5月23日を予定している。

本製品は、デザインとサウンドの2つの要素を両立させるために、レコードプレーヤーとして理想的なアクリルを採用したのが特徴のプレーヤーだ。アクリルは、見た目だけではなく、アナログレコードに近い共振周波数があり、音の明瞭さに影響を与える要因となる反響を減少させることができるという。また、20mm厚のこれまた透明のアクリルプラッターを搭載したことによって最適な重さを持たせることで、一定の速度を維持しながら回転させることができる。これにより、安定性と振動減衰を実現することで色付けのない透明なサウンドを再現する。


不要なノイズを低減するため、コントロール部と電源ユニット別々にすることで、電気的な干渉から分離してノイズを低減している。スピンドルの下に配置された光学センサーが回転を検出し、コントロールユニットが高精度DCモーターを正確な速度を維持しながら、駆動させることが可能となっている。回転は、33-1/3・45回転に対応可能なベルトドライブ方式を採用しており、プラッターの回転速度を正確に保てるようにしている。


カートリッジには、レコードのニュアンスを明瞭に捉えることができるMCカートリッジ「AT-OC9XEN」を使用。同社伝統のデュアルムービングコイル方式を採用した無垢楕円針と高純度なPCOCCコイルを備えたカートリッジは、微細な音まで表現してくれる。カートリッジは、本製品専用のアルミ削り出しのヘッドシェルに取り付けられており、これまた専用設計のストレート型トーンアームによって、レコードの溝を正確にトレースしてくれる。
トーンアームがより正確な挙動を実現するために、新規で開発されたアンチスケート機構を搭載している。これによりアナログレコードの再生時に発生するカートリッジが内周方向に引き寄せられるインサイドフォースを低減させられるようになった。その結果カートリッジのトラッキング性能が高められたことで音質向上を実現している。なお、カウンターウェイトには、110gと130gの2つのウエイトを用意することで、さまざまな重量カートリッジに対応する点も見逃せないポイントだ。ちなみに110gのウエイト使用時は、カートリッジの重さが6.1~9.2gのモデルまで対応し、130gのウエイト使用時は、カートリッジの重さが9.2g~13.9gまでのモデルに対応する。


本体を支えるインシュレーターには、大口径のアルミ削り出しに制振ゴムを組み込んだモノを使用することで、本体をしっかりと保持できるようにしている。
本体サイズは、幅420mm、奥行340mm、高さ135mm、重さは、約8.4㎏。制御ユニットは、幅133mm、奥行228mm、高さ50mm、重さは、約1.1㎏となっている。
編集部員のひとり言
●発売日:5月23日 ●価格(税込):33万円 ●オーディオテクニカ(公式サイト):AT-LPA2

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。