BLANは、Hangzhou Guangli Technology社のARスマート水泳用ゴーグルとして、ARディスプレイ付きのモデル「Holoswim2S」の一般販売を開始した。本製品は、ARを活用して泳ぎながら距離やタイム、ラップ、ペースなどを計測し、視覚的に確認することができるデバイスだ。
ゴーグルには、透明なOLED（有機発光ダイオード）ホログラフィックディスプレイを採用。泳いている間でも、ユーザーの動きを追跡し、視界を遮ることなく128×64の解像度でデータをシームレスに表示してくれる。また、50％の光透過率と25度の視野角を持つ樹脂ベースのAR光学モジュールで設計されているので、水中においてもクリアな視界を確保、快適なスイムが可能となっている。ゴーグルには、防曇コーティング、ブルフィルターコーティング、反射防止コーティング、耐久スクラッチコーティング、指紋防止の5つのコーティングが施されており、しっかりを目を保護してくれるので安心して使うことができる。
本製品には、目的別で選べる3つのモードを搭載。距離やタイム、往復回数などのデータが記録される「ライブメトリクスモード」、目標設定で時間または距離を設定することができて、リアルタイムに記録が表示される「ゴーグルモード」、各レベルに合わせたさまざまなトレーニングが用意されており、エクササイズをより面白く挑戦的なものにした「カスタムモード」。操作はボタンを1回クリックするだけで簡単にモードの切り替えが可能なので、必要なデータを表示させながら効率的なトレーニングを行うことができる。なお、表示できるデータは最大5つで、同時に表示させることが可能。
また、本製品を単体で使用してデータを記録するほか、ポラール（他社）の心拍計とペアリングを可能にしているため、リアルな心拍数のもと、トレーニング効果を数値化することもできる。さらに、アップルやガーミンのスマートウォッチとも互換性があるので、心拍数だけでなく、GPSを共有することで、ユーザー専用の水泳マップを生成するなどといったことにも対応する。
もちろん、Bluetooth経由でスマートホンとも接続することが可能で、50mの範囲内であれば着信通知が有効になる。そのため、プールでのトレーニング中など、ゴーグルからスマートホンが離れている状況下でも着信を知ることができる。
人間工学に基づいて設計された本製品には、水漏れ防止と優れたフィット感を実現する4サイズのノーズブリッジと、頭のサイズに対応した3Dフィットシリコンガスケット、調節可能なストラットが付属している。
本体の重さは、約70g。電源は、リチウムイオンバッテリーで、容量は70mAh。駆動時間は約4時間。ディスプレイは、OLED（有機発光ダイオード）を使用している。
今、トレーニング中にデータを視覚的に確認できる製品はいろいろと出てきているが、スイム中に確認することができるモデルまで登場するとは、正直驚きだ。確かに、スイムトレーニング中に、タイムが表示されたり、心拍数が表示されれば、ペース配分などの参考にもなるだろうし、目標値を設定すれば、効率的なトレーニングが可能になりそうだ。ガーミンのスマートウォッチとも連携させることができるということなので、近い将来、ボディバッテリーの表示がされる日もくるのかもしれない。ぜひ、自転車やランニング用のサングラスも出してほしいところだ。
●価格（税込）：2万9700円 ●BLAN：公式ECサイト
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