「カシオ計算機」新音響システムを採用した電子ピアノ登場! 世界的に有名な3つのグランドピアノの音色を搭載

カシオ計算機は、電子ピアノ「CELVIANO(セルヴィアーノ)」の新モデルとして「AP-750BK」を発売した。本製品は、新しい音響システムで自然な響きを実現しながら、演奏の課題などを発見できる新機能を搭載したモデルとなっている。

新しい音響システムは、メインスピーカー4基、ツィーター4基の4チャンネル8スピーカーで構成された「グランドフォニックサウンドシステム」を採用。グランドピアノの共鳴を徹底的に追求することで、まるで目の前のグランドピアノが楽器全体で鳴り響くような自然な音の広がりや、臨場感を実現させている。

音源には、同社のフラッグシップモデルにしか採用されていない「AiR Grand音源」を搭載。「AiR Grand音源」は、歴史ある3つのグランドピアノの音色を奏でることができる機能で、その中でもベルリン・グランドの音色においては、ドイツの名門ピアノメーカー「C.ベヒシュタイン」との共同開発により誕生している。なお、3つのグランドピアノそれぞれの特徴は、輪郭がハッキリとして落ち着きのある上品な音色を奏でる「ベルリン・グランド」、強弱の表現が幅が広く、上質で艶のある音を奏でる「ハンブルグ・グランド」、そして迫力のある低域弦とやわらかく美しい弱打が特徴的な「ウィーン・グランド」となっている。

また、クラシックピアノの多彩な表現を手軽に味わうことができる「クラシカルレパートリー音色」を内蔵。音質や弦の響き方、タッチや奏法の違いによる変化など、ピアノ曲の様式やジャンルごとのニュアンス、特性を分析して特別に作り出された10種類のピアノ音色が用意されており、ジャンルごとに最適な音色をセレクトして楽しみながらクラシックピアノの世界観を体感することができる。

演奏性においては、ハンマーの自重によるアクション機構を進化させ、鍵盤にカウンターウェイトを搭載したことにより、軽いタッチで弾いても滑らかなで安定した弾き心地実現している。また、一鍵ごとの発音調整によりグランドピアノのような感覚で弾ける「88鍵デジタルスケーリング」や弾く強さによって微妙に異なる発音タイミングの違いを表現する「ハンマーレスポンス」、さらには優れた連打性能を発揮し演奏表現力を高めてくれる「キーオフレスポンス」、グランドピアノの離鍵時の響きを表現した「キーオフシミュレーター」など、それぞれの技術を融合させることで、表現力豊かな演奏を可能にしている。

鍵盤の素材には、木材を使用し、白鍵には、グランドピアノにも使われている高品質のスプール材と樹脂のハイブリッド構造を採用。表面には、指先に馴染んで弾きやすい象牙調・黒檀調鍵盤を使用している。

ペダルにおいては、連続可変式を採用しており、踏み込み量に応じて効果が滑らかに変化し、繊細な演奏ができるようになっている。また、グランドピアノのペダルをもとにしたサイズと間隔に設定することで、深い踏み込むのストロークで演奏性を向上させ、さらにペダルの効果がかかり出す踏み込み位置を調整できるハーフペダルポジションにも対応している。

電子ピアノらしい一面として、打鍵強度のレベルやペダルの踏み込み加減などを表示する「ビジュアルインフォメーションバー」を搭載。鍵盤前のパネルに線状のライトが光り、ピアノの演奏状況に応じてリアルタイムに知らせてくれる。音の強弱や演奏中の癖を可視化することで、課題克服に向けて高いレベルの演奏スキルを習得できる。また、最大270秒まで演奏を常時録音する「インスタントプレイヤー」機能を搭載。この機能をONにすれば、ポイントを指定して、すぐに聴き返すこともできる。

打鍵強度のレベルやペダルの踏み込み加減を光で知らせてくれる「ビジュアルインフォメーションバー」の搭載により強弱を視覚的に確認できる
パネルに軽くタッチするだけで、3つのグランドピアノの音色のセレクトやメトロノームのオン/オフが可能

拡張性にも優れており、付属のワイヤレスMIDI&AUDIOアダプターを使って、スマートフォンやタブレットとBluetooth接続をすれば、本製品をBluetoothスピーカーとしてお気に入りの曲を流しながら、その曲に合わせて演奏するなど、さまざまな方法で音楽を楽しむことができる。

本体サイズは、幅1401mm、奥行き440mm、高さ929mm、重さは、53.6㎏。搭載するスピーカーは、メインが12cm×4、ツィーターが3.5cm×4、トータル出力は40Wとなっている。

先日、「グランドピアノの表現力に迫る電子ピアノ」として発売する、カシオ計算機の発表会に参加してきた。発表会場には150人を超える人が集まり、ちょっとしたリサイタルのような様相を呈していた。発売される電子ピアノは、カシオ計算機が発売する電子ピアノの中でも、クラシック寄りの本格的なモデルとなる「CELVIANO」シリーズ「AP-750BK」。アップライトピアノを連想させるサイズ感ながら、サウンドはまさにグランドピアノそのもの。会場に響き渡る音は、言われなければ、電子ピアノとはわからないほどだ。タッチアンドトライコーナーで鍵盤に触れてみると、これまたアコースティックとほぼ変わらないタッチ感に、驚きを隠せない。音大生も使用するという説明もあったが、これならうなずける。おまけに、ベヒシュタインと共同開発をした音色も内蔵するなど、ピアノ好きにはたまらない一品かもしれない。これが24万2000円で買えてしまうんですか!?欲しいものリストに追加したいところだ。

●価格(税込):24万2000円                                            ●カシオ計算機:「CELVIANO AP-750BK

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

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