〈レビュー〉不思議な響き"白いカレー"が気になる!?ハウス食品の「ホワイトカレー」は"ホワイトシチュー"のような仕上がりでマイルドなカレーだった

家庭で愛される料理のひとつに"ホワイトシチュー"がありますが、それと比べて「ホワイトカレー」は、聞きなれない響きで聞いたこともないなぁ・・・ということで、今回は、以前投稿した「ブラックカレー」に続き、実際に機会を得て「ホワイトカレー」づくりにトライ!ハウス食品から発売された「ホワイトカレー」は、市販ルウの新しい世界を見せてくれそうな予感がするので、チャレンジしてみようと思う!どのような仕上がりになるのか乞うご期待!

「ブラックカレー」作りにもチャレンジしてみない?
目次

ハウス食品について

ハウス食品は「食を通じて、家庭の幸せに役立つ」という理念を掲げ、カレーを国民食と呼ばれるまでに定着させた「バーモントカレー」をはじめ 、簡単、手軽に作れるデザートとして有名な「フルーチェ」などが名を連ねる。そのほか「とんがりコーン」や「オー・ザック」などスナック菓子の製造や加工、販売を手掛ける「家庭の幸せ」を追求し続けている食品メーカーだ。

「ホワイトカレー」って何?

おうちカレーは、比較的簡単に、手軽に、おいしく作ることができる定番料理の一つだ。一方で、代わり映えのしない見た目になりがち、という課題を克服して、彩りと華やかさを演出すべく、秋冬シーズン限定のルウカレーとして登場したのが、今回試すこととなった「ホワイトカレー」(中辛)と以前試した「ブラックカレー」{中辛)だ。ハウス食品史上、"最白&最黒"をキーワードに、新しいおうちカレーの世界へ誘う商品として展開している。

「ホワイトカレー」は、ターメリックや唐辛子など色味付けの効果のあるスパイスを極限まで減らし、白さを引き立たせながら、生クリームやチーズのコクに、ポークや香味野菜の旨味で厚みを加えた、まろやかで濃厚なのが特徴となっている。同時に展開される「ブラックカレー」は、カレーソースを煮込む製造工程で焦げる直前まで加熱し、黒さを引き出すことに成功させており、カレーパウダーを複数使用しながら、ブラックペパー・唐辛子といったキレのある香りと辛さを堪能できるカレーに仕立てられている。

いよいよ作り始める!

パッケージの情報を確認

前回の「ブラックカレー」同様、今回も筆者の場合は、材料や分量はパッケージに記されているとおりに試していくことにする。はじめての「ホワイトカレー」ということもあり、この商品を作ったハウス食品のオススメに従い、いったいどんなカレーになるのか!さっそく調理を開始させよう。

箱裏には原材料やおすすめのレシピなどが確認できる

と、その前に、パッケージに使用されている調理例写真を見る限り"ホワイトシチュー"なのでは?と思ってしまうほどカレー感がなく、不思議な印象。いわゆるカレー色とは全く違うだけにそう感じてしまうのかもしれない。よく見ると、この「ホワイトカレー」は、生クリームのまろやかさとスパイスの香りを特徴にしているようで、箱裏の原材料をチェックしてみると、ルウには、ホワイトに仕上がるように通常のカレーには見慣れない品目が記されており、小麦粉や生クリーム、チーズパウダーなどの白い素材を使用することでホワイト感を作り出しているようだ。それに加えてカルダモン、クミンなどの香辛料をブレンドして作られているカレーになっていることが、パッケージの説明内容から見て取れた。

ホワイトカレーのルウ色はライトブラウンの色合い、真っ白ではないところがカレーらしい!?

ルーの色味はホワイトというより、暖かみのあるライトブラウンのような色味。カレーによく使われる、唐辛子やターメリックといった素材をあまり使用せずにカレーの風味を創り出せるのか?どのようなカレーに仕上がるのか?、ますます楽しみなところだ。

材料と分量を確認

材料はカレールウに加えて肉、たまねぎ、じゃがいも、にんじん。調理に使用する油、水、牛乳を使用する。具材は"ホワイトシチュー"とほぼ変わらない。というか、ほぼ同じ!このカレーは、まるで"ホワイトシチュー"を作っているような感覚だといえる。ホワイト感を出すために牛乳を使用する点が、普段作るカレーとは異なるポイントだ。

今回は、ルウ1/2を使用して作っていく。目安としては、肉150g、玉ねぎ(中)1個、じゃがいも(中)1個、にんじん(中)1/2本、水400cc、牛乳200ccと調理に使用するサラダ油となる。

使用材料を並べるとこういう感じ。今回は豚肉を使用したが、鶏肉でシチュー感を味わうのもいいかも

調理開始!!

まず野菜を炒める準備をするところからスタート!玉ねぎをくし切りにカットし、にんじん、じゃがいもは乱切りにして用意しておく。

炒める野菜の準備が済んだら、先に肉を炒め始める。肉にしっかり火が通ったところで、いったん鍋から取り出しておく。次に野菜を炒めていく。「ホワイトカレー」がたまねぎの色でくすまないように、炒め過ぎて色が変わらないように気をつけながら炒めつつ、にんじん、じゃがいもを加えていく。野菜に十分に火が通ったところで、あらかじめ炒めておいた肉を再度投入して仕上げてゆく。しっかり炒め合わさったところで、指定分量の水(400cc)を加えて煮込みはじめる。

❶くし切りの玉ねぎを炒める
❷じゃがいも、にんじんも炒めておく
❸さらに、豚肉を炒めながら
❹炒めておいた玉ねぎ、じゃがいも、にんじんをあわせる

沸騰したところで、アクを取り除きながらさらに15分ほど煮込み、ルウ1/2を加える。ここまではいつものカレー作りと同じ手順だ。

❺水を加えて、アクを取りながら煮込みはじめる
❻いったん、火を止めてルウを投入

さらに、ルウを溶かしながら5分ほど煮込むと、「ホワイトカレー」作りのチェックポイントに到達!ここでホワイト化を加速させるために牛乳(200cc)を追加する。すると、あら不思議!牛乳を入れたことで、より白く仕上がってくるではありませんか!ここまできたら、あとはとろみがつくまでもう少し煮込めばできあがりだ。

❼まだまだホワイト感が不足気味な印象
❽牛乳を200cc追加すると驚くほどホワイト感がアップ!
❾ホワイトカレーに変化してきた!
❿とろみがつくまでさらに煮込んでゆけば完成
ホワイトカレーが出来上がった
使わなかったルウ1/2は、収納して保管できる

今回の調理で使用しなかった残りのルウ1/2は、パッケージに収納できる工夫が施されているので、そのまま収納、冷蔵庫で見失いがちなルウをしっかり保管することができる。この工夫は、パッケージといっしょに保管できるのでありがたく活用すべし!

見た目の印象は、まるで"ホワイトシチュー"のようなカレー

パッケージの辛さ表記は中辛となっているが、実際の辛さは、中辛というほどではないかな!といった印象で、優しめな辛さといったところ。出来上がりの見た目は、まんま"ホワイトシチュー"なのに、香りと味はカレーだからとても新鮮に映る。
「ホワイトカレー」はカルダモンやコショウの香りが強く、たまねぎのやんわりとした甘み、牛乳のマイルドなコクが合わさったクリーミーな味わい。食べるとゆっくりカレー独特の旨みとスパイス感がやってくるように感じる市販ルウだ。
クリーミーな"ホワイトシチュー"に辛さが加わった感もあるので、「ホワイトカレー」だと告げずに食すると「おいしいシチューだね!」といわれてもまったく違和感のない仕上がりだ。温かい「ホワイトカレー」を食べるとなぜか体があたたまるぅ!

まるでホワイトシチューのように見える、ホワイトな仕上がりのカレー!

調理に要した時間は、具材を用意して調理するのに20分、煮込む時間が15分、仕上げ煮込みが10分程度だから、トータル約1時間程度での仕上がりだった。"ホワイトシチュー"を作る感覚で、短時間で仕上げられる手軽さと出来上がりも含め、この「ホワイトカレー」にはビックリ!満足度は非常に高かった!

「ブラックカレー」作りにもチャレンジしてみない?

まとめ

"白いカレー"は新しい世界への誘い!まるで"ホワイトシチュー"のようなカレー

食べる前は、「ホワイトだからシチュー」という思い込みがあるものの、実際に一口味わってみると、若干辛さは弱いもののしっかりカレーの風味が感じられる。まろやかなカレーといった味わいだった。実際にできあがった「ホワイトカレー」を鍋に置いていたのだが、何も知らずに食べた家族から「ホワイトシチュー、ちょっと辛かったけどおいしかったよ」との感想が・・・。それほどこの「ホワイトカレー」は"ホワイトシチュー"のような味わいになっているともいえる。辛さが苦手な子どもにも、受け入れてもらえそうな辛さだから家庭でもフィットするはず!もう少し辛さが欲しい方にはガラムマサラを少々ふりかけるのもおすすめかもしれない!シメジやエリンギなどを加えてよりおいしく味わえそうだ。
なお「ホワイトカレー」は、全国エリア、期間限定での発売になっているので、パッケージを量販店でみかけたら手にとって眺めていただきたい。作り方は"ホワイトシチュー"とほぼ同じなので、シチューの材料を半分振り分けて作ったりするのもアリかも!

●発売日:8月12日(期間限定発売)
●実売価格(税込):321円程度
●ハウス食品:ホワイトカレー・ブラックカレー ブランドサイト

  • URLをコピーしました!
目次