[工進]防災に、普段使いに便利に使えるポータブル電源発売! 万が一の時のために備えとして一台は持っておきたい

ポンプや充電式家電製品、発電機などを商品開発から製造販売まで手掛ける工進は、防災にも普段使いにも対応するポータブル電源「コーシンポータブル電源」を9月2日に発売する。販路は、今回更新と販売代理店契約を結んだSB C&Sの「トレテク!ソフトバンクセレクション」と全国の大手家電量販店、ホームセンターとなっている。

今回発売するポータブル電源は、電池容量の異なる2つの製品を発売する。1つは、「ポータブル電源 600W BPS-6L」、もう1つは、「ポータブル電源 1200W BPL-12L」で、いずれのモデルも電源にリン酸鉄を使用しているのが特徴のモデルだ。電源にリン酸鉄という長寿命な電池を採用することで、約4000回の充放電サイクルで、毎日使用しても約10年間使えるように設計されている。また、約4000回の使用後も、工場出荷時の約70%を電池残量として維持することができるので、実質的には10年以上使用することもできるので、一台持っていると安心・便利に使えるモデルだ。

ポータブル電源 600W BPS-6L
ポータブル電源 1200W BPL-12L

「身近な普段使い」をテーマに開発された本体には、パススルー機能も搭載(パススルー機能とは、充電中のポータブル電源から家電製品に電力を供給しながら、ポータブル電源本体にも充電することができる機能のこと)している。これにより、万が一に備えて、冷蔵庫やパソコンに接続しておけば、普段使いでは、バッテリーを消耗することなく家電製品に給電することが可能となっている。加えて落雷による停電などでコンセントからの給電ができない状態に陥った場合でも、EPS機能の搭載により本製品を繋いでおけば、0.03秒未満で本製品からの給電に自動で切り替わることから、停電によって家電製品の電源が突然落ちてしまうようなこともない。これは、在宅勤務など、パソコンを使って仕事をしている人にとっては、とてもありがたい機能だろう。

パススルー、EPS機能の搭載で、急な停電の時でも
家電製品の電源が落ちてしまう心配も軽減される
パススルー機能を利用すれば、バッテリーの消耗はなく
いろいろなデバイスの充電をすることができる

本体の充電は、ACコンセント(家庭用のコンセント)からの充電で約2時間で完了させることができる。また、本体には、USB出力をそれぞれ、USB Type-cが1つ、USB Type-Aが3つ装備し、さらに急速充電用コネクトが2つ、シガーソケットを1つ装備する。そのほかシガーソケット出力を1つ、AC出力を2つ(AC100V) を2口備えている。本体の充電用入力端子は、DC端子、AC入力端子をそれぞれ装備するなど、過不足ない装備となっている。

正面から見て右側面には、USBとシガーソケットを装備
正面から見て左側面には、AC出力と充電用入力端子を備える

本体のデザインは、電源部分などの操作部を側面に配置するなど、無骨な感じになりがちなポータブル電源をスタイリッシュにしている点にも注目したい。天面には、スマートフォンやアクセサリ類が置けるようにトレイ状にしているほか、前面には、まるでスピーカーのサランネットのようなパネルを取り付けている。実は、このパネルは、水圧転写によるプリント加工が施されたものになる。ちなみに、天面パネルも水圧転写によるプリント加工が施されており、同社が京都の企業であることから、京都特産の「竹」を表現している。

天面のパネルには「竹」をイメージしたプリントを施している
前面パネルは、まるでスピーカーを
イメージさせるプリントがされている

本体サイズは、「コーシンポータブル電源 600W (BPS-6L)」が、(約)幅300mm、奥行205mm、高さ246mm、重さは、9.4Kg。出力は、600Wh。「コーシンポータブル電源 1200W(BPS-12L)」は、(約)幅431mm、奥行236mm、高さ288mm、重さは、17.5Kg。出力は、1200Whとなっている。

なお、今回の発表に合わせて、「ポータブル電源2400W(BPS-24LD)」「インバーター発電機1800W(GV-18iSD」の2モデルを、来年(2025年)の1月に発売を予定しているというアナウンスもあった。こちらのモデルは、ポータブル電源のバッテリー残量が10%を検知すると発電機が自動的に運転を開始し、約80~90分程度の急速充電を行ってくれるため、電源確保が難しい場所での使用でも、ポータブル電源の電源確保が可能になっている。インバーター発電機には、コンパクトなガソリンエンジンが搭載されており、発電機と電源コネクトしておくことで、バッテリーの残量次第で稼働する、ハイブリッド機構を採用しているのが特徴と言える。発電機自体は、手動でもエンジンをかけられるようになっているので、仮に、複数台ポータブル電源がある場合でも、ガソリンがある限り、発電し続けることができる。ソーラーパネルのように、天候に左右されることなく、安定的に発電することができるというのは、ポータブル電源の限りある電力の不安を解消してくれるものとなっている。9月1日時点での予想される価格は、「ポータブル電源2400W(BPS-24LD)」がおよそ25万円程度、「インバーター発電機1800W(GV-18iSD」が、おそよ15万円程度とのことだった。

ポータブル電源2400W
インバーター発電機1800W
使用イメージ

これまで、いろいろなポータブル電源に触れてきたが、ここ数年、リン酸鉄を使用したモデルが、主流になっているようだ。熱や振動に弱いリチウムイオンを使用するより、危険リスクが軽減できることと、繰り返し使える使用回数が多いことが要因だと思われる。ただ、バッテリー性能は日々進化をしており、リン酸鉄よりさらに優れた半固体あるいは固体電池のポータブル電源もちらほらと登場していることを考えると、あとは、価格とのバランスで選ぶようになるのだろう。そう考えると、まだリン酸鉄に分があるようだ。いずれにしても、万が一の時のために、1家に1台あるいは複数台所有していることで、安心感が違うのは間違いないだろう。

●発売日:9月2日                                               ●価格(税込):「コーシンポータブル電源 600W」=5万9800円、「コーシンポータブル電源 1200W」=12万8000円(いずれもソフトバンクセレクションでの価格)                                     ●工進(公式サイト):ポータブル電源                                      ●トレテク!ソフトバンクセレクション(公式サイト):コーシンポータブル電源 600Wコーシンポータブル電源 1200W(9月2日より販売サイトが公開される)

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

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