[LG]AI 機能も備えた4K有機ELテレビ発売!エントリーモデルながら独自開発のAIプロセッサーを搭載

目次

独自開発のAIプロセッサーの搭載で、画質と音質を最適化できる

 LGエレクトロニクス・ジャパンは、4K有機 EL テレビのエントリーモデル「OLED B5」シリーズを、販路限定モデルとして、 12月1日より順次販売を開始した。2025 年ラインアップとして発売中の4K有機 EL テレビの「LG SIGNATURE OLED T」、「OLED M5」、「OLED G5」、「OLED C5」に加え、今回たにエントリーモデルとして「OLED B5」を発売に至ったとのこと。

OLED65B5PJA

 本製品は、有機ELテレビならではの深みのある黒と忠実な色表現はそのままに、他のハイエンドモデルと比べて手の届きやすい価格を実現したのが特徴だ。サイズは、ライフスタイルに合わせて選べる全3サイズ(65・55・48 インチ)を取り揃える。

 独自開発のリアルタイムAIプロセッサーの搭載により、「AI映像プロ」や「AIサウンドプロ」など画質と音質を最適化できるのが特筆すべきポイントた。

従来モデルに搭載されていた「α7AI Processor」との比較

「AI映像プロ」は、世界中の膨大な映像データを学習し、ディープラーニングアルゴリズムが強化されたAI プロセッサーによって、映像のジャンルや品質、場面、制作者の感情などさまざまな情報を正確に判断するとともに、、臨場感あふれる映像を創り上げることが可能となっている。また、「AIスーパーアップスケーリング」は、世界中のさまざまな映像データを学習した AI が、今度は映像の解像度や画質を判別して、正確にノイズを除去してくれる。低解像度の映像も、高精細な4K画質へと変換してくれる。

そして「オブジェクト型リアルタイム映像処理」は、AIが映像を分析すると、各種ノイズを除去したのち、映像を4Kにアップスケーリングして、低解像度の映像も高精細な映像へと変えてくれる。視聴者がもっとも注目する顔や体に加えて文字をAIが認識して強化するほか、映像の中でも、登場人物の顔や体、車や動物などのオブジェクト、さらには前景・背景を判別して立体的に再現する。

 「AIダイナミックトーンマッピングプロ」は、AIが画質を1フレームごとに丁寧に補正。最初に、フレーム全体を分析すると、今度はコントラストと色を調整し、1 フレーム単位で 5000以上もの領域に細分化して、AIがそのエリア一つ一つにトーンカーブと明るさを最適化。映像全体で一つしかメタデータをもたないHDR10の映像でも、フレーム単位での解析・補正を行うことで、よりリアルで美しい映像に仕上げられるとしている。

 コンテンツや環境に合わせて映像を最適化する機能も搭載。シーンまたはフレーム単位で制御するHDRフォーマット「Dolby Vision」、制作者の意図通りの原画質をそのまま再現する「FILMMAKER MODE」、明るい部屋で視聴する際、黒い部分がつぶれて見える暗いシーンでも、AI が暗部の輝度を最適化する「AI 輝度」などがある。

OLED65B5PJA

「AIサウンドプロ」は、高画質の映像表示に相応しい音響体験を提供。「バーチャルサウンド 」により、2 チャンネルオーディオも、臨場感あふれる立体的な 9.1.2ch サウンドに変換し、より空間的なサラウンド効果をもたらし、映像への没入感を高めてくれる。「アダプティブサウンドコントロール」は、AIが今見ている映像のジャンルを分析し、それぞれのジャンルに合わせたサウンドに最適化。 ニュース番組などの音声が中心になるコンテンツでは音声を強調し、クリアに聞こえるように 調整してくれる。映像と調和しながら、上方向を含むあらゆる方向にサウンドが移動する画期的な立体音響技術 「Dolby Atmos」も搭載している。

 ユーザビリティがAIで便利に進化したのも特徴だ。リモコンにAIボタンを新たに追加、ボタンを押して話しかければ、AIがリクエストに答えてくれる。テレビの設定や操作に迷ったら、「AIチャットボット」に話しかけるだけで、明るさやサウンド調整もスムーズに設定することができる。

 「AIコンシェルジュ」は、履歴や検索ワードをもとに、AIが自分の"観たい"を提案する機能だ。なかでも「パーソナルピクチャーウィザード」は、好きな絵を選ぶだけで、約16億通りのパターンの中からAIがユーザーの好みにあった画質を提案。画質に詳しくない人でも、簡単に自分にあった画質でコンテンツを視聴できる。サウンドに関しては、「パーソナルサウンドウィザード」が、提示されたサウンドの中から好みのサウンドを数回選ぶだけで、約4000 万通りものパターンの中から、AI が自分好みのサウンドをお勧めしてくれる。

 その他にも、LG独自OSの「webOS」を採用しているため、幅広いジャンルのストリーミングコンテンツを視聴可能。また、5 年間 webOS を無償でアップデートでき、自宅でソフトウェアを更新するだけで最新のOS を使うことができる。

 さらに、有機ELテレビだからこそ実現可能な、迫力ある高画質と応答速度 0.1ms による高速なゲーム体験も魅力で、画面の切り替えが速いシーンでも残像感が少なく、スピード感あふれるゲーム映像もクリアな表示で楽しめる。また、「NVIDIA G-SYNC Compatible」と「AMD FreeSync Premium テクノロジー」、及び「HGiG」に対応しているため、 ティアリング(画面のズレ)や遅延を気にすることがない点も、最後に言及しておきたい。

 本体サイズは、65V型モデルが、(約)幅1449mm、高さ832mm、 奥行45.9mm、重さは、約17.1kg。55V型モデルは、(約)幅1228mm、高さ708mm、奥行45.9mm、重さは、約14.3kg。48V型モデルは、(約)幅1070mm、高さ620mm、奥行45.9mm、重さは、11.5kg。いずれのモデルも、サイズ、重さ共にテレビスタンド含まず、となっている。

編集部員のひとり言

 動画やゲームはスマホで楽しむのが一般的になってきているとはいえ、まだまだテレビの大画面で楽しみたいという需要は、一定数あるのも事実だ。本製品は、エントリーモデルでありながら、AI機能も充実しているし、これからの年末年始、家庭での団らんに役立つのは間違いないだろう。一昔前であれば、50インチは大画面と思われていたが、今では、リビングに置く画面サイズとしては、65インチ以上が大画面となってきている中、今回のモデルには、48インチ、55インチモデルが含まれる。もはやこのサイズは、パーソナルユースのサイズだから、2台目のテレビとしてパーソナルユースという手もアリかもしれない。

  • 発売日:12月1日
  • 価格(税込):65V型=21万8000円程度、55V型=16万4800円程度、48V型=14万8000円程度
  • LGエレクトロニクス(公式サイト):65V型55V型48V型

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

  • URLをコピーしました!
目次