[nwm]これまでにないサウンド体験ができるオープンイヤー型オーバヘッド耳スピーカー登場!音を操るコア技術をWで搭載

NTTソノリティは、同社が展開する音響ブランド「nwm(ヌーム)」より、ブランド初となる耳をふさがないオープンイヤー型オーバーヘッドヘッドホンとして、フラグシップモデルとなる「nwm ONE(ヌーム ワン)」を、7月18日に発売した。価格はオープンプライス(実売で3万9600円程度)。

「nwm」は、NTTグループ初のコンシューマー向け音響ブランドで、2022年のローンチ以来、3製品をリリース。既存のイヤホンのように外部音を遮断し没入して音を楽しむのではなく、イヤホンからの出音と外部音との共存を目指すオープンイヤー型イヤホンで展開している。製品には独自技術である「PSZ(Personalized Sound Zone)技術」が搭載されている「耳スピ」シリーズや、“音を仕分ける” 技術である「Magic Focus Voice(マジックフォーカスボイス)」が用いられている「Voice Buds(ボイスバッズ)」などをラインアップする。

同社が展開するオープンイヤー型イヤホン。左から「MWE001」、「MBE001」、「Voice Buds」

今回発売された「nwm ONE」は、ブランド初となる、音を操るコア技術「PSZ技術」と「Magic Focus Voice」の両方を搭載した製品となっている。オープン型なのに「PSZ技術」で音漏れを抑制しつつ、「Magic Focus Voice」で、必要な音と不要な音を仕分けて必要な声だけをクリアに取り出すことができる、これまでにないタイプのオーバーヘッド型 "耳スピーカー"となっている。

製品概要説明を行った、同社 坂井博代表取締役社長は、デザイン性、使い勝手にもこだわり、ブランドロゴも記さないまでの徹底したミニマルなデザインを採用していると述べ、約185gと軽量なうえ、耳を覆わないため蒸れず、側圧も最小限にしていることから長時間の装着でも快適に使用できることをアピールした。「nwm one」の圧倒的な開放感が生む、新時代のサウンドを是非体験して欲しいと語った。

同社 坂井博代表取締役社長は、「nwm one」の圧倒的な開放感が生む、新時代のサウンドを是非体験して欲しいと語った

「PSZ技術」は、ある音波に対して180度位相を回転させた逆位相の波形を重ねると音が消える原理を応用した"音を閉じ込める" 技術。これによって耳をふさがないタイプのイヤホンやヘッドホンでも、音漏れを気にすることなく音楽が聴ける “ながら聴き”スタイル を実現している。
「Magic Focus Voice」は、音が2つのマイクに到達する時間差から音響空間を認識して話者を特定する「ビームフォーミング」と、雑音を除去して音声だけを抽出する「スペクトルフィルター」の2つをハイブリッド処理する"音を仕分ける" 技術。長年電話に取り組んできたNTTならではと言える技術で、ノウハウを凝縮させ、音質を損なうことなく人の耳に合わせるチューニングを実現させたもの。

ドライバーは新開発の12mmトゥイーターと35mmウーファーを1基ずつ2way構成で搭載。既存のnwm製品では音質のコントロールや音漏れの扱いやすさといった要素のバランスに優れている12mmドライバーを使用しているが、オープンイヤーという特性もあり、低音が物足りない点が課題としてあったという。一方で、ドライバーを大きくすれば低音の出力は上げられるものの、音漏れの制御が難しくなることが研究から分かっていたとのこと。
そこで、外部への音漏れで聴こえやすい帯域は12mmのトゥイーターで対応し、それ以下の聴こえにくい帯域を35mmのウーファーの2ウエイ構造で配置。それぞれを個別アンプで駆動させながら、DSP処理によって大音量でもひずみのない再生を可能としている。さらに、音響的に最適になるよう、スピーカーグリル孔のパターンを低音と高音で変更している。ドライバーは、ユーザーの耳位置に合わせ回転させて角度を変更し、調整することもできる。

しっかりと作り込まれた2wayドライバーを搭載

再生時間は最大20時間で、5分の充電で1時間の再生が可能な急速充電もサポート。通信規格は、Bluetooth Ver.5.3に準拠し、Bluetoothの次世代オーディオ規格“LE Audio/Auracast”にも対応。8台のマルチペアリング、最大2台のマルチポイント接続が可能となっている。付属のUSB Type-Cケーブルによる有線接続にも対応している。対応コーデックは、SBC/AAC/LC3/CVSD/mSBCをサポートし、立体音響フォーマットの「360 Reality Audio」にも対応し、スマホ用アプリ「nwm Connect」からパラメトリックイコライザでの音質調整などが行うことができる。

同社坂井博代表取締役社長は、マーケット分析を行った結果を説明し、「日本では、オープンイヤーイヤホン市場が急伸しており、世界でも、オープンイヤーイヤホンの市場が拡大している」と述べた上で、「nwmがグローバルブランドへなるべく、マーケティング戦略にも積極的に力を入れる」と語っていた。

本機のメディア向け発表会でトークセッションを実施

発売当日には、シェアグリーン南青山にて、発表イベントが開催され、同社、坂井博代表取締役社長から製品の概要説明が行われ、「nwm」アンバサダーである、俳優の磯村勇斗氏に加え、ゲストにファッションモデルの秋元梢さん、音楽家である長岡亮介氏にを迎え、トークセッションが行われた。新製品の特徴を生かし、音楽が再生されている「nwm ONE」を3人に渡し、それぞれの登壇者が本製品を装着したままの状態で会が進行した。

開放感を表現する磯村勇斗氏
長岡亮介氏は、解放感をメロディで表現
秋元梢さんは、ファッションとの相性を語った

俳優の磯村勇斗氏は、「オープンイヤー型イヤホンを使用した時も驚きましたが、今回のオーバーヘッドタイプの「耳スピ」はより幅広い範囲で音に包まれている感覚が開放的で新鮮」と従来製品との違いに注目、その開放感をパフォーマンスで表現した。ギタリストでもあり、音楽家の長岡亮介氏は、「音楽で使用するヘッドホンは音を遮断することが重要だが、開放感があって音を聴く感じで流しながら会話ができることが気持ちいい」と述べ、普段使用することが多いプロユースのモニターヘッドホンとの違いに感心している様子だった。アコースティックギターを手にとって即興で「nwm ONE」のイメージを奏でた。ファッションモデルの秋元梢さんは、「nwm ONE」をイメージするスタイルで登場し、「しっかり着けているのに開放感があって着け心地もいい」と述べ、「これまでのヘッドホンは、ピアスをつけたまま装着すると圧迫感がありすぎて耳が痛くなっていたのに対してnwm Oneは、ピアスを付けたままでも違和感なく装着できる」ことに感心していた。「髪が押さえつけられず、ヘアスタイルがくずれないところもいい」とファッションモデルらしい視点で語っていた。

セッションの終盤では、それぞれが考える「nwm ONE」のコンセプトをポスターに書き入れた。磯村勇斗氏は、「Better Sound be with you」(よりよい音と共に)。長岡亮介氏「Down to Earth」(地に足がついている)。秋元梢さん「May the sounds be with you」(音があなたとともにありますように)と、それぞれ表現した。

ヘッドフォンは、塞ぐから開放へますます進化する

オープンイヤーヘッドフォンの魅力は、サウンドを楽しみながらまわりの音を「ながら聴き」で得られる周囲の音を同時に聴ける安心感だといえる。これまでオープンタイプの主流は耳掛けタイプであり、そのなかで進化し発展してきた。今回登場した、同社初のオーバーヘッドタイプ「nwm ONE」は、「PSZ技術」、「Magic Focus Voice」が投入されることで、驚くことに密閉型ヘッドホンに勝るとも劣らないサウンドデザインがなされている。製品デザインもブランドロゴさえ記さないミニマルに徹し、使い勝手にもこだわりが感じられる。まさに、nwmのフラグシップにふさわしい仕上がりとなっている。

●発売日:7月18日
●実売価格(税込):3万9600円程度
●nwm公式サイト:「nwm one」製品紹介ページ

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

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