[OM SYSTEM]フィルムカメラのようなレトロなデザインのミラーレス一眼発売! 所有心をくすぐる高い質感と性能を兼ね備えたモデル

このカメラを見ていると、首からぶら下げて街を歩きたくなる!

OMデジタルソリューションズは、同社が展開する映像製品ブランドの"OM SYSTEM"よりミラーレス一眼カメラの新モデルとして「OM SYSTEM OM-3」を発売した。本製品は、1972年に発売されたフィルム一眼レフカメラ「OLYMPUS OM-1」の設計思想を継承したモデルで、シルバーとブラックを基調としたデザインが、所有心をくすぐる、魅力的なデザインに仕上げられている。

「OM-1」の特徴的なペンタ部(ファインダー部)やカメラボディー両サイドのデルタカットなど、当時のデザインをしっかりと踏襲しており、天面に並ぶ各ダイヤルも操作性に配慮しながら配置されておりとても美しい。ダイヤル部の陰影を見ているだけでも心が躍りそうだ。

操作性に配慮された各種ダイヤルが並ぶ
アイレベル式OLEDビューファインダー

本製品は、フラッグシップモデルとほぼ同等の性能を有しながら、ボディ単体で約496gという軽量さを実現したモデルだ。グリップレスのフラットボディーは、いつも持ち歩きたくなるそんな存在になること間違いないモデルといえる。

搭載する撮像センサーは、4/3型 裏面照射積層型 Live MOSセンサーを搭載しており、カメラ部の有効画素数は、約2037万画素となっている。レンズマウントは、マイクロフォーサーズマウントとなっており、高解像レンズのM.ZUIKO DIGITALの性能を余すことなく引き出し、撮像センサーサイズから想像できるレベルを超えた高画質を実現している。

装着できる全てのレンズの手ブレを補正するボディ内5軸手ブレ補正機構を搭載していて、最大で、中央部が6.5段、周辺で5.5段の補正効果を発揮する。対応レンズと組み合わせれば、さらに中央で7.5段、周辺で6.5段の補正効果を得ることができるシンクロ手振れ補正にも対応する。ISO感度は、80~102400(出荷時25600)となっている。

写真・動画において、多彩な表現を可能にする「クリエイティブダイヤル」を搭載しており、ダイヤルを操作することで、"カラープロファイトコントロール(COLOR)""モノクロプロファイトコントロール(MONO)""アートフィルター(ART)""カラークリエーター(CRT)"をセレクトできるようになっている。

カラープロファイルコントロールは、カラー撮影時に、12分割した色の彩度をそれぞれ11段階で調節することができるので、好みに合わせた最適な色合いで作品作りを楽しむことができる。プリセットは、標準、クロームフィルム リッチカラー、クロームフィルム ビビッド、クロームフィルム ソフトトーンの4種類が用意されている。

カラープロファイルコントロールの画面
カラープロファイルコントロールで撮影した作例
モノクロプロファイルコントロールで撮影した作例

モノクロプロファイルコントロールは、モノクロ撮影時に欠かせない、カラーフィルター効果、ハイライト&シャドウコントロール、シェーディング効果、粒状フィルム効果、調色といった5つの効果を組み合わせて使うことができるため、モノクロでもこだわりの写真表現が可能となっている。プリセットは、標準、クラシックフィルム モノクロ、クラシックフィルム IR、クラシックフィルム ローコントラストの4種類を用意している。

モノクロプロファイルコントロールの画面

また、これまで、撮影後にパソコンなどを使用して画像処理で実現していた合成技術を、カメラ内で処理することができる「コンピュテーショナル フォトグラフィ」撮影機能を新たに搭載。本製品で撮影するだけで、新しい写真表現を実現している。この機能を手軽に使えるようにボタン(CP)を設けており、この"CP"ボタンを押しながらコントロールダイヤルを回すことで、三脚ハイレゾショット、手持ちハイレゾショット、ライブND撮影(ND2-64)、ライブGND撮影(GND2-8)、深度剛性撮影、HDR撮影(HDR1、2)、多重露出撮影の各種撮影機能に切り替えることができる。

もちろん、動画撮影にも対応しており、撮影時の発熱に強いため、環境温度が40℃という灼熱下においても、約30分の動画撮影を可能にするほか、環境温度が25℃程度であれば、熱暴走を心配することなく、撮影し続けることができる。新たに、「静止画/動画/S&Qダイヤル」や「クリエイティブダイヤル」を新たに設けることで、多彩な撮影がしやすくなっている。さらに、新たに動画専用ピクチャーモード「OM-Cinema1/OM-Cinema2」を用意することで、映画のような味わいのある動画を手軽に撮影することができるのも魅力の一つとなっている。

https://youtu.be/YA5h2Q3fF1U

本体サイズは、(約)幅139.3mm、奥行45.8mm、高さ88.9mm、重さは、413g(ボディ単体)。記録媒体は、SD、SDHC(UHS-Ⅰ/Ⅱ)、SDXC(UHS-Ⅰ/Ⅱ)。ファインダーは、アイレベル式OLEDビューファインダーを搭載、視野率は、約100%/約1.23倍~約1.37倍。背面モニターは、バリアングル3.0型液晶静電タッチパネルを搭載。Wi-Fi機能のほかに、Bluetooth機能も搭載している。本体は、防塵・防水等級IP53に対応しており、マイナス10度という低温下においても確実に動作してくれる仕様になっている。

編集部員のひとり言

最近、デジタルカメラの存在が、希薄になりかけていたと思っていたが、昨年あたりより、徐々に勢いを取り戻してきているように感じる。これまで、スマートフォンにその役割を取られてしまっていたように思うが、やはり、餅は餅屋というように、全てをスマートフォンで済まそうというのは、ちょっと寂しい感じがしていた。確かに、スマートフォンは、便利だし、高性能なスマートフォンともなると、ミラーレスデジタル一眼並み、いや、それ以上の価格がしてしまうモデルまで登場している。個人的には、カメラは、カメラ専用機が欲しいモノだ。ただ、動画の時間が30分という制限がなくなったのはとてもうれしく思っている。動画の需要が、今のカメラには求められているからなのか、一見高いと思えるカメラも、動画が手軽に撮れることを考えると、やはり一台は持っておきたいアイテムだと感じる。

●発売日:3月1日                                               ●価格(税込):ボディ単体=26万4000円、12-45mm F4.0 PROレンズキット=29万7000円              ●OM SYSTEM(公式サイト):OM-3

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※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

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