「パナソニック」最大約15%の省エネを実現しながら快適性を損なわないルームエアコン登場!

パナソニックは、ルームエアコン「エオリア」の2024年モデルとして「エオリア LXシリーズ」を発売した。本シリーズは、室外機(コンプレッサー)の低速運転を可能にしたことで効率的な冷房運転を実現した新制御技術「エコインバーター制御」を搭載しているのが特徴。そこに、排熱を有効活用して温度・湿度をキープしながら省エネを可能にした「エネチャージ快湿制御」技術を採用。これにより、従来モデル(「CL-LX403D2(2022年9月)」)と比べて最大約15%もの省エネを実現している。

AI機能の搭載により、センサーが検知した内容や運転履歴などを分析・学習することで、運転を最適化してくれるため、例えば、人のいるエリアを中心に風を絞って無駄な運転をなくすなど、気流やパワーを自動で切り替えて、快適性を損なうことなく自動で冷暖房を行ってくれる。新たに搭載した「新・AI快適おまかせ」機能においては、季節や湿度に合った運転モードをワンボタンで自動選択してくれるほか、設定温度も自動で選択できるようになっており、快適性・節電性をより高めている。

新たに搭載した「サーキュレーションモード」では、暖房時に部屋の上部に溜まりがちな温かい空気を有効活用するため、フラップを上部に向けることで暖かい空気を拡散。これにより温かい空気が上部から足元に流れてくれるから温度ムラを抑えることができるうえ、消費電力量を約4%も抑えることが可能になっている。

暖かい空気は上に溜まりがちになる
足元に送る気流に加え上に溜まった戦い空気を撹拌してくれる

室外機に搭載されている「喚起・除加湿」ユニットは、外気に含まれる水分を取り込んで室内に送ることができるため、冷暖房中であったとしても給水をしなくても加湿をしてくれる。これは、ユニット内に吸湿・放湿性の高い「高分子吸着材」を採用しているためで、給水をしなくても約48分で部屋の湿度を50%程度までアップさせること可能となっている。なお室外機の内部には、2つの静音マフラーが搭載されており、風路の形状や換気ノズルの形状を最適化することで運転の静音性を実現させている。

また、冷暖房しながら外気を取り込む給気換気に加えて、室内の空気を屋外に排出する排気換気も可能となっており、リモコン操作で給気と排気の切り替えを行えるようにするなど、必要に応じてすぐに対応することができる。なお、「新・AI快適おまかせ」運転時は、給気・換気の切り替えを自動で選択して運転してくれる。さらに、ナノイーXの搭載によって、花粉やたばこなどのニオイ、カビなども抑制することも可能。新たに搭載された「ねらって脱臭」機能を設定しておけば、センサーが検知・学習した「人がよく居る場所」を狙ってナノイーXを送風、付着したニオイまで素早く脱臭してくれる。

運転後は、自動でナノイーXを隅々まで充満させることで菌を除菌。さらに、エアフィルターに付着したホコリをブラシでかき取るブラシクリーナーを搭載。ブラシクリーナーが左右に移動してブラシに付着したホコリをこそぎ落として排出部にホコリを運んでくれるうえ、ブラシについたホコリを回収するブラシークリーナも搭載しているから、フィルターもブラシも常に清潔に保つことができる。熱交換器には、表面(切断面)まで独自技術のコーティング「ホコリレスコーティング」が施されているため、ホコリや油分などはじいて洗浄、汚れの付着を防いでくれる。送風ファンににも、防汚・防カビのコーティングを施すことで、部屋にホコリやカビをまき散らすことを抑制している。

今回発売する「LXシリーズ」は全10機種をラインアップ(6~29畳用モデル)。「喚起・除加湿」ユニットを搭載していないモデルとして「Xシリーズ」も同時発売しており、こちらは6~29畳モデルの全11機種を用意している。

LXシリーズ
Xシリーズ

本体サイズは、「LXシリーズ」の室内機が、幅799mm、奥行き385mm、高さ295mm、室外機は幅849mm、奥行き319mm、高さ812mm。「Xシリーズ」の室内機は「LXシリーズ」同様。室外機は、6~10畳用のモデルが幅799mm、奥行き299mm、高さ630mm、14~29畳用モデルは「LXシリーズ」と同じサイズになっている。

最近のエアコンは、AI機能を搭載することで、自動で何でもやってくれる。各家庭での使用を学習しそれを反映させ、最適な状態で稼働させることで省エネにつなげてくれる、それもワンタッチでできてしまうというのだから恐れ入った。室内の気になるニオイを検知するとすかさず脱臭してくれたり、本製品に限って言えば、加湿や除湿も自動で行ってくれる。加湿に至っては、水タンクに水を入れる必要もなく外気に含まれる水分を取り込んで加湿してくれるから、わざわざ給水する必要がないのだ。このエアコンが1台あれば、加湿器も除湿器もいらないのでは?と思ってしまうほどだ。これで、壊れずに長持ちしてくれたなら、それこそSDGsに特化したモデルといえるのだが…。

●実売価格(税込)LXシリーズ=27万3000~41万5000円程度、Xシリーズ=24万~38万2000円程度             ●パナソニック:エオリア LXシリーズエオリアXシリーズ

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

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