パナソニック サイクルテックは、電動アシスト自転車の子乗せモデル「ギュットシリーズ」に、国内で初めて押し歩き機能を搭載した幼児2人同乗用モデル「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」を6月上旬から順次発売する。
一般的に、幼児2人同乗用電動アシスト自転車は、モーターのアシストにより子どもを乗せた状態でも快適に走行することができるモデルである反面、商店街や公園、歩道橋など、自転車に乗車できず押して歩く必要があるシーンにおいては、その重さゆえに運行者に負担がかかるという課題が生じていた。
同社では、モーターのアシスト機能を活用して押し歩きを補助する「押し歩き機能」を2021年に開発しており、電動アシスト自転車の「ビビ・L」に搭載し世に送り出している。「ビビ・L・押し歩き」モデルを発売すると、大きな反響があり、今回、国内で初めて幼児2人同乗用の電動アシスト自転車に「押し歩き機能」を搭載した。そのモデルが「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」今回の新モデルになる。
本製品は、「押し歩きモード」の搭載によって、子どもを乗せたまま押し歩く場合でも、モーターのアシストが効果的に働くことで負荷を軽減してくれるため、より快適な移動を可能としてる。「押し歩きモード」の使い方は、3ステップの簡単操作で設定ができる。まず、電源が入っている状態で、サドルに設置されている押し歩き用レバーを上にあげ、サドルを引き上げる。次に、手元スイッチの押し歩きボタンを押し続けながら、自転車を押し歩きをすれば、モーターがアシストしてくれる。ボタンを押している状態を維持することでアシストをし続けてくれるので、アシストを止めたい時は、ボタンから指を離すだけでいい。サドルを引き上げた状態であれば、再び押し歩きボタンを押すことで、アシストを行ってくれる。押し歩きモードを終了させ状させる場合は、サドルの押し歩き用レバーを上にあげてサドルを押し下げた状態に戻すことで「押し歩きモード」を解除することができる。使い方としては、この3ステップで簡単に行える。
「押し歩きモード」は、サドルの状態を検知するサドル傾斜センサーが、サドルの引き上げ状態を検知した時のみ、押し歩き機能が作動するようになっており、押し歩き時には乗車できない機構にすることで不安全な状態での使用を防止している。また、サドルを引き上げや押し下げする際に、子どもが誤ってサドル部に指を挟まないようにするため、サドル可動部は樹脂カバーで覆われている。さらに、上り坂で押し歩き中に押し歩きボタンから指が離れても、ずり下がり抑制機能が起動し、約10秒間、自転車が勢いよくずり下がることを抑制する機構も備えるなど、より安全に使用できるように考慮されている点も見逃せない。
押し歩きボタンは、手元スイッチの指が届きやすい場所に配置し、ハンドルを握ったままでもボタンを押しやすい設計にすることで、手首への負担を最小限にしている。「押し歩きモード」は、押し歩く速度や、上り坂・荷物の有無などの条件をセンサーで検知することで、押し歩きのアシスト力が調整されており、「押し歩きモード」使用中にアシスト切替ボタンを押すと、2段階で押し歩きアシストの速度を調整することもできる。
●カラーバリエーション
●主な仕様
本体サイズ：全長1,785mm／幅580mm／サドル高735～860mm
タイヤサイズ：20×2.125 HE
重さ：32.8kg
適応身長のめやす：142cm以上（幼児2人同乗の場合は155cm以上）
一充電あたりの走行距離：パワー約50km、オートマチック約60km、ロング約86km
充電時間：約5時間
変速方式：内装3段シフト
カラー：マットジェットブラック、ホワイトグレー、マットダークオリーブ、バーガンディ、マットシャインネイビー
子どもといっしょの外出でも安心の「押し歩きモード」
電動アシスト自転車を歩道で押し歩く、駐輪場のスロープや歩道橋を通るなど、押し歩きする機会は意外と多いものだ。そんなときに、ボタンひとつで負担を少なくしてくれるのがこの「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」に搭載されている「押し歩きモード」だ。また、上り坂で押し歩き中に「押し歩きボタン」から指が離れても、ずり下がり抑制機能が働いて、自転車のずり下がることを抑制してくれる安全装置も備えているから安心だ。このほか、見やすい「液晶スイッチ5W」、荷物の積みおろしが楽な「パイプワイドバスケット」、スタンドを立てると同時にハンドルが固定される「スタピタ2S」など基本装備も充実し、子どもとの移動を快適にする電動アシスト自転車といえるだろう。
●発売日：6月上旬
●価格：18万3000円（税込）
●パナソニック サイクルテック：「ギュット・アニーズ・DX・押し歩き」紹介ページ
