【レビュー】LIXILの最新シャワーヘッドを使ってみたら! 吐水の違う5つのモードでお風呂時間が至福のひとときに

 今回レビューで使用したのは、LIXILからこの4月に発売されたばかりのシャワーヘッド「SPA U」というモデル。以前からシャワーヘッドには興味があり、昨年あるメーカーの製品を導入することになった。その時の感動は今でも忘れることができず、シャワーヘッドへの思いは、並々ならぬものがある。そんな中、LIXILのシャワーヘッド、それも最新モデルをお試しできるとあって、かなり期待感が高まったのは言うまでもない。5つの吐水モードを備えたというLIXILの新しいシャワーヘッドは、いかなるものだったのか、一カ月、じっくり使ってみたので、その使い心地をお伝えできればと思う。それでは、本編をどうぞ。

目次

LIXILについて

 LIXILは、2011年に国内の主要な建材メーカーのトステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの5社が統合して誕生した、日本最大級の建築材料・住宅設備機器メーカーになる。5社の統合以降にも、GROHE、American Standardといった世界的なブランドを傘下に収め、日々の暮らしの課題を解決すべく高品質な製品を幅広く提供している。

今回レビューで使用した「SPA U」について

 今回、レビューで使用した「SPA U」は、今年の4月に発売されたばかりの新しい製品。5つの吐水モードを用意しており、気分やシーンに合わせて使えば、よりお風呂時間が快適な時間になる。5つの吐水モードは、それぞれ「クレンズジェット」「パワフルスプレー」「アクアスプレー」「ボディミスト」「フェイスミスト」となる。その効果は次の通り。

  • 「クレンズジェット」:力強い水流が特徴のモードで刺激を感じながら、髪の根元までしっかりと洗うことができる。特定の場所を集中的に洗いたい時にオススメのモードになる。
  • 「パワフルスプレー」:勢いのある水流で全身をすっきりと洗い上げてくれる、爽快な浴び心地が特徴のモード。強めの刺激や吐水の勢いを重視する人にオススメのモードになる。
  • 「アクアスプレー」:空気をたっぷり含んだ大粒の水滴が特徴で、ボリューム感のある柔らかな浴び心地が特徴。刺激を抑えたやさしい肌当たりとたっぷりとした満足感を求める人にオススメの吐水モード。
  • 「ボディミスト」:温かなミストがじんわりとカラダを包み込むように全身を洗うことができるモード。広い範囲にミストが当たることで、温まりながらカラダを洗うことができる。
  • 「フェイスミスト」:最大1億個のウルトラファインバブルを含んだミストで優しく汚れを洗い流してくれる。毎日のお風呂時間が手軽な美容時間になるほどに。優しいミストが、まるで贅沢なエステのような心地よさを味わうことができる。

 いずれのモードにおいて、「ウルトラファインバブル」が吐水されるため、しっかりと汚れを落としてくれるというモデルになっている。おまけに、同社の従来モデルから「SPA U」に交換することで、節水効果も期待できるとしている。その効果のほどは、4人家族で、年間約3万1690リットルもの節約に繋げることも可能で、これにより、最大1万8700円もの節約になるという(止水ボタンのあるタイプの場合)。

※「ウルトラファインバブル」は、一般社団法人ファインバブル産業会(FBIA)の登録商標です。

 シャワーヘッドを交換するだけで、さまざまな効果が得られることを考えると、3万800円(税込)という価格も決して高くはないだろう。なお、シャワーヘッドとホースをセットにしたモデル(3万8500円)や、止水ボタンを装備したモデル(4万9500円)も用意されている。

止水ボタン無しのモデル
止水ボタン有りのモデル

実際に使ってみる

 さてここからは、実際に使ってみた際に感じたことをお知らせしていこう。製品が我が家に届いてから、早速箱を開けてみると、さすが、5つの吐水モードを搭載しているだけのこともあり、ヘッド部分は、一般的なシャワーヘッドと比べてもかなり大きい。しかしながら、重さはというと、決して重いとは感じないため、違和感なく使えそうな感じだった。

一般的なシャワーヘッドと比べるとその大きさは歴然
吐水口は、細かく振り分けられている

 取り替え自体は、いたって簡単で、これまで使用していたシャワーヘッドの根元の部分をクルクルと回して取り外し、「SPA U」に同梱されているOリング(ゴムパッキン)を使って、逆の手順でクルクルと回せば交換作業は終了だ。ものの5分もあれば、取り換え作業が終了する。(水栓メーカーによって使用するアダプターが違うため、確認する必要あり。)

同梱するアダプターとOリングゴム

早速、5つの吐水モードを試してみる

 取替作業が終了したので、早速それぞれの吐水モードを試してみた。まず初めに試してみたのは、通常使用でよく使われるであろう、「パワフルスプレー」モードと「アクアスプレー」モードだ。

「パワフルスプレー」モード
「アクアスプレー」モード

 「パワフルスプレー」モードは、一般的なシャワーヘッドに最も近いモードで、吐水の範囲が中心寄りで、勢いが強めのモードだ。肌の弱い人には、水流が比較的強めなので、ちょっと刺激が強すぎるかもしれない。しかし、こと頭皮に使えば、しっかりと刺激してくれる印象で、洗髪した際のシャンプー洗剤をきっちり洗い流してくれるので、とても安心感がある。これまで使用していた一般的なシャワーヘッドに近い吐水感が、そう感じさせてくれるのかもしれないが、明らかに、水流に違いを感じることができた。

 データによると、1分間に6Lを使用した場合、ウルトラファインバブルは最大で5340万個、平均でも2590万個ものウルトラファインバブルで、洗浄されているらしく、データによるプラシーボ効果もあって、0.01mmという小さな泡が毛穴に入り込んで、根こそぎ皮脂汚れを取り除いてくれるイメージがそう思わせてくれるのかもしれない。

 とはいえ、実際の水流は、当たりは強いにもかかわらず、明らかに柔らかさを感じることができたので、プラシーボ効果というよりは、実際に、頭皮にも優しい吐水なのだと感じることができた。

 続いて「アクアスプレー」モードは、吐水範囲が広くなったうえに、勢いは「パワフルスプレー」ほどではないまでも、しっかりとした水流でカラダの汚れを洗い流してくれるモード。吐水範囲が広いので、効率よく、洗髪ができるうえ、洗った後のカラダの洗剤も、効率よく洗い流してくれる。実は、我が家では、このモードをデフォルトとして、使用するほど、お気に入りのモードとして使用している。吐水の勢いは、しっかりとありながらも、体にあたる水圧は、それほど強くは感じないことから、万能モードともいえるだろう。

最も強い吐水モード「クレンズジェット」

 「クレンズジェット」は、吐水範囲も狭く、ピンポイントでシャワーを浴びせたいときに使うモード。例えば、頭皮だったり、肩や、ふくらはぎなど。マッサージ効果が期待できそうなほどの刺激を受けることができる。例えば、夏場の頭皮は想像以上に汗と皮脂で、毛穴に汚れが堆積するといわれている。そんな毛穴を一般的なシャワーヘッドで、いくら洗髪したとしてもしっかりと取り除くことができるかと言えば、答えは「ノー」らしい。そこで、本製品の「クレンズジェット」モードを使うことで、これまでなかなか取り除けなかったであろう皮脂汚れも、ウルトラファインバブル効果と相まって、スッキリとした爽快感を味わうことができる。実際に、使用してみると、なるほど、刺激がかなり強い。皮脂汚れがスッキリと落ちているかについては、目視ではわからないが、抜け毛が少なくなってきたことを考えると、汚れを落としているのかもしれない。そのほか、肩にめがけて吐水させれば、凝りにも効く印象で、ふくらはぎなどにめがけて吐水させれば、マッサージ効果がありそうなほど、血行が良くなっている印象を受けた。朝シャンで、シャキッとしたい時、疲れの溜まった夜に、スッキリとさせたい時にオススメのモードだ。

2つのミストモード

 マッサージと言えば、全身及び顔面マッサージに適したモードが2つ存在する。その一つは、「ボディミスト」モードだ。このモードは、水圧を感じながらも、ミスト感も得られるモードとなっており、体全体のマッサージから、フェイスマッサージまでマルチに使えるモードになっている。実際に使ってみると、水圧は、それなりに感じることができる一方で、体にあたる水圧は、ミストということもあって柔らかくとても気持ちがいい。私の場合、顔面にめがけて吐水するケースが多く、60~100個あるとされるツボを刺激してくれているからなのか、シャワーを終えると、ポカポカとした感覚に包まれる。ツボが刺激されることで血行促進などの効果も得られているのだろう、冷え性の人にもオススメのモードと言えそうだ。

「ボディミスト」モード

 そして、もう一つ、顔面に吐水するモードとして用意されているのが「フェイスミスト」モードだ。これは、まさに顔にめがけて吐水するモードで、優しいミストが顔面を包み込むように吐水してくれるためとても心地が良い。時間にして、1分程度浴び続けるだけで、なんとなく整ったような印象を体感することができるため、お風呂上がりの直前に使うケースが多かった。フェイシャルマッサージを受けたことはないが、もしかしたら、こういう心地よい気持ちを得られるのかもしれない、と想像してしまうほどの心地よさに、思わず時間を忘れて使い続けてしまった。私のお気に入りは、目元を意識して、このモードでシャワーを浴びること。暑い夏の時期だからできるモードで、冬場は、寒さを感じるかもしれない。ミストモードは、水の粒子が細かくなることから、空気に触れる瞬間から顔に当たるまでに、他のモードに比べて時間がかかる。そのため、温水の温度が若干下がってしまうのだろう。ただしその対策として、「SPA U」にはミストの無段階調整機能を搭載している。粒の大きさを調整することでミストの温度低下を低減することができるため、温かいミスト吐水を実現している。これにより、冬場であっても「フェイスミスト」モードをガンガン使うことができる。

「フェイスミスト」モード

メインに使用しているモード

 「クレンズジェット」や「ミスト」モードは、洗髪時、マッサージ時などにスポット的に使用するが、メインに使用するのは、「アクアスプレー」モードと「パワフルスプレー」モードの2モードになる。とくに使用頻度・時間が多いのは、「アクアスプレー」モードで、シャワーヘッドの吐水する面積がもっとも広く、一般的なシャワーモードに近いシャワー体験ができるモードだ。ただし、吐水されるシャワーは、肌当たりがとても柔らかく、一般的なシャワーヘッドと比べてもその差は歴然としている。吐水面積が広いため、カラダの洗剤を洗い流す際など、一気に洗い流せることから、節水効果も望めそうだ。慣れてくると、これが一般的なシャワーと思いがちになるが、時折、旅行先でシャワーを使用すると、肌への吐水が、少々痛いと感じることもある。その時に改めて「SPA U」より吐水されるシャワーが、カラダに優しいのだと感じることができる。

ここで、ちょっとしたテストを行ってみた

 シャワーヘッドを交換するたびに、ちょっとしたテストを実施するのだが、今回も例に漏れず行ってみることにした。その内容は、油性マジックで腕に書き、その線を消すことができるのか、というものだ。いつも使用しているマッキーの油性マジックで、線を3本書き(写真では少々汗が滲んでしまっているが、しっかりと油性のマジックで書いた物になる)、しばらく乾かした後、シャワーで洗い流してみた。

汗で滲んではいるが、使用したのは、油性マジックになる

 使用したモードは、最初は「クレンズジェット」モードで、数秒当ててみたうえで、次に「ボディミスト」モードで、吐水させてみる。すると、うっすらと乾いた油性のマジックが浮き上がってきているようで、薄皮を剝ぐように、少しずつマジックが薄くなっていく様子が見て取れた。その後、一旦シャワーを止めて、洗剤を使用せずに指でマジックで書いた線をなぞってみると、洗剤を使っていないにも関わらず、さらに薄くなり、慌ててシャワーで流してみると、マジックの線が薄くなった。

 最後に洗剤をほんの少し指に馴染ませて、マジックで書いた線になぞるように優しくこすったのち、シャワーで、洗剤を洗い流してみると、もうそこには、マジックで書いた跡がほとんどわからないほどまで落ちていることが見て取れた。写真では、うっすらとマジックで書いたであろう跡が残っているようにも見受けられるが、洗剤で軽くこすること3往復程度で、これだけ落ちれば、言うことなしではないだろうか。

よく見れば、薄っすらとマジックで書いた跡は見えるものの、ほとんど気にならないレベル

 油性マジックで書いた線が、こうも簡単に落ちれば、日頃の皮脂汚れなどは、ゴシゴシと洗わずとも落とせることが分かる。それも、洗剤を多く使用しなくても落とせるとあれば、洗剤の消費も少なくて済むし、肌にも優しく、おまけに節水効果もあるとすれば、何も言うことはない。なお、今回試した「SPA U」には、止水スイッチが設けられたタイプも用意されているので、そのモデルを使えば、さらに節水することができるだろう。

ランニングコストもかからない

 シャワーヘッドを交換する際に、注意が必要なのは、塩素除去剤を使用するモデルがある場合があるので、その点に気を付ける必要がある。「SPA U」においては、塩素除去剤を使用しないタイプなので、これまでのシャワーヘッドを取り外して付け替えるだけで使い続けることができる。そのため、ランニングコストもかからず、時折ヘッド周りの汚れを落としてあげる程度で、落として破損させない限りは一生そのまま使い続けることができる。製品の価格が4万円近くすることを考えると、初期投資としては躊躇してしまいそうだが、トータルで考えると、実は家計に優しかったりするだろう。

まとめ

 今回、ほぼ2カ月ほど使い続けてみたのだが、一般的なシャワーヘッドに比べて、明らかに吐水性能が違い、肌への当たりが優しいことから、お風呂時間がリフレッシュ時間に変わっていた。私自身がお風呂に時間を取られてしまうことが非常にストレスに感じることがあり、また、シャワーより吐水される水の勢いで、疲れすら感じることがあったのが、シャワーヘッドを変更するだけで、こうもお風呂時間が有意義な時間になるとは正直思っていなかった。吐水モードが5つも用意されているから、その日の体調に合わせて、ミストモードを使ったり、クレンズジェットでマッサージをしてみたりと、まさか自宅に居ながら、それもお風呂でマッサージされている感覚を体感することができるとは夢にも思わなかった。

 実際、導入しようと思うと少し戸惑ってしまうような価格設定ながら、家族が喜んで使ってくれるなら、決して高い買い物ではないし、実際、リフレッシュ効果だけでなく、節水効果も得られることを考えると、はやく導入した方が良さそうだ。

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