[レビュー]メッシュWi-Fiルーターを導入したら、ネット環境が激変! おしゃれなルーターはどこに置いても、部屋の美観を損ねない
「eero」って何?
そもそも「eero」って何?というところから説明していこう。「eero」は、2014年創業したWi-Fiシステムを提供する企業として、初のメッシュWiFiシステムを発売、その後Amazonが2019年に買収している。「eero」のメッシュWi-Fiシステムは、システムとしての性能・機能やセキュリティ対策などに加え、「eero」の専用アプリによる簡単なセットアップやネットワーク管理、そして部屋の雰囲気を損なわない洗練されたデザインが特徴となっている。
「eero」のラインアップ
「eero」は、家庭用のメッシュWi-Fiシステムをラインアップしており、日本では、2024年9月18日に、Amazonの新ブランドとして、発売を開始いしている。
≪ラインアップ≫
- eero6+(3タイプ =1ユニット、2ユニット、3ユニット)
- eero Pro 6E(3タイプ=1ユニット、2ユニット、3ユニット)
- eero Max 7
それぞれのモデルの特徴
●eero6+:最大1ギガビットのWi-Fiスピードを実現した、Wi-Fi 6対応の中級モデル。Wi-Fiの最大範囲は、1ユニットで140m²、2ユニットで280m²、3ユニットで420m²となっている。2.4GHz帯と5GHz帯(160MHzチャネルをサポート)のデュアルバンドによって、安定したネットワークを提供してくれるモデルだ。約75台のデバイスとの同時接続が可能で、2LDK程度にに住んでいる2~3人家族などでの使用に適している。
●eero Pro 6E:2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルバンドに加え、6GHz帯でギガビット以上の速度を実現する、Wi-Fi 6E対応の上級モデル。最大Wi-Fiの範囲は、1ユニットで190m²、2ユニットで380m²、3ユニットで560m²となっている。トライバンドで、Wi-Fi 6E対応デバイスを6GHz帯へ接続し、2.4GHz、5GHz帯のデバイス干渉を減らすことで、Wi-Fi 6E非対応のデバイス含むネットワーク全体での遅延を解消してくれる。約100台のデバイスとの同時接続をサポートし、安定したWi-FiでAR(拡張現実)やVR(仮想現実)、4~8K動画を楽しみたい人にオススメとなって切る。
●eero Max 7:Wi-Fi 6の約2倍のスピードにもなる最新Wi-Fi 7規格に対応した、ラインナップの中で最速のモデル。最大Wi-Fi範囲は、1ユニットで230m²、2ユニットで460m²です。2.4GHz、5GHz、6GHzの無線周波数帯域に対応するトライバンドで、2つの10Gbpsイーサネットポートで、有線で最大9.4Gbps、無線で最大4.3Gbpsの圧倒的な速さを実現する。約200台のデバイスとの同時接続をサポートし、ゲーマーやストリーマー、コンテンツ・クリエーターなど高負荷なネットワーク接続を求めるユーザーに加え、WI-Fiサービスを提供する小規模なカフェやショップの経営者やSOHO事業者、さらに今後の接続機器の増大やWi-Fi 7対応への備えとして上位機種を求めるユーザーにもオススメ。
実際に設置してみる
我が家のインターネット環境は、光回線を契約していることもあり、そこそこ安定したインターネット環境は構築できている。ただ、Wi-Fiにおいては、だいぶ古いルーターを使用しているためか、繋がらないケースが間々あり、良い環境とはお世辞にも言えない。とはいえパソコンは、LANケーブルで繋いでおり、Wi-Fiで使用するものと言えば、スマートスピーカー、タブレット、スマートフォンといったところになる。ただ、今回、Ecow Show15の最新モデル(第2世代)を導入したこともあり、このモデルがWi-Fi接続であることを考えると、いささか不安ではあった。
実は、Echo Show 5やEcho Show10、Echo DotなどのWi-Fi接続のデバイスがいくつもあり、スマートフォンは、筆者一人だけでも4台を常にWi-Fiに接続しているなど、妻のスマートフォンと併せると、Wi-Fi接続をしている機器が10数台あることになる。それだけのデバイスがあると、ルーターにも負担がかかるだろうし、繋がりにくくなるのも至極当然のことだと思われる。それも、ルーターがWi-Fi6ではなく、Wi-Fi5なのだから、致し方がない。いずれは、Wi-Fi6にしようと思っていると、Wi-Fi7が登場したりと、切り替えるタイミングを逸していたところだった。
そんな中、Echo Show 15を導入することになり、ひょんなことから今回「eero6+(2ユニット)」を試す機会を得たという訳だ。
実際、送られてきた箱を見る限り、とてもルーターが入っている、それも2台も入っているとは思えないサイズの箱に驚いたのと、箱がずっしりと重みがあることに、少しばかり驚いた。早速、箱を開けてみると、中には、2台のルーターが入っており、これまでのルーターとは、趣が違い、とても可愛らしいデザインに、思わず笑みがこぼれた。
笑みがこぼれた理由な、ルーターは、皆さんもご存じの通り、角のようなアンテナがいくつもあって、いかにも、電波を飛ばしています的な形状をしていることから、デザインにこだわる人からすると、部屋の美観を損ねてしまうことになりかねない。そのため、できる限り目立たない場所に設置することを心がけ、テレビの背面や家具の本棚に分からないように設置、机の影などにも置かれるのではないだろうか。
その点、「eero6+」は、キューブ状の形状になっており、いわゆるルーターっぽさが全くないのがとても好印象。ただ、背面を見ると、イーサネットの差込口があるので、なるほど、ルーターなのね、ということが初めてわかるといった感じだ。
設置場所を決めたら、モデムからLANケーブルを引き、「eero6+」の本体に差し込む。本体に設定してあるUSB Type-Cの口にケーブルを差し込んだら、もう一方をコンセントに差し込んだら準備が完了する。
次に、箱の中には、クイックスタートガイドが同梱されており、その冊子を開くとQRコードが記されているので、まずは手持ちのスマートフォンでそのQRコードを読み取る。すると、eeroのアプリ画面がスマートフォン上に開かれるので、"セットアップを開始"をセレクト。すると、モデムと「eero6+」をLANケーブルで接続しました的な説明文と接続イメージの図が表示され、本体の電源常時が青色に点滅している状態から、白色に点滅をし、点灯になったらセットが完了した合図になる。これで接続設定は完了となる。アプリの指示に従い、セットするだけの超簡単に設定が終了する。
この後アプリ上では、"ネットワーク速度の最適化をしましょう"という文言がでてくるので、"今すぐインストール"をセレクトし、アップデートをおこなう。これで、最適化されるので、「eero6+」本来の機能が存分に発揮で来る状態になる。
もう一台のルーターも設置する
今回使用しているモデルは、「eero6+」のユニットが2つのモデルになるので、もう一台は、メッシュとして使用することになる。メッシュとは、中継器の役割を果たすもので、我が家は決して広い家ではなく、むしろ狭小住宅の類になるであろうサイズ感なので、「eero6+」だけでも十分なのだが、2階建ての戸建てということもあり、ルーターを1階のリビングに設置をしていることから、2階のWi-Fi環境がいささか不安ではあった。そこで、せっかくのメッシュWi-Fiなのだから、もう一台のルーターを寝室に設置することにした。
これで我が家にも、Wi-Fi6の環境が構築されたことになる。
いざっ、Wi-Fi6の環境を試す!
冒頭でも書いたように、今回、「Ecoh Show15」の第2世代モデルを導入したこともあり、これまで使用していた(今でも継続的に使用はしているが)「Ecoh Show 10」とは、画面サイズが違うこともあって、無線の状態で使用することに、まったく抵抗がなかったかというと、正直逆で不安でしかなかった。その不安は的中し、「eero6+」を設置する前まで、無線で接続するも、視聴途中でフリーズしてしまうことが多々あった。「Ecoh Show 15」の設置開始から、その症状は現れており、その度に、見ていた番組を中断を余儀なくされ、徐々にストレスを感じるようになっていた。
そこで、登場したのが「eero6+」という訳だ。わずかな時間で設定を完了させられ、Wi-Fi接続時のパスワードも自分で設定することもできるから、使い慣れたパスワードを設定しておけば、別のデバイスを接続させる際も、手軽にセットを完了させられる。そんな「eero6+」でいざ「Ecoh Show 15」を接続させてみると、なんということでしょう。これまでのルーターではありえないほど、サクサク動くではありませんか!フリーズなどありえなといった具合でとても快適だ。これまで「Ecoh Show10」で視聴していた映像を、15.6インチの「Ecoh Show15」で視聴すると、画質も良いし、タッチパネルだから操作も簡単。リモコンも付属しているから、画面を手脂で汚さずに済む、言うことなしです。
Wi-Fiの規格について少しだけ
それにしても、Wi-Fi6にするだけで、これだけの通信環境が手に入るとは、さすがの一言につきる。とはいえ、Wi-Fi6は、電波状況によって2.4GHz帯と5GHz帯の両方の周波数帯が使えるわけで、状況に応じて変更してくれるのだから、安定した通信が可能になるのは至極当たり前の事なのかもしれない。そのうえ、Wi-Fi5よりも通信速度が1.4倍も速くなるのだから、快適などうさになることもうなずける。しかし、この技術の提供自体は、2019年の9月に開始されているわけで、これだけ快適になるのであれば、もっと早くに導入しておくべきだったと後悔をしている。2020年には、3つの周波数帯に対応したWi-Fi6 Eに進化し、2021年には、Wi-Fi7へと、その進化は止まることがない。今や、画像や映像の情報量は以前のそれとは比べ物にならないほど多くなっている。音楽データもしかり。ストリーミング再生が一般的になりつつある中、データ量の多さは、通信費にも響くことから、情報量の多いデータになればなるほど、データの転送速度を速くしなければならず、結果的に多いデータを早く転送してくれるルーターが必要になり、時代に合わせたルーターが必要になるということなのだろう。いつまでも、古い規格のWi-Fiルーターを使用していると、仮に在宅で仕事をする場合には、データの転送速度が、仕事時間に直結することから、時間的なロスがかなり生じると思われる。時は金なり、初期投資の大事際に改めて考えさせられた。
「eero6+」を導入した結果
今回、Amazonの「Ecoh Show15」の第2世代モデルを導入するにあたり、以前から気になっていた、Wi-Fiルーターの切り替え、思い切っておこなってみた。それまでは、Wi-Fi5規格のルーターをごまかしながら使用していた。ごまかしながらというのは、1階の部屋用のルーターと2階の部屋用のルーターをそれぞれ分けて設定するというもの。その環境下で、「Ecoh Show 10」を繋げてでコンテンツを映像を見ようとしても、たまに、フリーズすることがあり、快適に映像を楽しめるという環境ではなかった。それを、Wi-Fi6の環境に変更しただけで、ここまで快適に映像コンテンツをストレスなく楽しめるとは、あまり期待していなかっただけに、正直驚いている。どちらかというと、これまでは、イーサネット接続、つまり有線接続にこだわっていたところはあったが、これなら、無線接続でも安心して使えそうな印象を持った。
まとめ
今回、いまさらながら"Wi-Fi6"の環境を構築してみたが、ルーターの設定が、これまでのWi-Fiルーターと違い、とにかく箱から出して、設定を完了させるまでがとても簡単であることに驚いた。そして、接続性能についても、ストレスを感じることなく使えたのがとても良かった。Wi-Fiのカバー範囲も1ユニットで140㎡、2ユニットであれば、280㎡にmなることから、一軒家でも十分カバーしてくれるうえ、安定した状態をしっかりと保ってくれる。例えば、スマホを複数台繋ぎつつ、タブレットやコーヒーメーカー、ノートパソコンを接続しても、安定して映像コンテンツや音楽ストリーミングを同時に楽しむことができるのは、デバイスが多い我が家にとっては、朗報でしかない。無線環境が整うと、俄然、むやみに無線で接続してみたくなるが、それでも破綻しない辺りは、さすがWi-Fi6といったところだろうか。Wi-Fi6Eになればなおさら、さらにその上のWi-Fi7であれば、最高なのは言うまでもない。アプリゲームやオンラインゲームなども、低遅延で接続することから、eスポーツをやる人にとっては、必須のアイテムになるのではと思える。
そして何より、デザインがルータ然としていないのが、個人的にはとても良いと感じている。アンテナが角のように飛び出しているあの姿は、いかんせん格好が悪いから、置き場所を選ぶことになりかねない。その点「eero6+」は、言われなければ、ルーターであるということがわからないので、ゆえにどこに置いてもあまり気にならない。また、コンパクトだから、あまり場所を取らないという点も評価できる。
今回、「Ecoh Show 15」を導入するにあたり、Wi-Fi 環境を見なおしてWi-FI6を導入したのだが、こんなに快適になるのなら、早めに導入しておくべきだった、ガジェットを多く使っている筆者にとって、ここは盲点だった。導入したからには、いろいろと接続性能を試してみたいと思うが、Wi-Fi7の存在を知っているだけに、次なる目標としてWi-Fi7モデルの導入を検討したいと思った次第だ。
●最後までお読みくださいまして、ありがとうございました! ●Amazon eeroについて詳しく知りたい方はこちらからどうぞ