[レビュー]これまでのクルトガとは書き心地が違う!書くことが楽しくなるシャープペンシル

今回のレビュー記事では、三菱鉛筆から発売されている文房具を試してみることにした。試してみたのは、シャープペンシルの「KURUTOGA Metal(クルトガメタル)」。幅広い世代に人気となっているシャープペンシルで、売り切れ店が続出しているらしく、いまや入手するのが難しいとのこと。そんな大人気の「KURUTOGA Metal」を実際に使う機会を得たので、使い勝手や書き心地などをお伝えしたいと思う。

目次

クルトガって何?

三菱鉛筆が発売したシャープペンシルで、芯がクルっと回ってトガった芯の状態を維持してくれる機構を搭載したシャープペンシル。機構内部は3つのギアから構成されており、芯に連結された中ギアが、文字を書くときの筆圧を利用して、上下に運動するようになっている。そして 上下のギアと斜めに噛み合うことで、一画書くたびに中ギアと芯が少しずつ回転することで、芯先が細くなり、クッキリとした文字を書き続けられるシャープペンシルになっている。 そんな「クルトガ」は、2008年3月の発売以来、シリーズ累計販売本数が1億本を突破するなど、人気を博しているモデルだ。

「クルトガ」シリーズは、自動芯回転機構「クルトガエンジン」の搭載により、芯が回転することで均一に摩耗して先端が尖った状態を維持し続けててくれる。

一般的なシャープペンシルは、書くたびに芯が斜めに摩耗する「偏減り(かたべり)」によって文字が太くなったり、芯が折れやすくなってしまったり、崩れた芯の粉でで紙面を汚してしまうなどの問題が生じるところ、「クルトガ」シリーズでは、この問題を解決している。その一方で、これまでの「クルトガエンジン」では、筆記中にペン先にブレが生じていたものを、2023年2月に発売された「クルトガ KSモデル」では、「新クルトガエンジン」の搭載により、筆記中のペン先のブレを軽減させている。
現在発売されているラインナップは11種類(クルトガ・スタンダード、ハイグレード、ローレット、ラバーグリップ付、KS、ダイブ、メタル、アドバンス、アドバンス・アップグレード。「ユニ アルファゲル」にクルトガエンジンを搭載した、クルトガエンジン搭載タイプ、 スイッチ)となっている。

クルトガ メタルとは

今回、レビューした、「KURUTOGA Metal」は、「クルトガ KSモデル」の上位モデルとなっており、ブラスト処理が施された金属製の軸による上質なクオリティと、より安定した筆記感を実現しているモデル。特徴としては、ペン先の動きを最小限に抑えるように改良された「新クルトガエンジン」の搭載と、ペン先に筆記時の衝撃を和らげる樹脂製パーツ「ニブダンパー」の装備により、安定した書き味を実現している。グリップ部分には、指になじみやすい表面加工を施した「マイルドエッジクリップ」を採用しており、デザイン性と握りやすさを両立させている。では、さっそく試してみることにしよう。

まずは、全体をチェックしてみる

本体スペックは、全長145.8mm、重量17.6g、芯径0.5mm、価格2750円(税込)、カラー展開は、サイレントブルー、ファントムグレー、ノクターンブラックの全3色となっている。軸長は、シャープペンシルとして平均的でありながら少し長いレベル。手にとって感じたことは、メタルなのに意外と軽い!ということだ。軸径は9.4mm(実測値)で、細すぎることなく、適度なサイズで握りやすく、長時間使用していても疲れにくい仕様になっているようだ。
本体は、つや消しのボディで落ち着いた色合い。軸は、アルミ素材でできており、円筒形状でシンプルだ。また、表面にはブラスト処理が施され、指紋がつきにくくなっており、質感も申し分ない。外観からは、仕上げの丁寧さとこだわりが感じられ、非常に上質感のある仕上がりを感じさせる印象だ。

公式サイトの画像では、わかりにくい部分だが、軸の表面には細かな引き目が等間隔でびっしりと入っており、手に取ることではっきりと実感できる。 スルリとしたアルミ軸ではなく、クオリティの高さを感じさせる部分だ。
軸の表面には芯径である 0.5の表示、クルトガエンジンが見える窓、そしてKURUTOGAという文字が表記されている。文字は、きれいに軸に印字されている。さすがは「KURUTOGA Metal」といったところだ。

静かで穏やかな海をイメージしたサイレントブルー

細かなディティールはこうなっている

本体は、口金、マイルドエッジグリップ、ノックキャップに分解することができるので、芯のつまりを取り除いたり、日常のメンテナンスなどを容易に行うことができる。

本体は、口金、マイルドエッジグリップ、ノックキャップに分解することができる
口金の重さは2.4g
マイルドエッジグリップは2.2g
ノックキャップは0.5g
軸の直径は9,4mm

クリップ

クリップは、上位モデルの「KURUTOGA DIVE(ダイブ)」と同素材の金属製クリップで、 「KURUTOGA Metal」用に一回り小さく作られている。クリップの長さも短めで握っていて指に当たるようなことがない位置に装着されるなど、細かなところがよく考えられて作られているといった感じ。なお、クリップのホールド感は、固めでキッチリと挟みこめる印象だ。

マイルドエッジグリップ

マイルドエッジグリップは金属製の筒形状で重さは2.2g(実測値)、グリップは力を入れて握っても、すべり止めとして用いられる一般的なローレット(ギザギザ)加工と比較しても指先への痛さが緩和されており、握り具合も上々だ。こちらも軸と同様にブラスト処理が施され、細かく引き目が入っているため、握りやすくなっている。さらに、それに加えて等間隔に深めの引き目が施されていることもあり、さらなるグリップ力の向上に繋がっていると感じた。

ノックキャップ

ノックキャップの素材は真鍮で0.5g(実測値)と軽量。天面には、5つの穴が開いている仕様となっている。キャップの取り外しは上へ抜き、戻す時には、押し込むタイプだ。キャップを戻す時は、押し込むと軽く吸い込まれるようにスゥーっと入っていく感覚が、何とも言えぬ心地よさを感じる。

ノックキャップは真鍮で軽量に仕立てられている

口金

口金も真鍮でつくられており、先端にはニブダンパーが装着されている。口金は軸同様のつや消し仕上げで、重さは2.4g(実測値)と重厚さを感じる。一般的にペンは低重心の方が書きやすいといわれているので、書きやすさに貢献している部分だといえる。また、マイルドエッジグリップとの接続部分は、シームレスに連続しているようになっているので、外観には違和感なくまとまっており、「KURUTOGA Metal」の仕上がりへのこだわりを感じる部分だ。

ニブダンパーは、口金の中に組み込まれている

口金先端のニブダンパーは、ツヤのある樹脂パーツで作られており、この樹脂パーツが筆記時の衝撃を和らげる役割を担うことで、クルトガメタルの優れた書き味をつくり出している。ニブダンパーは、他のクルトガでは見られない最も特徴的なパーツだといえるだろう。

筆記して確かめてみる

筆記時のペン先からは、がたつきは意識しないとほとんど気がつかないレベルになっている。書いていてもペン先のブレが少なく、一体感が感じられる気持ちのよい書き心地だ。

新スタンダードモデルの「クルトガ KSモデル」では力が加わった瞬間にクッと軸へ引き込む動きがあるのだが、ニブダンパーの採用で、やんわりと沈み込んでいくような感じを受ける。もはや、スラスラと筆記している程度なら、先端が振動していることは感じられないといってもいいだろう。

指へのグリップ力も細かく刻まれた引き目と深い引き目のおかげで、握り心地は快適そのものだ。すべり止めの仕上げによく使われる、ローレット加工のようなザラザラ感はなく、 指に吸い付くような握り心地が味わえる。

握った時も指にしっくりなじみ、なかなかよい感じだ。筆記音も軽減されているようで、これまでのクルトガを使用している時に感じた、紙上でのコツコツと響いていたノイズも、ニブダンパーのおかげで抑えられているようだ。これまでのクルトガの中でもベストな書き心地が味わえる。

気になった点

あえて、気になるところがあるとすれば、軸にほこりがつきやすいかもしれないこと。軸全体にびっしりと引き目が入っているので、引き目に細かな汚れが入ってしまうのかなという点だ。対策としては、テープなどを使用してペタっと取り除くように掃除することが定期的に必要なのかもしれない。

とはいえ、引き目が入っていることで、にぎり心地がアップして書き心地も快適で気持ちがいいのだから、すこしだけ気遣ってあげることで「KURUTOGA Metal」の性能をキープできると思えば納得できるところだ。

まとめ

はじめての高級シャープペンシルのスタンダードになる「おすすめの1本」

「KURUTOGA Metal」のクオリティは素晴らしいの一言。ペン先のブレもほぼ解消され、これまで「クルトガ」のブレを気にしていた方にも受け入れてもらえるレベルに達している。クルトガシリーズの完成形といっても過言ではない。この内容ならば、2000円を超える高級シャープペンシルの中から、クルトガ メタルを選択する理由は十分以上だ。
現在、品薄で入手しにくい状況が続いているようだが、「KURUTOGA Metal」は、レギュラーモデルとして販売されているので、いずれ購入できるようになるはずだ。待つ価値はある!久々にうれしい筆記具との出会いだった。

●三菱鉛筆公式サイト:「KURUTOGA Metal」製品紹介ページ

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