〈レビュー〉myFirstのKids向けに開発されたカメラ2機種を使っみたら! 想像以上に楽しすぎた、これは大人が使っても十分楽しめるっ

「myFirst 」について
「myFirst」は、シンガポール発の子供向けのスマートデバイス製品を世に送り出している企業。安全性と使いやすさ、そしてエンターテインメント性を重視し、子供たちの好奇心と創造性を刺激するような製品とサービスを提供している。子供たちが初めて手にする安全なテクノロジー製品を作ることを目標に、2017年に「myFiarst」ブランドを立ち上げている。
これまでに発売してきた製品は、「myFirstFone」シリーズ(eSimを内蔵したスマートウォッチなど)や「キッズカメラ」シリーズ、ヘッドフォンやイヤホンなどの「キッズオーディオ」シリーズのほか、「お絵かき」シリーズなどをラインアップしている。
今回レビューすることになった製品は、2024年の12月に発売された「myFirst Camera 50」と3ヵ月ほど前に発売されたばかりの「myFirst Camera Insta 20」になる。
「myFirst Camera50」
「myFirst Camera50」は、インカム160万画素、アウトカム200万画素の有効画素を有し、高精細な画像を撮影することが可能となっている。また、動画性能においては、フルハイビジョンで、ビデオフレームレートが30fpsなので、層が制野にも優れる。背面には、3.97インチのモニターを備えているから、撮影した画像や映像をその場で確認することも可能だ。内蔵ストレージは16GBで、外部ストレージは、microSDカードを使用する。カメラとしての機能は、しっかりとした性能の機能を搭載している。


製品スペック(myFirst Camera50)
- 寸法 125.4*80.5*20mm
- 重量:5.26オンス/150グラム
- スクリーンサイズ:3.97インチ
- ディスプレイ解像度: 480 x 800
- 力メラ:16/20MP
- 写真解像度: 5164*3871
- ビデ才解像度 1920*1080
- ビデオフレームレート 30fps
- RAMとストレージ 1GBと16GB
- 外部ストレージ 128GBまでのTFカード
- システム CamOS
- バッテリー容量:3.7V、2000mAh
「myFirst Camera20」
一方「myFirst Camera20」は、有効画素1600万の静止画解像度と、フルハイビジョンでビデオフレームレートが30fpsの動画撮影ができるモデルで、本体内に感熱紙をセットすることができることから、撮った画像をその場でプリントアウトできるのが特徴のカメラとなっている。ちなみに、プリントはモノクロで出力可能。静止画も動画も、高解像のデータを残すことができるあたりは、キッズモデルとはいえないレベルになっている。


製品スペック(myFirst Camera20)
- ディスプレイ: 3.0インチ IPSカラー画面
- 写真解像度: 16MP / 12MP / 8MP / 5MP
- 動画解像度: 1920×1080 / 30fps
- バッテリー容量: 800mAh、7.4V
- 充電時間: 2時間
- ストレージ: 最大32GBのメモリーカードに対応
- 寸法: 104×75×44mm
- 感熱紙: 高品質な感熱紙ロール3本付属
- 付属品: ネックストラップ付き
実際に使ってみる
まず始めに使ってみたのは、「myFirst Camera 50」
「myFirst Camera 50」は、コンパクトデジタルカメラというより、どちらかというとスマートフォンのような印象を受ける。理由は、形状がスマートフォンのような形状をしているからにほかならない。使い方はいたって簡単で、シャッターボタンを押すだけで、簡単に写真を撮ることができる。4インチ弱の画面を見ながらシャッターボタンを押すだけでいい。ピントは撮りたい被写体に向ければ自動で合わせてくれるので、特に気を遣う必要はない。ピントが合わせずらい時は、画面に映し出されている被写体にタッチすればピントが合うので、特に難しいことはなかった。
面白いのは、自撮り用のライト(セルフィーライトバー)が搭載されていること。これは、背面モニターの縁にLEDライトが仕込まれており、ライトボタンを押すと、3段階から明るさを調整することができる。このライトのおかげで、自撮りをする際など、灯りが欲しい時に結構重宝すると思われる。瞳に映り込むLEDライトがなかなかユニークに感じた。


シャッターボタンは、軽くポチっと押すと静止画撮れて、長押しすると動画の撮影が行えるようになっており、画面で静止画/動画のセレクトしなくても簡単に切り替えができるのがなかなか便利で使い勝手が良かった。
「myFirst Camera 50」は、解像度が2000万画素と、一般的なデジタルカメラと比べても遜色ないレベルの解像度を有しており、かなりキレイに撮影することができる。作例として撮影した画像は、玄関わきに置いてある花を撮影したものだが、キッズカメラとは思えないほどキレイに撮れていた。色合いも、自然な感じで、特に、ソフトで色味を調整しているといった印象はなかった。また、モノクロ撮影をしてみたら、細かなところまでしっかりと描写されていた。


面白いのは、フィルターモードがいくつも用意されていること。好みのフィルターを設定して、ステッカーを貼り付けたり、マジックでテキストを書き加えたりと、撮影した画像にいろいろとアクセントを加えることができる。そして、そのアクセントを加えた状態の写真を保存することができるあたりは、一般的なコンパクトデジカメ、あるいはスマートフォンではなかなか対応できなかったりするところ、「myFirst Camera 50」では、自在に楽しむことができた。本製品を使えば、効果的なエフェクトを使って、オリジナル感溢れる写真を撮れるのは、子どもならずとも、大人でも楽しく使えそうな機能だと感じた。


また、「myDiary」という機能を使えば、自分だけの日記を作ることも可能で、ビデオを撮って残すこともできる。安全面にも配慮しているので、子どもの入力自体も、安全性とセキュリティーPINコードにより、プライベートがしっかりと守られているというから、安心して子供に使わせることができそうだった。
外での使用も手軽におこなえるように、首掛けのネックストラップも付属しており、取り付けて首からぶら下げれば、カメラを落下させてしまうようなこともないなど、子供が安全に使用できるような配慮がなされているあたりも、好印象だ。


次に使用したのが「myFirst Camera20」
このカメラの最大の魅力は、撮影したカットを、その場でプリントアウトすることができるという点だ。本体にセットした、ロール式の感熱紙に撮影した画像を印刷して、手軽に友達と共有することができる、それも撮ったその場でだ。


ロール紙自体は、1ロール当たり、330円程度で、30枚程度プリントできることを考えると、1回のプリントが10円程度でプリントできる計算になる。思い出の画像をプリントして残したりするのであれば、決して高くはないだろう。プリント自体は、インク不要の感熱式なのもうれしいポイントだ。


そしてもう一つの特徴は、追加のアプリが不要で、可愛らしいフレームやフィルターがすでにプリセットされているということだ。撮影した画像に、プリセットされているフレームの中から好みのフレームやフィルターを使用すれば、ユニークな画像として残すことができる。


カメラ自体の解像度は、1600万画素と、そこそこの解像度を有しているので、モノクロ撮影であっても、黒つぶれしてしまうような写真にはならず、プリントに合いそうな雰囲気のある写真が楽しめた。さすがに1600万画素だけはあった。
このモデルも、ネックストラップが付属しているから、首から下げて気になったものを見つけたら、パシャパシャ撮影して、気に入った画像をプリントして、自分だけの日記帳を作るというのもアリだと感じた。実際に使用してみると、プリセットされたフィルターが面白く、自撮りした画像に装飾してみるなど、大人でも十分に楽しめる仕様だと感じた。

まとめ
今回、2つのキッズ用カメラを使ってみたが、キッズ用カメラとは思えないほどの高機能ぶりに、筆者自身が結構楽しんでいることにハッと気が付かされた。カメラの解像度的には、コンパクトデジタルカメラや、スマートフォンに負けず劣らずの解像度を有しているので、必要にして十分だと感じた。目的に合わせて使用するカメラを選択したうえで購入するのもアリだとは思うが、2台合わせて購入しても3万円程度であることを考えると、コンパクトデジタルカメラを購入する価格程度と考えると、2台まとめて購入するというのもアリなのでないかと思った。特に、プリントできる「myFirst Camera20」は、撮った画像を無駄にプリントしたくなる楽しさがあり、日記帳に貼り付ければ、面白そうな日記帳ができ上がりそうな、そんな印象を受けた。
これから夏休みを迎える子供に、創造力を育む意味において、こういったカメラを渡して好き勝手に撮影させてみるのもアリではないだろうか。きっと、大人が想像する以上に、面白い画像や動画を撮影するかもしれない。スマートフォンを持つ世代が若年化する中、こういったカメラ機能に特化した製品を使用させることで、撮影の楽しさを知ってもらいたいと個人的には望んでいる。

