【レビュー】1㎏を切る超軽量最新スティッククリーナーを使ってみた 軽いってスゴイ!(後編)

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実際に使用してみる

さて、これから実際に使用してみるのだが、我が家は、フローリングが主流の今時、ほとんどの部屋がカーペットになっている。わずかにフローリングとなっているのがトイレだけという、掃除機にとっては、かなり過酷な環境になっている。そんな中、今回試す「2Wayコードレススティッククリーナー かるピカ パワー SV-SP371」は、どこまでその実力を発揮してくれるのか、とても楽しみだ。

カーペットの掃除から

早速、カーペットの掃除にとりかかってみた。しばらく掃除をせずに、ほこりなどをため込んでみたので、それなりに掃除のやり甲斐があるはずだ。バッテリーの持ち時間は、説明書によると強モードで約10分程度、標準モードで約25分程度稼働すると書いてある。まずは、標準モードから使用してみた。フロアブラシは自走式であることから、あえて強モードにする必要もなく、淡々と掃除を進めることができた。ただ、少し大きめのゴミ(米粒など)や、壁際に溜まったホコリをきれいに除去しようとすると、標準モードでは、若干物足りなさを感じてしまう場面もあった。そのためカーペットでの使用時は、標準モードと強モードを使い分けながらの掃除が好ましい。

フロアブラシが直角に曲がるため、階段掃除もラクに行えた。

家が狭いということもあるのだが、2階建て約80㎡を、わずか12~13分程で掃除することができたので、これはかなり優秀な部類に入ると思われる。コンパクトで超軽量というのが起因しているのか、一通り掃除が終わった後でも、クリーナーを持つ手が疲れるなどの負担が殆どないため、とにかくにラクに掃除を済ませることができた。クリーナーが重いから掃除するのが億劫という人には、ぴったりなクリーナーかもしれない。

フローリングもらくらく

先にも述べたが、我が家のフローリング部分は、1階と2階に設置されているトイレのみ。トイレといえば、かなり狭いイメージがあるが、例に漏れず我が家のトイレも狭い。また、トイレの便器横、タンクの下などは、クリーナーの先端が入りづらく、ほこりの温床になっているケースが間々ある。わざわざクリーナーを持ち込んで掃除しなくてもと思ったのだが、カーペットでの実力を見る限り、フローリングのホコリ程度なら、難なく取り除くことができることは明白。また、クリーナー自体が軽いから、狭い場所に持ち込んでも、それほど取り回しで疲れることもなく掃除をすることができるだろうと思い、早速掃除を試みた。

結論から申し上げると、フロアブラシがコンパクトであるお陰で、取り回しで手間取ることなく掃除することができた。気になるタンク下、便器周りの隙間、壁際など、フロアブラシが入りにくい場所にも、ほぼ水平になる程度まで可倒してくれるので、想像以上に手軽に掃除を進められた。LEDを搭載しているため、タンク裏など見えにくい場所でも、ほこりをしっかり補足して取り除くことができた。フロアブラシも軽量だから、とにかく負担が少なくて済む。

他社のフロアブラシと比べてもかなりコンパクトなので、狭い場所の掃除も工夫の必要性もなくストレスなく掃除を進めることができる

フロアブラシの汚れ具合について

フロアブラシは、髪の毛やら糸くずなどがよく絡む。絡んだままにしておくと、ダニの温床になってしまうこともあるのでまめにブラシ部分の手入をすべきなのだが、この手入れが結構面倒で放置してしまうケースがよくある。放置してしまう理由の一つに、ブラシ部分の取り外しに手間がかかってしまうことが挙げられる。さらに、放置しすぎたブラシは、髪の毛やら糸くずが絡まっており、触るのもはばかられるほど。結果的にそのままにしてしまい、クリーナーの本来の力を半減させてしまうこともしばしばある。そのようなことにならないためにも、初期の段階から手入れすることはとても重要だ。

本製品を使って、1階、2階の掃除を済ませた後のフロアブラシはどれほど汚れているだろうか。2週間程度使用したこともあり、それなりに汚れていることを想像してブラシ部分を見てみると、拍子抜けしてしまうほど髪の毛や糸くずが絡んでいなかった。ほこりはほぼ皆無できれいそのも。確かに、まだ封を開けて2週間程なので、ブラシの劣化は見受けられず、髪の毛や糸くずが絡んでしまい大変、ということにはなっていなかった。とはいえ、多少の髪の毛や糸くずは絡んでいたので、ブラシを取り外してきれいにしてみることにした。手間のかかるブラシの取り外しは、とても簡単に取り外しができる。機械が苦手という人でも、簡単にできるのはとてもありがたい。ブラシ部分は、水洗いもできるため、衛生的に使えるのもうれしい。

フロアブラシのブラシ部分の取り外し方と自走モーターの搭載場所 ➊まずロック解除レバーを引く➋ブラシをロックしているブラシ留めがを取取り外す➌ブラシ留めを取り外すと簡単にブラシ部分が取り出す➍ブラシをロックしている反対側に小型モーターが搭載されている

ゴミ捨て方法

最近のスティッククリーナーは、ダストカップに溜まったゴミをワンタッチで捨てることができるものが結構存在する。手を汚さずにゴミを捨てることができるため、衛生的使えるのが魅力といえる。本製品もワンタッチでゴミ捨てが可能なのだろうと思い、いざゴミ捨てをしようとしたのだが、そうではないことに気が付いた。ダストカップは、本体のダストボタンを押すと取り外せる構造になっており、ダストカップを本体から取り外して、ダストカップにセットされているフィルターケースを取り外すことでゴミ捨てが行える。つまりダストカップのゴミ捨てには2ステップの手順が必要となる。これは正直少し手間だと感じてしまった。

ワンタッチのモデルのように、ゴミ捨て時にホコリが舞うようなことが少ない、という利点はあるものの、軽量モデルなだけにゴミ捨ても手軽にワンタッチで行えたらと思ってしまった。とはいえ、0.2Lの集塵容量があるので、掃除の度にゴミ捨てをする必要はないが、個人的には毎回掃除後にはダストカップのゴミは捨てたいので、今後ワンタッチ化されることに期待したい。

本体のダストボタンを押すとダストカップが取り外せる(写真左) セットされたフィルターケースを取り外して、ごみ捨てを行う(写真右)

改良してほしいと感じた点

さて、ここまで実機を使った感想をお伝えしてきたが、最後にこの製品のここを改良してほしいと感じた個所についてお伝えしたいと思う。

1つ目:本製品では、収納スタンドが付属したことが特徴の一つとして挙げられるが、この充電スタンド、工具などを必要とせず手軽に組み立てることができるのはとてもいいのだが、充電アダプターの設置方法が今一つといった感じだった。充電スタンドが付属したことにより、取り出し・収納がラクにはなってはいるのだが、充電をする際に充電プラグを本体に差し込まなければならないのだ。これが少々手間で、使用する際は、その都度充電プラグを外さなければならず、掃除後は再びプラグを本体に差し込まなければならないのだ。超軽量モデルなだけに、サッと取り出せて、サッと戻すことができたなら、と思ってしまった。ただ、これは充電スタンド及び本体に充電接点を設ければ可能なはずなので、今後のモデルでは是非とも改良してもらえるとうれしい。

電源はプラグ差し込み式となっているため、使用時にいちいちプラグを外さなければならないのが少々面倒だった

2つ目:これは、ゴミ捨て方法だ。先にも述べたが、ワンタッチでゴミ捨てができないのは、少し面倒だった。せっかく、操作部分にダストカップ取り外しボタンを設置しているのだから、このボタンでゴミ捨てが行えたらよかったのだが…。ダストカップを取り外し、さらにフィルターケースを取り外さないといけないのは、少々手間に感じた。軽量モデルなので、手軽さゆえに、ゴミ捨てもワンタッチ手軽に処理できたなら私的には完璧なモデルになるのだが…。ということで、今後のモデルではワンタッチでゴミ捨てができることを期待したい。

まとめ

スティック掃除機は、その手軽さゆえに機動力が高く、サッと取り出して、気になるゴミを手軽に掃除することができる。機動力の高さだけで言えば、キャニスター型の比ではない。また収納場所にも困らないのも選ばれる理由の一つだ。

本製品も機動力が非常に高く、それは軽量モデルであることに起因していると感じた。軽量だからこそ取り出しもラクに行えるし、取り回しも軽いから気になるところの掃除もスイスイ進む。吸い込む強度も2段階から変更可能で、吸引仕事率は50Wと決して強力ではないものの、フロアブラシが自走式だからゴミをしっかり掻き取ってくれる。バッテリーの持続時間も、強モードと標準モードを織り交ぜながら使用すれば、1回の充電で80㎡程度の広さなら問題なく使用できる。改良してほしい点が2点ほどあるものの、トータルで考えると、おすすめできる1台だと言えるモデルだ。

個人的に、100点満点中90点とかなりの高得点の製品だった。

軽量であるということは、日々の生活で使用する製品としては、とても重要なポイントだ。吸引力が高いモデルであっても、重いとそれだけで使う頻度が減ってしまう。ラクに取り出すことができるからこそマメな掃除に繋がり、キレイを持続させることが可能となる。キレイが持続すれば、そこまで強力な吸引力は必要なく、結果的に、コスパの優れたクリーナーが誕生するといったところだろう。それが、まさしく本製品といった印象だった。

前編を読みたい方はこちらから

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