〈レビュー〉1台10役! コンパクトなのにとっても便利 ティファールの電気圧力鍋を使ってみた

今回レビューするのは、ティファールの電気圧力鍋。昨年発売された製品で、コンパクトなうえに、便利に使えるとあってとても気になっていた製品だった。実は、私、全く料理ができないため、いつもは妻に作ってもらっている。しかし、これなら私にも使えるかも!ということで、試しに使ってみることとなった。圧力鍋というと、大きくて重くて、設置が大変とか、後片づけた面倒など、頻繁に使用するには、少々ハードルが高い製品のイメージがあったが、今回使用してみ、そんな思いは一掃された。ミニサイズだから、2人家族の我が家にはピッタリ。ダイニングテーブルに置いても邪魔にならないサイズ感が最高すぎ。今では妻が気に入って使っているが、何がどう良かったのか、お伝えできればと思います。それでは、本編をどうぞ!

目次

ティファールについて

ティファールは、1956年に世界で初めてフッ素樹脂加工を施したフライパンを発明した会社で、皆さんもご存じの通り「こびりつかないフライパン」で有名な会社だ。日本では、1996年に発売した重ねてコンパクトに収納できる「取っ手のとれるティファール」を発売。フライパン以外にも、小型家電や調理家電なども世に送り出している。今のロゴに変更になったのは、1968年のこと。フランスの調理家電メーカセブ社の傘下に入ったのを機に変更している。

今回使用した製品について

今回使用したモデルは、2023年8月にオンライン限定で発売された「ラクラ・クッカーシリーズ」の最小・最軽量モデルとなる「ラクラ・クッカーミニ 電気圧力鍋」だ。1~2人用の調理ができるコンパクトなモデルにもかかわらず、10種類の調理ーモードを搭載した本格仕様となっており、圧力料理をはじめ、煮込み、炒め、蒸し、炊飯の調理モードと、鍋、スープなどのレシピモードを搭載する電気圧力鍋。

同社独自の球状型ポットを2か所に施し、側面の角度を62°にすることで効率のよい熱循環を実現。鍋の中で熱が均一に広がり、熱ムラのない仕上がりを可能にしている。

実際に使ってみる

さて、ティファール及び製品について簡単に説明したところで、早速、使っていくことにする。箱から出してまず驚いたのは、とてもコンパクトであるということ。「うわっ、小さっ!」と思わず口にしてしまうほどのサイズ感にビックリ、にもかかわらず、重さが約3.3㎏と意外なほどあることに期待が膨らんだ。個人的にこの手の製品で軽すぎると、「えっ、大丈夫?圧力をかけた時に、蓋、飛ばない?」など変に勘ぐってしまうところがあるため、その点はさすが*ティファール製品といった印象だ。(*:”さすが”と思った点は、安心感という意味において。)

説明書とレシピブックを一通り読み、使い始めてみることに。まず最初に作ったのは、付属するレシピブックにも掲載されている「お豆のミネストローネ」「ポテトサラダ」の2品だ。

すぐに食材を用意して始めたいところだが、初めて製品を使用するときは、一旦中性洗剤で使用する鍋とパッキンを簡単に洗い乾かすところから始める。

事前準備が整ったので、「お豆のミネストローネ」から作ることにした。食材は、前日に購入しておいたので、それを使って進める。食材のカットは、妻にお願いして、私は鍋に投入する係として調理に参加した。用意した食材は以下の通りだ。

「お豆のミネストローネ」で用意する食材

  • ハーフベーコン…1cm幅にカットしたものを4枚
  • ミックスビーンズ…60g
  • 玉ねぎ…1/2個を1cm角にカット
  • ニンジン…1/4本を1cm角にカット
  • カットトマト缶…150g
  • コンソメ顆粒…小さじ2
  • オリーブオイル…小さじ1 

準備ができたところで、投入する。投入が完了したら、蓋を閉め調理モードをセレクト。今回は、スープになるので、モードをスープに合わせる。すると、初期設定の時間が表示される。次に、時間の設定を行う。今回作るのは、「お豆のミネストローネ」になるのだが、レシピブックには調理時間が2分と書かれてあるため、2分で設定を行ったのち、スタートボタンを押せば、調理が開始される。後は出来上がりを待つだけだ。

食材を投入
水を入れたら蓋を閉める
モードをセレクトしたらスタートボタンを押す
スタート直後は「HEAT」の文字が点滅する

実際にかかる時間は、余熱時間を含めることになるので、2分以上かかる。スタート直後は、「HEAT」という文字が点滅し、余熱が終わると、最初にセットした2分タイムがカウントされ始める。食材のカットなどの準備を含めてもトータルで12~3分程度あれば、1つの料理ができることを考えると、だいぶ時短になるように感じた。

出来上がりを知らせるビープ音が鳴ったら、蒸気排出ボタンを押し蒸気を排出する。この時、蒸気が一気に排出されるので、近くに人がいないことを確認したうえで行った。数秒すると蒸気の排出が収まり、圧力表示ピンが下がったことを確認して、蓋を開ければ、出来上がったミネストローネとのご対面だ。

調理が終わったら蒸気排出ボタンを押す
勢いよく蒸気が出るので、気を付ける
圧力表示ピンが下がっていることを確認
でき上がったので、さっそくカップによそう
完成した「お豆のミネストローネ」、とても簡単に作れた

続けてもう一品作る

「お豆のミネストローネ」を作ったところで、続いていは、「ポテトサラダ」を作ることにした。これもレシピブックに載っているメニューで、調理時間が3分ということでセレクトした。用意した食材は、次の通り。

「ポテトサラダ」で用意する食材

  • ジャガイモ中くらいの大きさ(2cm角にカットする)を2個
  • 玉ねぎ(薄切り)…30g
  • ハーフベーコン(細切り)…2枚
  • マヨネーズ…大さじ2
  • コンソメ顆粒…小さじ1/4
  • 塩こしょう…少々
  • ドライパセリ(仕上げ用)…少々
  • 水(蒸しかご用)…200ml

こちらも準備ができたところで、投入する、と言いたいところなのだが、「ポテトサラダ」は、蒸さなければならない食材があるので、まずはそのセットから行う。鍋に水を入れて、付属の蒸しかごをセットし、じゃがいも、玉ねぎ、ベーコンの順に蒸しかごに入れたら蓋を閉める。次に、操作パネルで「蒸す」をセレクトして時間を3分にセットしてスタートボタンを押す。これで、後は待つだけでOKだ。これも「お豆のミネストローネ」同様、余熱から入るため、実際かかる時間は、3分以上。とはいえ、下準備を含めてもやはり短時間で作ることができる。

蒸し料理用にうち鍋に水をセットする
蒸しかごにポテトサラダの食材を入れ、うち鍋にセットする

とここまで、わずかな時間で2品の料理を作ることができたわけだが、作る順番を間違えて、「お豆のミネストローネ」を先に作ってしまったので、レンジで温め直しをして食べることにした。いうまでもないが、いずれの料理もおいしくいただけた。時間に追われる現代人において、料理で時間を取られることを嫌う人もいると思うが、これなら手軽に作ることができるので、かなりオススメできる。なにより、外食をしたり、レトルト食品を食べるよりも自分で作った食事をそれも手軽に食べることができるとあって、安心感が全然違う。

こんなに手軽にポテトサラダを自宅で食べることができるとは、驚きだ

別の日に炊き込みご飯を作ってみた

次に試してみたのは、「炊き込みご飯」だ。なぜ、炊き込みご飯にしたかというと、レシピブックをパラパラ眺めていた時にパッと目に入ったのが「炊き込みご飯」だったというだけの話、と言いたいところなのだが、炊き込みご飯を無性に食べたくなる時があり、そのタイミングと重なったというのが正直なところだ。電気圧力鍋でご飯も炊けるの?とも思ったのだが、炊飯モードもあるのだから、作れるということで早速準備にとりかかった。準備したのは次の通り。

炊き込みご飯

〈A〉

  • 洗った白米を30分水に浸した後ざるにあげる…2合
  • しょうゆ…大さじ2
  • みりん…おおさじ1/5
  • 水…260ml

〈B〉

  • ごぼう(ささがきにして水にさらした後水気を切る)…40g
  • にんじん(細切り)…40g
  • 豚バラ薄切り肉(1cm幅に切り、塩をふる)…120g
  • 塩…少々
  • しいたけ(薄切りにしたもの)4枚

準備ができたら、鍋に〈A〉の材料を投入して混ぜる。次に〈B〉の材料を順番に入れていき、全部入れ終えたら蓋をしめる。炊飯モードをセレクトして調理時間の8分をセットしたらスタートボタンを押してすべての準備が終わる。後は、出来上がりを待つだけと、とても簡単。

水に浸したお米ほか食材一式
内釜にお米を入れたら調味料を順番に投入
ごぼうを投入
人参、しいたけを投入
最後に豚バラ肉を入れたら準備完了

間もなくすると、出来上がりの合図のビープ音が鳴ったので、蒸気噴出ボタンをおして圧力を抜き、圧力表示を示すピンが下がったことを確認して蓋を開ける。ふっくらと炊き上がった炊き込みご飯を前にして、思わずニンマリ。早速いただくと、炊き立てですから、そりゃおいしいですよ。4人分を炊いたのだが、あっという間に平らげてしまった。いやはや、この手軽さにもかかわらず、このおいしさ。もぉ、言葉になりません。ということで大満足の炊き込みご飯となった。

出来上がりを見て思わずニンマリ
お茶碗によそって、きざみねぎを添えたら完成だ
4人分を炊いたはずが、2人であっという間に平らげてしまった、いや~これは美味しいです

使用する際の注意点

ここまで、3品、実際に料理を作ってみたが、いずれも手軽にそして、短時間で作れたこともあり、大満足の一言に尽きる。とここで、使用するうえで注意点があるので、そのことについて触れたいと思う。それは、本機での調理が一通り終わると、圧力を抜く作業を行うのだが、これはどの調理モードを使用した場合にも行うこと。圧力のかかった状態から蒸気を噴出させて圧力を下げるのだが、本製品には蒸気排出ボタンが設定されており、そのボタンを押すことで圧力を下げることができる。ただし、圧力を抜く際には勢いよく一気に蒸気が噴き出てくるので、周りに人がいないことを確認しながら行ってほしい。安全面に配慮した作りになっているとはいえ、蒸気はかなりの温度になっていることから、気を付けるに越したことはない。オススメなのは、この蒸気排出ボタン、軽く押すことで蒸気の出方を少しコントロールすることもできるという点。蒸気を排出する際に多少時間はかかってしまうが、そこまで大差はないので、安全を期する意味でも、少し弱めに蒸気排出ボタンを押してみるのも良いかもしれない。

蒸気排出の勢いはかなりのもの、それだけ圧力がかかっている証拠だだから早くちょうりができるのだと、この蒸気を見て実感した

使用後のお手入れについて

使用後のお手入れについては、特段面倒なことはないが、圧力鍋なの、蒸気の排出口は、キレイにしておく必要がある。この部分が汚れていると、蒸気がしっかりと排出されない恐れがあり危険なので、使用後は毎回取り外して手入れした方がいいだろう。後は、パッキングを外してぬるま湯で洗ったり、蓋の内側を洗ったり、鍋を洗うなど、基本的には、洗う作業などで対応することができる。

ノズルのネジカバーは、引っ張って取り外す(内側のネジカーバーは緩めない)
圧力調理おもりも引っ張っることで取り外せる
圧力表示ピンは裏蓋のゴムガスケットを取り除く
表側すると圧力表示ピンが簡単に取り外すことができる
裏蓋に装着されているゴムパッキンも簡単に取り外せるので、外したゴムパッキンは、ぬるま湯で汚れを落とす

気になる点

実際にここまで使用してみ感じたことは、手軽に時短で美味しい料理が作れる、とても重宝する調理家電だと感じた一方、鍋料理や温度料理においては、少々時間がかかりすぎるような印象を持った。特に温度料理、例えば「おでん」においては調理時間が8時間もかかる。なので、使い方としては、朝セットをしておいて、仕事を終えて帰宅する時間帯には出来上がっているといった使い方をすれば良いのだろう。1台で10役分をこなすことはできると思うが、オールラウンド選手という訳ではないので、割り切って使う方が、この製品の長所を生かせるだろう。

まとめ

今回、電気圧力鍋というとても便利な調理家電を使ってみたのだが、手軽にそれも時短に貢献してくれるアイテムだと改めて実感することができた。特に今回使用したモデルは、コンパクトなサイズなので、我が家のように2人家族の場合にはピッタリなアイテムだといえる。1台10役というマルチプレーヤーのような存在ではあるが、実際に使用するシーンは、手軽に、短時間でできる料理、に限られてくるだろう。実際、鍋料理などは、土鍋で作った方が早く作ることができるし、おでんなども、具材への出汁のしみこみ具合にもよるが、やはり、土鍋を使って作った方が早かったりもする。一方で、ポテトサラダやミネストローネ、炊き込みご飯といった料理であれば、本当に驚くほどの早さで料理ができ上がるので、とても便利に使える製品だと言える。製品使用満足度から言うと、10点満点で、8.5点といったところだろうか。コンパクトで可愛らしいサイズ感がとても好感が持てるうえ、ある程度マルチに使えるあたりは、さすがの一言につきる。ただ1台10役は…。

いずれにしても、とても満足度の高い製品だったことは間違いない。妻も大絶賛で、この製品を使って、食材の準備をしていっる時は、特にご機嫌のようだった。私もすぐにご飯が食べられるとあって大満足。夫婦円満の秘訣は、いかにご機嫌なな製品を共有できるか!なのかもしれない、ということで、今回のレビュー記事を終わりにしたいと思います。

この製品が気になる方は、公式サイトで詳細をご確認ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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