[シャープ]かきまぜ機能と加熱制御技術が進化した"ヘルシオ ホットクック" 炒め物の調理時間を従来機より30%も短縮!

シャープは、水なし自動調理鍋の"ヘルシオ ホットクック"の新モデルとして「ヘルシオ ホットクック Proシリーズ」2モデルを8月22日より発売する。本製品は、2014年に初代モデルを発売して以来、今回の新モデルで10年目を迎えるモデル。かきまぜ機能と加熱制御の進化により、炒め物の調理時間を従来モデルに比べて約30%もの短縮を実現したモデルとなっている。

KN-HW24H-B
KN-HW16H-W

従来モデル(2021年発売のKN-HW24G/HW16G)と比べて食材をかき混ぜる能力を高めることで、本体に投入したばかりの食材が固まっている状態でもかきまぜを開始させられるため、より早く食材全体に熱を伝えられるようにしている。

かきまぜの能力を高めたのは、搭載するモーターのパワーを効率よく伝達するための構造「新・まぜ技構造」を採用したことによる。「新・まぜ技構造」は、本体の蓋に設置する"まぜ技ウィング"に搭載されるユニットに改良を加えたもの。モーターからプーリーを介してベルトでドライブする基本構造は、これまで通りだが、ベルトの幅を4mmから6mmにサイズを変更し、プーリーを新たに一箇所追加したことにより、かきまぜるシャフトを従来モデルよりも、力強く稼働させるようにしている。これにより、"麻婆なす"や"ホイコーロ"などの炒め物の調理時間を最大で30%も短縮させることに成功している。

まぜ技ウイングが閉じている状態
まぜ技ウィングた開いた状態
かきまぜているイメージ
従来モデルでは、モーターのパワーを
十分に引き出すことができていなかった
プーリーの追加は、ベルトのテンションを高めるため、
モーターのパワーより効率的に引き出すことができる

また、レシピの新開発や更新も行っており、2人分の炒め物などの調理が10~15分程度でできあがる「パパっとおかず」など、新たに30メニューを搭載している。「パパっとおかず」は、"チンジャオロース"や"エビチリ"などの主菜も作ることができるので、短時間で調理したい時に便利な機能となっている。

「パパっとおかず」のチンジャオロース
「ぱぱっとおかず」のエビチリ

本製品をさらに便利に使うため、残り物の食材を活用した調理などをサポートする「手動調理活用術」の提供を開始する。これは、今ある食材を利用して料理を作るために、"手動調理"機能を利用して調理するものなのだが、調理方法や時間を自由に設定して調理できる"手動調理"機能は、実際に常用できるようになるまでに使用するコツをつかむ必要があった。

しかし、なかなかコツをつかめないというユーザーからの声にこたえるため、今回、食材の入れ方や設定時間のポイントなどをまとめた「手動調理活用術」の提供を開始することになった。活用術を参考にして、コツさえ掴むことができるようになれば、冷蔵庫に残ってしまっている食材も、ほったらかしで調理してくれる。なお、「手動調理活用術」は、同社の「COCORO HOME」アプリで新たにスタートする「使い始めガイド」から確認できるほか、「COCORO KITCHENレシピサービス」や、本体に付属するメニュー集にも掲載されている。

使用後のお手入れ性も進化しており、本体の底板には、汚れが取れやすくするために「ラックリーンコート」を新たに採用している。従来までのモデルでは、調理の準備をする際や調理中に鍋から零れ落ちた食材などが庫内にシミや焦げ付きとして残ってしまっていたものを、撥水性のある塗装を施すことで、使用後のお手入れもラクに行えるようにしている。さらに、鍋蓋や内鍋といった部品には、食洗器にも対応するフッ素コーティングを施しているので、後片付けも、短時間で済ませることが可能となっている。

従来モデルまでは、フッ素コーテイングが施されていなかったので
シミや汚れがなかなか取れなかった
「ラックリンコート」を施したところで、使用後にサッと拭くだけで
汚れが簡単に摂れるようになった

今回発売するのは、2.4Lの「KN-HW24H」と1.6Lの「KN-HW16L」の2モデルで、2.4Lモデル専用の別売アクセサリーとして「もっとクック」も用意している。「もっとクック」(TJ-U2A)は、「まぜ技ユニット」の先端部分をヘラ状にしたもので、付属するユニットと付け替えて使用する。ヘラの付いたこの「もっとクック」は、粒の細かなスパイスやみじん切りの野菜から、とろみのある食材なども自動でしっかりと撹拌することができるもの。付属のユニットと使い分けることで、作れるメニューの幅も広げることができる。

本体サイズは、「KN-HW24H」が幅345mm、奥行305mm、高さ256mm、重さは、約6㎏。調理容量は2.4L、満水容量は4.7Lとなっている。一方、「KN-HW16H」は、幅330mm、奥行282mm、高さ240mm、重さは約5.2㎏。調理容量は1.6L、満水容量は3.4Lとなっている。本体カラーは、いずれのモデルもプレミアムブラックとプレミアムホワイトの2色を用意している。

「ヘルシオ ホットクック」の初代モデルが発売されたのは2014年、発売された当初は、"自動で調理"ということがにわかに信じ難かったことを記憶している。その後、他社からも自動調理機なるものが発売されるも、火付け役となったのは、いうまでもない「ヘルシオ ホットクック」であることは間違いない。そして、「ヘルシオ ホットクック」も今年で10年目を迎える。今回の進化内容は、正常進化と言える内容で、10年前の製品がいかに優れていたかを物語っている。熟成の域に達した今回の新モデルは、より使いやすくなっているということだが、料理のできない筆者にとっては、現時点でとても気になる製品になっている。ちなみに、ホットクックは、圧力調理機器ではないので、調理中でも鍋を開けて調理具合を確認できるということを、ここで伝えておこう。これは、かなり便利に使えます!

●発売日:8月22日                                              ●予想実売価格(税込):KN-HW24H=7万7000円程度、KN-HW16H=6万6000円程度                  ●シャープ(公式サイト):ヘルシオ ホットクック(LN-HW24H)ヘルシオ ホットクック(LN-HW16H)

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

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