[ソニー]αシリーズフラッグシップモデルの第2世代機発売!プロからの信頼も厚いフルサイズミラーレス一眼カメラ

ソニーは、フルサイズミラーレス一眼カメラの新モデルとして、フラッグシップモデルとなる「α1 II(ILCE-1M2)」を2024年12月13日に発売する。本製品は、2021年に発売され、プロフォトグラファーから高い評価と信頼を得てきたフラッグシップ「α1」の第2世代に当たるモデル。有効画素数は、約5010万画素の高解像度を実現し、ブラックアウトフリーでのAF/AE追従の最高30コマ/秒の高速連写、歪みを抑えた撮影を実現するアンチディストーションシャッター、そしてAIを活用した最新の被写体認識AF(オートフォーカス)機能など、同社の最先端技術を搭載したモデルとなっている。

最先端技術の一つとして、高い解像度とスピード性能が最新のAIオートフォーカスによりさらに強化されたことが挙げられる。撮像素子には、有効約5010万画素のメモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSセンサーExmor RS(エクスモア アールエス)を採用し、最新の画像処理エンジンBIONZ XR(ビオンズ エックスアール)の組み合わせにより、高解像と広いダイナミックレンジを実現している。APS-C画角にクロップした場合でも、約2100万画素の高解像度での撮影ができることに加え、ブラックアウトフリーでのAF/AE追従最高30コマ/秒の高速連写中も、最大120回/秒のAF/AE演算により複雑な動きに追随することが可能だ。

さらに、最先端のAIプロセッシングユニットにより、リアルタイム認識AFが進化。姿勢推定技術が人物の頭部や胴体を瞬時に認識してくれるうえ、動物や鳥、虫、乗り物(自動車、電車、飛行機など)も的確に追随し続けてくれる。また、新たに追加されたオートモードでは、認識対象を自動的に切り替えることもできる。このような高解像・スピード性能・最新のAIの融合に加えて、連写中に最高30コマ/秒まで加速できる連写速度ブーストや、最大1秒前までさかのぼっての撮影が可能なプリ撮影機能などを搭載することで、狙ったシーンを逃がさず捉えることができる。

プロが求めるスピード性能にこたえつつ、独自のアンチディストーションシャッターによる歪みを抑えた撮影が可能なのも特徴の一つと言える。プロフォトグラファーから要望の多い中高感度の低ノイズ性能もチューニングにより向上しており、高速シャッターが求められる室内競技などでも、ノイズの少ない、背景までクリアな画像の撮影が可能だ。また、最大8.5段(中心)、7.0段(周辺)の光学式手ブレ補正(静止画撮影時)や、新たに対応したダイナミックアクティブモード(動画撮影時)により、安定した撮影がおこなえるようになている。

長時間の使用でも快適な操作性も確保されており、3.2型の液晶モニターは、4軸のマルチアングルの採用によって、自由に角度を調整することができる。カメラ本体は、人間工学に基づいた設計のエルゴノミクスデザインにより、グリップの大きさやシャッターボタン、カスタムボタンの位置などを「α1」から改善、より使いやすく進化している。また、縦位置用のグリップ『VG-C5(別売)』は装着時の本体との一体感が増し、高いバッテリー性能とあわせ長時間の撮影を快適にサポートしてくれる。

撮影後のワークフローも即納性の高いものになっており、有線LANによる伝送は、新たに2.5GBASE-Tに対応することで、撮影後のデータの速やかな納品を実現。さらに、5G対応ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1(別売り)」との組み合わせで、撮影データを安定した5G高速通信で伝送することもできる。これらの高い接続性が、データの受け渡しやコンテンツ制作、配信までの一連のワークフローを飛躍的に向上させ、プロフェッショナルの業務効率を引き上げるのは間違いない。なお、撮影したデータはCreators’ CloudのクラウドストレージからAdobe社「Adobe Lightroom」やGoogle社「Google Drive」に自動転送を可能にしたことにより、撮影後の編集・修正作業の利便性をさらに高めている。

本製品の性能を最大限に生かすため、豊富なEマウントレンズがラインアップされているのも特筆すべき点だろう。「ソニー Eマウント」は、圧倒的な解像力と美しいぼけ味を高次元で両立している「G Master」を筆頭に、滑らかで美しいぼけ味が特徴の「Gレンズ」や、忠実な色再現とヌケの良い透明感のある描写が特徴の「ツァイスレンズ」などを用意している。

作例1
作例2

このうちのひとつ「G Master」に「FE28-70mm F2 GM」を新たにラインアップ。本レンズは、αレンズで初めてズーム全域開放F値2を実現したモデルで、大口径ならではの大きなぼけ量と柔らかく滑らかなぼけ描写、画面中心から周辺部までズーム全域での高い解像力が、被写体を際立たせ、写真や映像に立体感を付与。また、最新のレンズ設計技術により、開放F値2通しのズームレンズでありながらフィルター径が直径86mm、最大径が、直径92.9mm、長さ139.8mm、質量約918gを実現している。小型軽量な筐体と取り回しの良い重量バランスによって、撮影時の利便性と機動力を高めることができるレンズと言える。

このように、プロの信頼とニーズに応える高い性能を有している本製品だが、それでいて質量は約743gと、小型・軽量ボディなのも見逃せない点だろう。また、パッケージにはプラスチック梱包材を使用せず、環境に配慮されていることも最後に付け加えておきたい。

外形寸法は、幅は約136.1mm、高さは96.9mm、奥行は82.9 mm。グリップからモニターまでだと、幅は約136.1mm、高さは96.9mm、奥行は72.8 mm。重さは、バッテリーとメモリカードを含めた状態で約743g、本体のみで、約658gとなっている。

編集部員のひとり言

デジタルカメラで30分以上の動画撮影が可能になったのが、今から5年ほど前のこと。それまでは、30分以上、動画を撮影できるデジタルカメラは、存在しなかった。2019年以降、デジタルカメラでも30分以上の動画が撮れるようになると、それまでムービーカメラで動画の撮影をしていた人が、30分以上の動画撮影に対応したデジタルカメラに移行するようになっていった。それもミラーレスデジタル一眼カメラに。移行の理由としては、ミラーレスデジタル一眼は、レンズ交換式ということもあり、静止画だけでなく、動画の撮影においても高精細な映像を撮ることができるうえ、一眼だから、背景をボカして撮るなどという技術にも容易に応えてくれる。また、本格的なムービーカメラよりも安く機材をそろえられるといったことや、機材がコンパクトなことから、持ち運びがラクということも理由としてあるようだ。今回発売した「α1 Ⅱ」は、仕事で使用するクリエイター向けのプロ用モデルではあるが、高精細な写真や動画を撮る機会が多い人にもオススメできる一台でもある。興味のある人は、是非手に取って確かめてほしい。

●発売日:『α1 II』( ILCE-1M2)=12月13日、Gマスター『FE 28-70mm F2 GM』(SEL2870GM)=12月13日    ●価格(税込):『α1 II』( ILCE-1M2)=99万円程度(ボディ単体)、Gマスター『FE 28-70mm F2 GM』(SEL2870GM)=50万円程度                                                 ●ソニー(公式サイト):『α1 II』( ILCE-1M2)Gマスター『FE 28-70mm F2 GM』(SEL2870GM)

※製品の価格及び仕様については、記事制作時のもので、その後諸事情により変更される場合があります。

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