〈レビュー〉パスタ専門店と家電メーカーのコラボ製品を使ってみたら ピエトロのレトルトが超簡単においしく食べられたぞっ!

今回レビューする製品は、ドレッシングやレトルトのパスタソースでおなじみのパスタ専門店「ピエトロ」と家電メーカーの「アピックスインターナショナル」が2022年に発売した「レトルト亭」とのコラボ製品。その名も「レトルト亭 洋麺屋 ピエトロ限定デザイン」。料理ができない私にとって、レトルト食品はなくてはならない存在。しかし、パッケージの裏側には、湯煎の場合は8分、電子レンジ使用の場合は500Wで7分、600Wで6分などと、調理の工程が記されている。この通りに行っても、毎回温度に差が出てしまい、おいしく食すことができる場合とできない場合が結構な割合であった。今回の製品は、そんな悩みも吹き飛ばしてくれるアイテムになっているらしいので、実際に使ってみた感想をお伝えできればと思います。

目次

パスタ専門店「ピエトロ」について

まずは、今回のコラボ商品を発売するパスタ専門店「ピエトロ」について触れてみたいと思う。「ピエトロ」は、1980年に福岡県にてオープンしたスパゲティ専門店「洋麺屋ピエトロ」から始まっている。わずか6人でスタートした「洋麺屋ピエトロ」では、スパゲティといえばミートソースやナポリタンが代表的だった時代に「炊き立てのご飯に合うものは、ゆでたてのスパゲティにも合う」というコンセプトで、明太子や高菜、納豆などの食材を取り入れ、和と伊(イタリアン)を融合させたメニューを提供していた。それが次第に話題となり、オープン一周年を迎えるころには、行列のできる店になっていたという。

ドレッシングの販売を開始

店舗では、パスタの提供に際し麺がゆで上がるまでの時間、前菜代わりとしてサラダの提供をしていたが、そのサラダに使用していたドレッシングが評判に。「ピエトロのドレッシングだと、野菜嫌いな子供がサラダを残さずに食べるから、わけてほしい」と言われたのがきっかけで、ドレッシングの販売を開始。その後、評判が評判を呼び、福岡の博多大丸を皮切りに、翌年には日本橋三越で、さらに、福岡の老舗デパート・岩田屋でも販売されるまでに発展。今では、自宅用はもちろんのこと、贈答品やお中元やお歳暮などでも人気の高い商品になっている。

レトルトパスタソースの販売を開始

1995年、来店した客からの一言「ピエトロのスパゲティを家でも食べたい」という声に応えるべく、自宅に居ながら手軽においしいピエトロの味を楽しめるパスタソース(レトルト)の商品開発の末、販売を開始した。ピエトロのパスタソースは、「洋麺屋ピエトロ」のシェフのレシピで、工場でもレストランの厨房で作るように手作りにこだわって作り上げている。

レトルト亭について

「レトルト亭」は、デザイン家電を開発するアピックスインターナショナルが2022年に発売した製品。当初応援購入サービスのMakuakeにて販売をしていた製品で、応援購入総額が2255万5000円にもなった人気製品。ダイヤルを回すだけの簡単操作で、ほったらかしでもレトルトパウチを温めることができるとあって話題になった。

今回試す「レトルト亭 洋麺屋ピエトロ限定デザイン」について

今回レビューすることとなった「レトルト亭 洋麺屋ピエトロ限定デザイン」は、単に外装色を変えただけのモデルではない。「ピエトロ」が販売をするレトルトの「洋麺屋ピエトロ パスターソース」に特化したモデルとなっており、より簡単においしく食べることができる調理家電になる。

試行錯誤を重ねて実現させた"設定温度"

本製品は、ピエトロ「洋麺屋ピエトロ パスタソース」に特化したモデルということで、「洋麺屋ピエトロ パスタソース」に最適な”設定温度”になるように調整されている。レトルト食品は、ただ温めるだけでよいというものではなく、適性の温度で温めることで、よりおいしさが増すという。そこで本製品では、ピエトロのシェフが試行錯誤を重ねたうえで、それぞれのパスタソースに最適な温度設定を実現させているのが、魅力の一つといえる。

温度の設定は、ダイヤルを回すだけ

ピエトロのシェフが試行錯誤を重ねて見いだした設定温度は、それぞれのパスタソースに適するように設定されており、ダイヤルを回すだけでOK。最適な温度にするダイヤルは視覚的にセレクトできるデザインにしており、それぞれ魚、明太子、なすから、選ぶことができる。ダイヤルには、ピエトロのキャラクターである”ピエトロおじさん”をあしらうなど、遊び心あふれる仕様になっている。

設定温度は、ダイヤルをそれぞれの絵柄に合わるだけと超簡単
ダイヤルには”ピエトロおじさん”が描かれている

実際に使用してみた

ここからは、実際に使用してみた際の使い勝手をお伝えしていきたいと思う。と言っても、レトルトのパスタソースを製品にセットするだけの簡単操作なので、製品の使い勝手云々というよりも、パスタソースの出来栄えについて、お伝えすることになってしまうが..。

今回、実際に試してみたパスタソースは、応援購入サイトMakuakeにて「洋麺屋スタートセット」に含まれる「洋麺屋ピエトロ パスタソース」シリーズの「絶望スパゲティ」「博多明太子カルボナーラ」「なす辛 なすとひき肉の辛味スパゲティ」の3種類。

最初に試したのは、SNS等でも話題になった「絶望スパゲティ」。ネーミングがすごいが、この「絶望スパゲティ」、実は「絶望している時でもおいしく食べられる」ことが商品名の由来とのこと。ソースは、鰯(いわし)と香味野菜のペペロンチーノで、鰯の身がしっかりと入っていて、そのうまみと野菜の甘みが楽しめる一品になっている。

製品の電源を入れて、「絶望スパゲティ」のパウチを本体にセットし、ダイヤルを魚のマークにセットしたら準備は終了。セットしたら、その間に麺をゆでる準備を進める。麺の適量は100gということなので、一般的には7分程度だろうか(麺の種類によって差はあるが)。

温めとゆで上げの準備が完了
麺をゆでつつ、パウチの温めを開始する

この製品があれば、麺をゆでるために使用するコンロは1口だけでよく、ゆで上げと温めが同時に行えるから、ラクな上に時短に繋がるのがいい(一人の場合)。

温めとゆで上げが終了したので実食!

温めと麺のゆで上げが終了したので、早速頂いてみることに。ゆで上がった麺を皿に盛りつけ終えたら、温まったパウチをレトルト亭から取り出し、麺にかけてみる。パスタソースのいい香りが食欲をそそる。一気にかけ終えたら、後は麺と絡めれば、すべての準備は終了。一口食べた瞬間、素揚げされた鰯がゴロっといくつも入っており、食べ応え十分。具材の香味野菜やオリーブ、トマトの香りが、自宅で作るパスタとは違い、まるでレストランで食べているかのような味わいで楽しめるあたり、人気があることにうなずける。100gのパスタは、ゆで上げると200g強になり、パスタソースと合わせると、その重さはおよそ300g近くにもなる。その量を、わずか数分で食べきってしまうほどにおいしくいただけた。

でき上がったソースを一気にかける
パスタソースを混ぜ合わせたらでき上がりだ

随所にみられる遊び心のある製品

この製品は、単純明快、迷うことなく使えるので、とにかくラクに調理ができる。調理というよりは、温めができるというのが正確か。前述したように、ダイヤルにはピエトロおじさんが描かれていたり、タイマーの目印には、魚や明太子、なすの絵で記されていたり、投入口には博多弁で「水をいれたらいかんばい」と書かれていたりする。ところどころに、ほっこりするような遊び心が散りばめられているのがとてもいい感じだ。パウチを温めるだけの調理家電ではあるが、ついつい、まじまじとみてしまう、そんな製品になっていて、カラーリングも相まって、キッチンの傍らに置いておいてもアクセントになるあたりが可愛らしい。

なす辛のパスタは絶品(個人的に)
キッチンの傍らに置いてもアクセントになりそうだ

他のパスタソースでも試してみたが、温めがほんとうに簡単にできるのが、とてもいいのだ。湯煎でコンロを使うこともなければ、わざわざ深皿にパスタソースを開けて、レンジでチンする必要もない。ただ、パウチをまるでトースターにパンをセットするかのように投入するだけで準備が完了する。あとは、麺をゆでればいいわけで、こんなにラクでありながら、おいしいパスタがたべられるなんて、いやほんとに最高です。

改善してほしい点

と、ここまでは使い勝手がよく、パスタソースもおいしくいただくことができて、"いうことないじゃないの!"と言いたいところなのだが、これが家族で使用する場合、ちょっと不都合が生じてしまう。それは、レトルト亭がパウチの温めを1つしかできないからだ。これは、本当に惜しいと思われる部分で、一度に2つまで温めができたら、私にとっては完璧な製品なのだが…。温めが終了して、麺がゆであがったら、出来立てを温かいうちに食べたいにもかかわらず、家族で一緒に食べようと思ったら、もう一つパウチを温める必要があるわけで、つまり最初に温めて準備したパスタは、もう一つを温めている間に冷めきってしまうことになるのだ。この点は、いかんともしがたい部分で現時点での解決方法は、同じ製品を2つ購入するしかないということなのだ。まぁ、確かに1台の価格がそれほど高くないことを考えると、もう一台購入して2台同時に稼働させれば問題は解決するのだが、できれば、2つ同時に温めができるように進化してほしいと思ってしまった。トースターも2枚同時に焼けるじゃないですか、理屈としては、同じような気がするんですけどね…。

結果

ということで、今回、「レトルト亭 洋麺屋ピエトロ限定デザイン」を使用してみた感想としては、ずぼらな私にとっては、この上なく使い心地がよい製品だった。レトルト商品というと、これまでは湯煎あるいは電子レンジで温めるといった方法で行ってきたが、鍋でお湯を温めたり、お皿に取り出してラップをしなければならなかったりと、ラクして食事を摂りたいのになぜか手間がかかっていた。その手間を改善して、ラクして温めができるのは、"サイコー"の一言につきる。ただ、前述した通り、一人用というのが少々残念なところ。家族で使用するには、今のところ複数台必要になることから、この点が今後改善されることに期待して、今回は100点満点中90点という結果になりました。

まとめ

料理が苦手な私にとって、レトルト食品は、便利に使えて時短にもつながる必須アイテムの一つ、なのだが、そのレトルト食品をさらに手軽に利用することができる今回の「レトルト亭 洋麺屋ピエトロ限定デザイン」は、ラクを極めた製品といえる。そして「レトルト亭」もさることながら、ピエトロの「洋麺屋ピエトロ パスタソース」にも驚かされた。"レトルト食品なのに、こんなにおいしいの!?"と思わず唸ってしまうほど、おいしかったのは忖度なしに初めてかもしれない。これもひとえにピエトロのシェフが試行錯誤の末、設定した温度とパスタソースの賜物だろう。気になる方は、応援購入サイトMakuakeにて3月10日まで先行販売を行っているので、のぞいてみてはいかがだろうか。

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